転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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144 猛毒の本領発揮! 地下一階の大激戦!!

(ハッシュ ヴェルド 待ってろよ……………!!!)

 

フォースは脇目も振らずに必死に階段を駆け上がり続ける。この敵地(アルカロック)で信頼をおけるのは仲間である二人だけだ。

 

「つ、着いた…………………!!」

 

地下1階に着いて安堵の息を漏らす。体力(ヒーリングの力)を消耗したまま監獄内を走り回った肉体はかなりの疲労を蓄積していた。

 

 

ズドォン!!!!! 「!!!!?」

 

1階に着いて安心した矢先にフォースの目の前を何かが超高速で通り過ぎ、地面に激突した。

 

「こ、こいつぁ……………!!!」

 

土煙が晴れた場所に居たのは『領主のボンボン』ことエドギアの影魔人(カゲマジン)だった。そして足音が聞こえてくる方向に視線を送るとヴェルドが駆け寄ってくる。

 

「おー ヴェルド! 無事だったんだな!」

「フォース!!! 避けろォ!!!!」

「えっ!!? うおっ!!!?」

 

ヴェルドの言葉に反応した直後にフォースの鼻先を影魔人(カゲマジン)の蹴りが襲った。

フォースはかろうじて身を引いて襲ってくる爪先を避ける。

 

「フォース 時間はねぇからケツから話すぞ。

ハッシュも無事だ。今向こうでパチモン勇者とドンパチやってるよ。

お前も分かった情報を簡潔に話せ!!」

「わ、分かった。

まず俺の予想通り ここの裏切りモンはやっぱりあの署長だった。それでヤツは 毒を作って操る系の贈物(ギフト)を持ってる。

それから、ヤツは今ここにいる囚人を全部バケモンに変えるつもりで動いてやがる!!」

「!! そうか…………!!」

 

「ああ。 それももう一つ

そいつから逃げる時に俺の中の解呪(ヒーリング)っつー力を半分使っちまった…………!!!」

「!!」

 

ヴェルドはその一言で直ぐにもうアルカロックに居るチョーマジンを全て解呪(ヒーリング)する方法が無いことを理解した。

 

「そうか。ならもう俺達に出来るのはその署長(裏切りモン)をぶっ倒すしかねぇってわけか!!!」

「…………簡単に言ってくれるな? ヴェルド・ラゴ・テンペスト。」

『!!!?』

 

フォースが通ってきた階段の所にマーズが立っていた。

 

「や、野郎 こんなに早く…………!!!」

「そんな目で私を見るな。一度後ろのヤツを止めてやる。少し話そうじゃないか。」

「ふざけんな!!! 何が悲しくててめぇ見てぇなサイコ野郎と話さなきゃなんねぇんだ!!!!」

「ならばなぜ向かってこない?

その手で私の毒に触れるのが怖いのか?」

「!!!」

 

(………確かにさっきまでとは目付きがまるで違うな。あのオオガイやダルーバ見てぇなゲスな目をしてやがる…………!!)

 

「………言ったはずだぞ キュアフォース。

私はこのアルカロックの事は隅から隅まで知り尽くしている。そんな私と鬼ごっこで勝てると思うのか?」

「!!

…………俺が使った通路を通って来やがったのか…………!!!」

「そういう事だ。亀裂を入れずに天井を開けたのは意表を突かれたが、そこまでやるなら私を蹴落としたりせずに穴を塞いでおくべきだった。尤も 貴様にそんな芸当ができるとは思えんがな。」

 

フォースは武器を持たず、与えられた贈物(ギフト)も出来ることが多い訳では無い。マーズの言う通り開けた穴を塞ぐ術は持っていない。

 

「それから教えておいてやろう。私がどうやってこの地下1階まで上がってきたのかをな。」

「!!!」

 

フォースの目はマーズの右手が紫色に変色しているのを捕らえた。

 

「ふんっ!!!」 『うおっ!!!!』

 

マーズの右手から放たれた毒が流動する棒となってフォースとヴェルドの間を横切った。

通路を覆い尽くす毒の中をマーズが泳いで向かってくる。

 

「うりゃっ!!!」

ズドォ!!!!

「!!!!」

 

ヴェルドの腹をマーズの蹴りが貫いた。

そのまま足を振ってヴェルドの身体が吹き飛ぶ。

 

「ヴェルド!!!!」

「分かったか? 私はこの毒の中を自由に泳ぐ事が出来る。こうやってこの1階まで上がってきたのだ!!」

 

通路奥に飛ばされたヴェルドに向かって領主の影魔人(カゲマジン)が襲いかかる。

 

「て、テメェ………………!!!」

「さあ 続きと行こうじゃないか キュアフォース。 それともまたどこかへ逃げるか?

この床に穴を開けてネズミのように逃げ惑うのか?」

「!!! んな事やるわきゃねぇだろ。

ここで決着(カタ)ァつけてやるよ!!!!」

「良いだろう。 今度は毒も使ってやろう」

 

 

「署長ォ!!!!!」 『!!?』

 

フォースとマーズが向かい合った瞬間、通路に大声が響き渡った。

マーズが振り返ると、そこにはハルネンが立っていた。

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