転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「………マジか………………!!!!」
通路の奥の闇から大量のチョーマジンが押し寄せてきた。それも龍の里で戦った葉っぱを素体とした物とは根本的に訳が違う。
その一体一体がアルカロックの囚人を素体にして作られた物だ。
そしてそのチョーマジンの全てがフォースを狙っていた。龍の里を侵略する時間稼ぎで即席的に作られた物とは違い、[[rb:戦ウ乙女>自分]]を確実に仕留める為に作られた物であるという事を直感的に分からせた。
「クッソ!!!」
つい 口から悔恨の言葉が漏れる。
フォースの身体の中には最早 この大量のチョーマジンを元の囚人に戻せるだけの
(まだ使いたくはなかったが 仕方ねぇ!!!)
心の中でそう叫んで 懐から取り出したのは手のひら大のカプセルだった。
***
アルカロックに先入する数日前 リナはルベドに呼び出されていた。
「………何すか? これ」
「それは
リナはルベドから一つのカプセルを手渡された。その表面は薄く、少しの衝撃で壊れそうな心許なさだ。
「もしかして 地面に投げつけて使うんすか?」
「そうだよ。地面に投げつけて破裂させる事で中に入っている物が出てくる仕掛けになっている。 その中には固まる直前のコンクリート状の物が入っていて 破裂させると巨大な壁になって敵の進行を食い止める。」
そう言われてカプセルを見てもにわかに信じられなかった。手のひらに入るような小さなカプセルから巨大な壁が出てくる光景が想像も出来ない。
「……もしアルカロックの裏切り者が
そうなって収拾がつかなくなった時に足止めとして使うんだ。」
「……分かりました。」
そう言ってリナは懐にカプセルをしまった。
***
(こんな小せぇ玉粒からでけぇ壁が出てくるなんてまだ信じらんねぇが それでもやるっきゃねぇ!!!)
ルベドに渡された当初は 裏切り者を見つけ出すだけならそこまでの窮地に陥る事はないと考えていた。裏切り者の作戦 そして行動力がフォースの予想を遥かに超えていた。
「コイツを喰らえ!!!!」
フォースはカプセルを地面に投げつけた。
そこまでの力を入れていないのにカプセルは簡単にヒビがはいって割れる。
「うおっ!!!??」
カプセルの中に入っていた小さな灰色の粒があっという間に膨張し、一気に通路を塞いだ。
膨張が終わるや否や急速に固まり、チョーマジンの進行を食い止める。
「……………すっげぇ マジで通路を塞ぎやがった………………!!!」
通路が塞がれた事で
元々 自分達を来させないためにチョーマジンを差し向けたのだから何も問題は無い。
「こうなったらやるっきゃねぇな!!」
フォースは地面に向かって拳を振り上げた。
「るあぁッ!!!!!」
渾身の力で地面を殴ると人一人が通れるだけの穴が空いた。リュウから周囲に余計なヒビを入れずに硬いものを破壊する拳の打ち方を教わっていた為、壁にヒビを入れることなく穴を空ける事に成功した。
穴から下を除くとそこにも大量のチョーマジンが押し寄せていた。この状況で最短距離で署長室まで行く方法は一つしかない。
「このままブッチ切らせて貰うぜ!!!」
穴から急降下し、全体重を乗せた蹴りを地面に打ち込んで下の階まで一気に行く作戦に出た。
***
「オルァッ!!!!!」
地下5階 そして6階と床を破って最短距離で署長室に着いた。
「! やっぱりいやがったな…………!!」
フォースの予想通り そこにはマーズが立っていた。そしてその脇にはハルネンが縛られていた。外傷は見られないがかなり衰弱している。
「驚いたな。 あの大群をどうやって掻い潜った?
「教えてやるもんかよ!! 知りたきゃ地獄で考えやがれ!!!!」
フォースは地面に降りたってマーズと対峙した。マーズの表情は先程までの物腰穏やかな時とは打って変わって険しくなっている。
「テメーがここで囚人をバケモンに変え続けてた あのヴェルダーズの差し金っつー事でいいんだよな? 監獄署長さんよ!!!」
「あのハッシュが隊員を取るなどとおかしいと思ったが、随分と行儀の悪い
フォースは遂にアルカロックの裏切り者へと辿り着いた。