転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「……それが出来ないと言ったつもりだったんだがな。」
「!!?」
マーズの身体から紫色の煙が吹き出す。
そしてフォースの鼻腔を異臭が貫いた。
(!! この臭さは
ヤベぇ!!!)
マーズは全身から分泌する猛毒を気化させて空気中に放ったのだ。それを窓も無い地下深くの部屋で使おう物ならあっという間に部屋中が猛毒で埋め尽くされてしまうだろう。
(ここの刑務官達ごと
フォースは咄嗟に袖の布を引きちぎって口に巻いた。気休め程度にしかならないだろうがこれで呼吸器から猛毒を守る。
(…………クッソ!!
やっぱ逃げ道はあそこしかねぇか!!!)
フォースは飛び上がって天井に空けた穴の縁を掴んだ。毒ガスが回る前に通路に逃げ込んでマーズを誘い出すしか自分と刑務官達を助ける術はない。
「……なかなか殊勝な判断だな。
だが一つ忘れていないか?」
「!!!!」
通路によじ登ったフォースを待ち構えていたのは先程 土の壁で食い止めたチョーマジン達だった。
「貴様はのこのことここに入り込んだ時点で既に袋小路に嵌っていたのだ!!!!」
(!!! 味な真似してくれるぜ クソッタレ!!!!)
フォースは文字通りの袋小路に嵌っていた。
前からは大量のチョーマジンが押し寄せ、退こうものならマーズの猛毒の餌食になってしまう。
それでもフォースは諦めていなかった。
「武道家 リュウの血筋をナメてんじゃねぇぞ
このクソ野郎!!!!!」 「!?」
フォースはフェデスタルを装着したグローブを両手にはめて拳を突きつけた。
《プリキュア・フォースヴァルカン》!!!!!
「!!!!!」
フォースの両拳から放たれる
「………………? あれ? 俺ァ一体……………?」
「テメェら!!!! ボサっとしてねぇでそこをどきやがれ!!!!!」 「!!!??」
意識を取り戻した囚人の一人が起き上がるより先にフォースの怒鳴り声が響いた。最早 《元》極悪人の寝起きを待っている余裕など無かった。
倒れている囚人達を縫うように掻い潜って全速力で通路を駆ける。目的地はハッシュとヴェルドが戦っている地下一階だ。
「体力を使い果たした身体でどこへ行くつもりだ?」
マーズも通路へとよじ登ってフォースの後を追う体勢を取る。
(体力を使い果たしただ? そいつァ見当違いだぜ。あんなヘマは一回切りで十分だ!!!)
先の龍の里での戦いでフォースは身体の中の
先程 フォースは
(あいつは俺が
アルカロックの中の囚人達が次々とチョーマジンに変わっていくこの状況でフォースが信頼できるのはハッシュとヴェルドだけだ。
「……………………………!!!? うおっ!!!!?」
背後から気配を感じて後ろを見ると細長い紫色の物が飛んできた。それを避けると柱に突き刺さり、音を立てて溶けていく。
(!!? こいつぁ 《毒の矢》か!!?)
「そうだ。これが《
後方の通路の奥に目をやるとマーズが巨大な紫色の弓を構えていた。
「貴様 一体誰に対して鬼ごっこを仕掛けているつもりだ?私はこのアルカロックを逃げ惑う人間は一人残らず捉えてきた男だぞ!!!」
「そうかよ! だったら俺がテメェから逃れた人間の第一号になってやるぜ!!!」
フォースの挑発に反応するようにマーズの毒の矢が次々と飛んでくる。フォースはそれを気配だけで左右に飛んでかわす。
「………矢を避けるだけの体力は残っているというのか。 ならば!!!」
「!!?」
マーズは両の拳を地面に突き立てた。その拳から液状の毒が大量に湧き出す。
(な、なんだありゃ!!?)
「キュアフォース
「!!!!?」
マーズの前方に巨大な紫色の腕が現れた。
(ま、まさかあれも毒の塊だってのか!!!?)
「これが私の《