転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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137 ハッシュを狙う黒い悪意!! 食い止めろ!影魔人(カゲマジン)の猛攻!!!

勇者の領主の影魔人(カゲマジン)は依然として唸り声を上げながら三人を狙い澄まして攻撃の構えを取っている。

 

「!」

 

フォースの目には二人の視線がハッシュの方を指しているように見えた。

 

 

「………なぁヴェルド あの影魔人(カゲマジン)ってよ、元の人間の記憶とかは引き継がれてんのか?」

「そりゃ分からねぇが、攻撃のやり方が同じなら引き継がれてるとしても不思議は無ぇだろ。」

「そうか。 だったらよ、アイツらがハッシュの事を狙ってるとは考えられねぇか?」

「!!」

 

フォースの発言を踏まえて再び影魔人(カゲマジン)達に視線を送ると、心做しか二人の目にもその視線がハッシュに向いているように見えた。

 

「………もし記憶があるなら逆恨(うら)まれてる筈だよ。あいつらは()()()()()だったから。」

 

ハッシュの頭の中にはパーティーや屋敷に潜入していた時の光景が甦っていた。そこで見たのはあまりに下劣で傲慢な悪行の数々。そんな彼らに忠誠を誓うふりをすることは当時のハッシュにとってかなりの負担だった。

そして自分の正体を明かし星聖騎士団(クルセイダーズ)に連行される二人 そして彼らの関係者全員の自分への余りある憎悪の表情は記憶として彼の瞼にしっかりと焼き付いている。

 

ハッシュはアルカロックに潜入する事が決まった時には既にこの過去と対峙するかもしれないと覚悟を決めていた。

 

「!!!」

 

三人の目に影魔人(カゲマジン)が地面を踏み込む光景が飛び込んで来た。次の瞬間には地面を穿ちながら高速で三人の方へと向かってくる。その二人をハッシュとヴェルドが両手を防御に構えて迎え撃つ。

龍の里で長老のリュウがブレーブを投げるために取った構えだ。

 

『うりゃ!!!!』 「!!!?」

 

攻撃が当たる瞬間に腕を振り上げて影魔人(カゲマジン)の身体は宙を舞う。体勢が崩れたまま飛んでいく先ではフォースが拳を構えている。

 

「フォース!!! 一発で決めちまえ!!!!」

「おう!!!!!」

 

フォースの拳には全力の解呪(ヒーリング)が込められている。

 

(俺の中の解呪(ヒーリング) 全部くれてやるぜ!!! この一発で永眠(ねむ)りやがれ!!!!!)

「《プリキュア・フォースバレット》!!!!!」

 

フォースの渾身の拳が影魔人(カゲマジン)達へと飛んでいく。拳が当たった瞬間に解呪(ヒーリング)が発動する技だ。

 

 

「!!!!?」

 

フォースの拳は領主の影魔人(カゲマジン)に捌かれて空を切った。驚愕した瞬間にはその拳がフォースの眼前に迫る。

 

「!!!!!」 『フォース!!!!』

 

影魔人(カゲマジン)のカウンターの懇親の攻撃がフォースの顔面に直撃した。その衝撃で後頭部から地面に叩きつけられる。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

フォースは攻撃を受けて尚 戦意を保っていた。

顔面への攻撃は咄嗟に腕で防御し、後頭部へのダメージは後頭部に腕を回して受身を取った。

 

(あのヤロー 俺の攻撃を躱しやがった!!!

これが屋敷でぬくぬく甘ったれて暮らしてたボンボンの動きかよ……………!!!)

 

「!!!」

 

視線の先で勇者の影魔人(カゲマジン)が上空から剣を向けて急降下して来た。咄嗟に後ろに飛んでその攻撃を躱す。 剣が地面に突き刺さり周囲に亀裂が走った。

 

「フォース!!」

「今助けるぞ!!!」

「!! ダメだ 来るな!!!」

 

ハッシュとヴェルドが走ってくる振動が亀裂に伝わり地面が崩れる音が聞こえる。

 

「!!」

「し、しまった!!!」

 

ハッシュとヴェルドが気づいた時には既に遅く、地面が崩壊して大穴が空いた。そこにフォースが巻き込まれ、穴の底へと落ちていく。

 

『フォース!!!!』

「俺に構うな!! お前らはそのままそいつらを食い止めてくれ!!!」

 

ハッシュとヴェルドに敵を任せ、フォースは奈落へと沈んで行った。

 

 

 

***

 

 

 

「くっ!!」

 

フォースは着地に成功した。そしてすぐにここがアルカロックの地下2階である事と天井が跳んで戻れないほど高い場所であることを認識する。

この状況でフォースが取れる行動は上に戻るか下に進むかの二つだ。

 

「……………リナ隊員?」 「!!」

 

声に呼ばれるまま振り返るとそこにはサディンが立っていた。

 

「…………サディン看守? 何でここに?」

「1階に出現した魔物の討伐に加勢しようと思いまして。」

「!!?」

 

フォースはサディンの言葉に耳を疑った。

それが表すのは一つの事実だ。

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