転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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135 監獄の平和を守れ! 軍人と看守の解呪(ヒーリング)!!

「キ、キリュウ看守長……………!!」

 

先程までチョーマジンを食い止めていた刑務官が目に涙を溜めて呟いた。

 

「ここは俺とハッシュ隊長で食い止める!お前らは他にバケモンが居ねぇか見てこい!!

後 この騒ぎのどさくさに紛れて脱走するヤツがいねぇとも限らねぇから檻の確認も急げ!!!」

「!! はいっ!!」

 

一瞬反応が遅れたが刑務官はキリュウの支持を受けて踵を返し、通路の方へと走って行く。

 

「ハッシュ隊長、あいつの倒し方を教えて下せェ!」

「はい! アイツの止めは僕が刺します!

キリュウ看守長は牽制をお願いします!!」

「分かりやした!!」

 

アルカロックの裏切り者が行動を起こすことを想定してリナから上手く使えばチョーマジンを三体は倒せる程度の《解呪(ヒーリング)》を受け取っていた。

無論 キリュウが裏切り者の候補の一人であることを忘れた訳では無い。彼に背中を見せないことを鉄則にして目の前のチョーマジンと戦う必要がある。

 

そんなことを考えているとチョーマジンが拳を振り上げている。

 

「来ますよ!!!」 「へい!!!」

 

キリュウがハッシュの前に立ってチョーマジンの拳を剣で受け止めた。一瞬出来た隙をついてハッシュがチョーマジンの眉間を蹴り飛ばす。

吹き飛んで地面に倒れたもののすぐに立ち上がって二人に向かい合う。

 

「かなりタフだな。 あんたはどうやってアイツを倒したんですかい!?」

星聖騎士団(クルセイダーズ)内での秘密ですがあの怪物はある所に弱電を持っています。

そこを僕が叩けばあの怪物も元の囚人に戻ります!!」

「分かりやした。じゃああんたに任せますぜ!!」

 

作戦が立て終わった直後にチョーマジンが地面と水平の体勢で突進して来た。キリュウの刃で顔面を切り付けて突進を受け止める。

 

「…………………………!!!」

「キリュウ看守長、そのまま抑えてください!!」

 

チョーマジンを抑え込むキリュウに向かって全力で走る。そしてその手には解呪(ヒーリング)の力が込められている。

狙いはチョーマジンの眉間だ。

 

《プリキュア・ヘラクレスインパクト》!!!!

「!!!!!」

 

チョーマジンの眉間に解呪(ヒーリング)を込めた渾身の掌底を叩き込む。チョーマジンの身体は眉間から金色に光り、そして光が晴れる頃には元の白と黒の縞模様の服に身を包んだ囚人へと戻った。

 

「……………!!!

ハッシュ隊長、今のァ一体……………!!!」

「今のは星聖騎士団(クルセイダーズ)内で開発されたこの怪物特化の戦法です。

看守長のおかげで決めることが出来ました。」

(これで看守長が裏切り者でなければ万々歳なんだが……………)

 

キリュウの動きはあくまでチョーマジンを全力で倒す動きをしていた。ハッシュは無意識の内に彼が裏切り者出ない事を願っていた。

 

「キリュウ看守長!!!」 「!」

 

先程 キリュウの支持を受けて走って行った刑務官が戻って来た。

 

「ご報告します。一通り確認しましたが他に現れた怪物も脱走者もいません!!」

「そうか。ならこいつを医務室に運べ。

怪我を負っている可能性がある!!」

「はっ!!!」

 

怪物はキリュウとハッシュで倒したと考えたのか刑務官は質問することなく担架を用意して囚人を担ぎ込む。

 

「………あの、ちょっと良いですか?」

「はい。 何でございましょうか?」

「さっき怪物も脱走者もいないと言いましたが、どの辺りを探したんですか?」

「はい。 檻のある場所や人気の多い場所は隈無く探しました。」

「人気の多い場所?」

「はい。ここには刑務官用の通路があるんですが、今は誰も通る時間では無いので探す必要は無いかと

 

 

『!!!!?』」

 

刑務官が返答を終える直前にハッシュ達の前方でけたたましい轟音と土煙が巻き起こった。

 

 

「……………うーっ 痛ってぇ チクショー

強すぎんだろ あのヤロー……………!!」

「リ、リナ!!!」 「!! ハ、ハッシュ!!!」

 

戦ウ乙女(プリキュア)の姿のリナが飛んできて鉢合わせた事で2人共に普段の対応をしてしまった。今までとまるで違うやり取りにその場にいた刑務官達にざわつきが起こる。

 

「リナ 一体何があったんだ!!?」

「ハッシュ 悪ぃけど説明してる時間がねぇ。

ヤベぇのが湧いて出て来ちまった………………!!!!」

「!!!?」

 

通路奥の暗闇から勇者の影魔人(カゲマジン)が歩いてくる。

 

「……………………え…………………………………!!!?」

「あ? どうしたんだよハッシュ!

ボーッとしてる暇があんなら手ぇ貸せよ!!みんな殺されちまうぞ!!!」

「あ、あの()() まさか…………………!!!」

「?」

 

リナが焦って急き立てるのに聞く耳も持たずにハッシュは唖然としていた。

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