転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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14 解呪(ヒーリング)失敗!? 絶体絶命の戦ウ乙女(プリキュア)!!

《プリキュア・ブレイブハート》!!!!

 

その掛け声と共に蛍は三度 戦ウ乙女(プリキュア) キュアブレーブに変身した。

そして両手に乙女剣(ディバイスワン)を構え、上空を飛んでいるカラスのチョーマジンに飛びかかった。

 

 

ガッキィン!!!

 

ブレーブの剣の攻撃をチョーマジンは翼で受けた。

 

ビリビリとブレーブの両手に痺れが伝わってくる。チョーマジンの翼がとてつもなく硬いのだ。

チョーマジンは翼を払ってブレーブを弾き飛ばした。しかしブレーブもすぐに着地して体勢を立て直す。

 

「……ブレーブ……!!」

「ギリスは手を出さないで!!

私はね、あの女神様に助けられて託されてるの!!!

だから、チョーマジン1匹くらい、一つの命(・・・・)くらい助けられなきゃダメなの!!!!」

 

チョーマジンが追い討ちをかけんとブレーブに突っ込んでくる。くちばしでの攻撃だ。チョーマジンはブレーブの心臓に狙いを定めていた。

 

 

強固盾(ガラディーン)!!!!

 

 

チョーマジンのドリルのように回転するくちばしをブレーブのバリアが迎え撃った。

 

その衝撃で辺りに火花が飛び交った。

 

 

バキン!!!!

 

ついにチョーマジンのくちばしがブレーブをバリアごと吹き飛ばした。

ブレーブはさらに後ろへ飛んだが、着地ができず地面に叩きつけられてしまう。

 

クァーーーー!!!!

 

チョーマジンが止めを加えんと、ブレーブに迫ってきた。

 

まずい!!!

そう思ってブレーブが体勢を立て直そうとしたその時、

 

ガキン!!!

 

チョーマジンが仰け反った。

ブレーブの前には少年の姿のままのギリスが脚を高くあげていた。

彼がチョーマジンの顎を蹴りあげたのだ。

チョーマジンは地面に背中から倒れた。

ノックダウンである。

 

「……ギリス!!」

「……主人を助けようとしない従属官がどこにいる?

俺はお前のようなちっぽけな女に守られるほど落ちぶれた覚えはないぞ!!!」

 

「体だけならこのままでも戦える!!

俺がやつの気を引くからお前は隙を見て解呪(ヒーリング)を叩き込め!!いいな!!?」

「わかった!!!」

 

今の夢崎蛍は1人ではない。こんなにも頼もしい魔王(なかま)がいるのだ。

そう考えると勇気が湧いてくる。それが勇者の特権なのか、はたまた魔王のおかげなのか、今のブレーブにはどちらでもいいことだった。

 

 

「いくぞ!!!!!」

『「わかった!!!!!」ファ!!!!!』

 

まずギリスがチョーマジンの懐へ一瞬で潜り込み、腹を蹴りあげた。

究極贈物(アルティメットギフト)は使っていないが、それでもひるませるならそれで十分だった。

 

「やああぁぁぁ!!!!」

ブレーブが蹴りで怯んだチョーマジンのくちばしを掴み、地面に投げつける。

叩きつけられた反動で浮き上がったチョーマジンの体をブレーブはさらに蹴り飛ばした。

飛ばされたチョーマジンは地面をけって飛び上がり、ブレーブ達との距離を取る。

 

そこからチョーマジンは翼を交差させる構えをとった。

そして、ブレーブ達に翼を飛ばしてきた。

 

ブレーブとギリスはそれを後方に跳んで回避する。

 

「!!?」

 

ブレーブが驚愕したのは、翼が当たった地面が小さく、そして深く穴が空いていたからだ。おそらく強固盾(ガラディーン)でも受けきれていたか怪しい。

 

「油断をするんじゃないぞ!

手の内が分からない相手なら尚更な!!」

 

ギリスはこういう時に的確な指示をくれる。

やっぱり今の自分にはこんな仲間が必要なんだとブレーブは再確認した。

 

翼を撃ち終えたチョーマジンはまたしてもブレーブに向かってきた。

 

究極贈物(アルティメットギフト) 戦之女神(ヴァルキリー)が発動しました。』

究極贈物(アルティメットギフト) 戦場之姫(ジャンヌダルク)が発動しました。』

 

ここに来てやっと究極贈物(アルティメットギフト)の登場である。

 

ブレーブは姿勢を低くしてチョーマジンのくちばしの攻撃を流し、その勢いを乗せて腹を蹴り飛ばした。

 

これにはチョーマジンも効いたようで、遠くへと飛ばされた。

チョーマジンはそのまま大木に叩きつけられ、グロッキー状態になった。

 

「フェリオ、そろそろやるよ!!」

『わかったファ!!』

 

 

解呪(ヒーリング)!!!!!

その力を乙女剣(ディバイスワン)に込めて、鋒をチョーマジンに向ける。

 

「!!! よせ!!!!」

 

ギリスの声はブレーブに届かなかった。

 

 

《プリキュア・ブレーブガリバー》!!!!!

 

剣から放たれたピンク色の光がチョーマジンに向かっていく。

 

 

その時、起きてはならないことが起こった。

なんとチョーマジンが息を吹き返し、驚異的な瞬発力でブレーブガリバーの光を跳び上がって躱したのだ。

 

「!!!!? そんな!!!!!」

 

生命というものは命の危険に晒されると、とてつもない潜在能力が目覚めることがある。

それはチョーマジンも例外ではない。

このチョーマジンは決して余裕などなく、今のブレーブの攻撃を間一髪で躱して見せたのだ。

少なくともギリスはそう確信していた。

 

しかし、今はそれどころではない。

蛍の体がもう限界なのは昨日の今日で既に確認済みだ。早い話、かなり不味い状況にある。戦況が一瞬にしてひっくり返ったのだ。

 

案の定ブレーブは襲い来る疲労と精神的ショックでその場に座り込んでいた。

一方自分にはこのチョーマジンを殺すことは出来ても、少なくとも中のカラスを救う術は持っていなかった。

 

 

チョーマジンがここぞと言わんばかりにブレーブに強襲をかけた。

ギリスもせめてブレーブだけでも助け出そうとしたが、既に体は言うことを聞かなくなっていた。

 

 

 

***

 

 

 

その時、ブレーブとギリスの目に映ったのは、あまりに予想外の光景だった。

 

 

白い軍服を来た人間がチョーマジンを蹴り上げたのだ。

その軍服の丈はかなり長く、背中には3つの星が刻まれていた。

 

 

「お怪我はありませんか?

お客様(・・・)。」

「………エエッッ!!!??」

 

その声に確かに聞き覚えがあった。

昨日の食事処で自分たちに料理を運んできたボブカットの店員の声だ。

 

昨日の店員

謎の軍服

チョーマジンを蹴り上げた

私を守ってくれた。

 

様々なことが同時に起こり、ブレーブの頭の中は混乱していた。

 

 

「……やっぱりあいつ、ただ者じゃなかった………!!!」

沈黙を破ったのはギリスだった。

 

「…それにあの服は、

星聖騎士団(クルセイダーズ) 三番隊隊長 だけが着ることの出来る服だ!!!!」

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