転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
アルカロック副所長 ハルネン・バングルナイフは後日行われた取材にてこう答えている。
「………はい。今でも信じられません。
署長が急に血相を変えて私に襲いかかって来たんです。私はもちろんそこにいた刑務官は全員拘束されました。
そして縛り上げられたんです。
ええ もう本当に一巻の終わりだと思いました。この場で我々は皆 署長に口封じに始末されるんだって。
その時ですよ 天井に穴が空いて降りて来たんですよ。それがあのリナ・シャオレンだったんです。その時の彼女の口調は確かに粗暴でしたよ。だけど我々にはまるで救いの神が現れたような気分でしたね。」
後に取材を受けた刑務官達もハルネンと同様と趣旨の発言を残している。
***
「つまり署長さんよ テメーがあのハルツォって奴やパチモン勇者に領主のボンボン そんでもってその他大勢! そいつらをあのバケモンに変えてたって事で良いんだよなァ?」
「………そうだと言ったら?」
「…………ぶち倒す。
そうすりゃあのバケモン共も元の囚人に戻んだろ!?」
「………やれるものならやってみるがいい。」
マーズは腰を低く下ろして両の拳を構えた。
その目線は先程までの物事穏やかな署長の目とはまるで違っている。
「そりゃどういうつもりだ?
豚箱の中でぬくぬくしてたおっさんが一端の格闘家気取りかよ!!!」
「龍の里の長老の御令孫は随分と育ちが悪いようだな。」
「好きなだけ抜かしてろ!! この裏切りモンがよォ!!!!!」
フォースは地面を蹴ってマーズに急接近し、その首を狙って足を振り上げた。
「うらァッ!!!!」 「!!!」
フォースの横薙ぎの蹴りをマーズは腕で受け止めた。
(………!!! 折れねぇ!?)
脚からは防具の類の感覚はせず、筋肉で蹴りを受け止める触感が走った。
(クッソ!! しっかり鍛えてやがるのかよ!!!
!!!?)
フォースの片脚が崩れ、体勢が傾いた。
腕を突きそうになるがかろうじて踏ん張る。
(あんにゃろ何をしやがった!!?
何か 人間をバケモンに変えるのとは別に
ハッシュから既に物や生物をチョーマジンに変える際には《
ヴェルダーズは
(持ってるんならきっと俺と同じ
「どうした? まさかもう終わりじゃないだろうな?」 「!!!」
「使えば良いじゃないか。 あのダルーバが言っていた《
「ダルーバ? あのキザコウモリの事か?
悪ぃがあれはサシの勝負じゃ使えねぇもんなんでな。あのバケモン共を相手する時のために取ってあんだよ!!」
「…………それが出来ないと言ったつもりだったんだがな。」
フォースは片足の痺れを気合いで引っ込めた。
足を強く踏み締めてマーズとの距離をじりじりと詰める。
(……あの野郎が何をしやがったかは知らねぇが、何だろうと俺には近づいてぶっ叩くしかできる事はねぇんだ!!!)
フォースはマーズの体勢が少しだけ前に傾いたのを見逃さなかった。その出鼻に合わせて懐に飛び込み、顎を狙って最速の拳を見舞う。
「ッ!!!!?」
顎に直撃する寸前でフォースは拳を引っ込めた。マーズの顎から【紫色の液体】が染み出していたからだ。
(な、なんだありゃ!!!??)
「これに気付くとはなかなかやるな。その拳を引っ込めていなかったら今頃貴様の手の骨が見えていた所だ。」
「…………………!!!!」
マーズの全身から紫色の液体が湧き出てくる。
その液体が石造りの床に着くとそこが煙を上げて蒸発していく。
「………そーゆー事かよ クソが……………!!!」
「もう分かったようだな? これこそが私がヴェルダーズ殿下より貰い受けた
名を《
悪魔系
能力:全身から猛毒を分泌し、自在に操る。
「先程 貴様が蹴りを打ち込んだ時にその足首に麻痺性の毒を打ち込んだ。触っていた時間が一瞬だったから足首の麻痺だけで済んだが、そんな奇跡がそう何度も続かない事は考えるまでもなく分かるだろう?」
「ベラベラベラベラと
後悔しても知んねぇぞ!!!」
「後悔するのは無謀にも単独で殴り込んできた貴様の方だ。
「!!!?」
マーズの全身から紫色の煙が吹き出して来た。