転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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134 チョーマジンの進化!? 命を燃やすキュアフォース!!!

勇者と領主の姿をした《影魔人(カゲマジン)》という怪物がリナの方を睨んでいる。

それだけでまるで剣先や銃口を突きつけられているような緊張感が走った。

 

『………リナ 変身すっぞ。』 「!」

『さっさと変身しやがれ!!!

そしたら俺も人型になれる!!! ハッシュはもう交戦中だ!!あいつには任せらんねぇ!!!

俺達で食い止めなくちゃなんねぇんだぞ!!!!』

「!! わ、分かった!!!」

 

ヴェルドに促されるまま懐からフェデスタルを取りだし、そこに剣を刺して回転させる。

リナの身体は薄い緑の光に包まれて戦ウ乙女(プリキュア) キュアフォースに変化した。

 

「………やっぱ 俺が変身してる間こっちの時間は経ってねぇみたいだな。」

「ああ。どういう訳かは俺にも分かんねぇが時間が歪んでんだ。」

「!」

 

リナの隣には既にヴェルドが人の姿をしてたっている。

 

「……その姿は俺の力を借りてるって事でいいんだよな?」

「ああ。リルアやミーアにはまだ現れてねぇがこいつも俺達 媒体(トリガー)の特徴の一つだ。」

 

ヴェルドは既に両手に《迅雷之神(インドラ)》の電流を宿して臨戦態勢に入っている。

 

「フォース!! のっけから本気で行くぞ!!!」

「おう!!!」

 

ヴェルドもフォースも既に目の前の影魔人(カゲマジン)が手加減して戦える相手ではないと理解していた。

 

先に動いたのは勇者の姿をした《影魔人(カゲマジン)》だった。そのの右腕から禍々しい紫色の煙が立ち込め、それが固まって剣を形成した。その姿はさながら蛍が武器の使えない龍神武道会で使用した拳に剣を宿す闘い方に似ていた。

 

『来るぞフォース!! ひとまずはヤツの攻撃を受けろ!! そこを俺が叩く!!!』

『分かった!!』

 

フォースとヴェルドの間で作戦が交わされた直後、勇者の影魔人(カゲマジン)が動いた。地面を蹴り飛ばし、金切り声を上げながらフォースに向かって右腕の凶刃を振り下ろす。

フォースは両手にフェデスタルを宿したグローブをはめ、その剣を受け止めた。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

そのまま影魔人(カゲマジン)が剣に体重をかけるとフォースの両腕にも鈍痛が襲いかかる。

 

(流儀もへったくれもねぇムチャクチャな攻撃なのになんて威力だよ!! 前に戦った葉っぱのヤツとは比べもんにならねぇ!!!!)

 

植物から人間に素体を変えたとは思えないほどの力の差をひしひしと感じた。フォース自身この悪徳勇者を【パチモン】と揶揄したが、それを後悔したくなる程の重圧が伸し掛る。

 

「フォース!! そのまま押さえてろ!!!」 「!!!」

 

勇者の影魔人(カゲマジン)の脇腹にヴェルドの《迅雷之神(インドラ)》の電流を纏った掌が直撃した。そのまま全体重を乗せて張り飛ばし、横の壁へと激突させる。

 

「やったな ヴェルド!」

「喜ぶのは早すぎるぜ!! 次が来るぞ!!!」

「!!」

 

ヴェルド視線の方を向くと既に領主の影魔人(カゲマジン)が突進する体勢に入っていた。それはまさにリナが龍神武道会の三回戦で盲目の武道家 レンジ・クリスタとの試合で使った突進の構え そのものだった。

 

「ヤロー いい趣味してやがるぜ…………!!」

「気ぃ抜くなよ。バカ正直に突進してくるとも限らねぇからな。」

(しかしパチモン勇者が剣を使うのは分かるとして、領主のボンボンが素直にステゴロで殴ってくるか? それとも…………………)

 

 

その瞬間、 ヴェルドの目は確かに領主の影魔人(カゲマジン)の両足から蒸気のようなものが噴射するのを捕らえた。

 

「フォースやべえ!!!! 伏せろ!!!!!」

「はっ?!! 何で

 

!!!!?」

 

ヴェルドの一喝で咄嗟に身を屈めるとその頭上を超高速で何かが突っ込んで来た。そのすぐ後に後方で激突する音が響く。

 

「な、何だァ今のは!!!??」

贈物(ギフト)だよ。あの領主のボンボンに足からジェットを吹き出す贈物(ギフト)を与えやがったんだ!!」

「怪物に贈物(ギフト)を与えるなんて事が出来んのかよ!!?」

「出来てるから現にこうなってんだろ!! お前は覚えちゃいねぇがあのヴェルダーズならやってやれねぇ事じゃねぇよ。」

 

ヴェルダーズ()()が龍の里に攻めてきた時、リナは力を使い果たして意識を失っていたため、その事を覚えていない。

 

「………おっと。パチモン勇者もお目覚めかよ。」 「!」

 

二人の後ろで既に勇者の影魔人(カゲマジン)が立ち上がって剣を構えていた。

 

「分かってるだろうがフォース いくらピンチになってもハッシュは助けにゃ来ねぇ。俺達二人でこいつらを何とかするしかねぇ。締めてかかれよ!!!」

「言われるまでもねぇぜ。こっちゃ端からそのつもりでここまで来てんだよ!!!!」

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