転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ギンズ・ヴィクトリアーノ 28歳 アルカロック刑務官
彼の産まれは偶然か否か エドギアの祖父が領主として統治する国領であり、そのために彼は物心ついた時から領主の圧政に苦しめられていた。
そしてそんな生活が十数年経った後、ギンズは国領を出てアルカロックの懲罰房を担当する刑務官となった。謂れの無い圧政に苦しめ続けられた彼の中には既に《罪と人とを同時に憎む》という性根が植え付けられており、懲罰房行きとなった囚人を必要以上に差別し虐めるという問題行動を起こすようになった。
しかし彼が囚人達に暴力を以て口止めした為にこの事が明るみに出る事は無かった。
そして二年前、懲罰房を見回っていた彼は署長であるマーズが囚人をチョーマジンに変えている所を目撃する。結果的にこの一件が彼の運命を大きく分けた。
無論 ヴェルダーズはマーズに口封じを指示するが、ギンズの素性と性根 そして問題行動を人知れず知っていたマーズはギンズに自分たちの仲間になる事を提案する。マーズの行動原理とヴェルダーズの理想とする世界に希望を見出したギンズもまた嬉々として差し伸べられた手を取った。
そしてヴェルダーズから
***
「俺は優しいからもう一回言ってやるぜ!?
テメーがこの状況を打開するにはよ、ここにいる
「………………………!!!」
ハッシュ そして
人を見るとその人物が過去にどんな悪行をやってきたかが分かる能力である。ハッシュの目が捉えたチョーマジンの素体である囚人達も大量の悪行をやって来た情報が写り、その中には死刑が下るであろう囚人も一人や二人では効かない。
ギンズの言っている事は間違ってはいない。ハッシュも
しかし今の彼はそれのみに在らず 厄災ヴェルダーズの魔の手から世界を守る
「……………応答無し。自分の思いに殉じようってハラか。 ご立派なこったなァ!!!!!」
「ハッシューーーーーーーーーーーーー!!!!!」
『!!!!?』
ギンズがチョーマジン達に止めの指示を出そうとした瞬間、通路奥の暗闇からフォースの声が響き渡り、その場にいた全員の注意を集めた。直後、フォースがその姿を現す。
「大丈夫か ハッシュ!?助けに来たぜ!!」
「フォースこそ無事で良かった。
「ああ。あの単細胞なら上手いこと嵌めて落っことしてやったぜ!しばらく上がってはこれねぇよ。 それよりもよ、」
フォースは視線をハッシュから目の前の
「……ハッシュが言ってた裏切りモンの刑務官ってのはテメェなんだな?」
「そうさ。 ここまでご苦労だったなァ
一つ言っておくけどよ、署長に一杯食わせたくらいでイキリ散らしてるようならすぐにしっぽ巻いて逃げだ方がいいぜ。」
「イキリ散らしてんのはテメェだろ!!!
数でマウント取ってるだけの三下の癖してよォ!!!!」
ギンズの隙を付いて彼との距離を詰め、首筋を狙って蹴りを振り下ろす。
ヒュカッ!!! 「!!?」
しかしフォースの蹴りは空を切った。ギンズは状態を反らせて蹴りを躱したのだ。
「誰が三下だって? え?
オラッ!!!」
「!!!」
フォースの顎を狙って飛んできた掌底突きを間一髪で躱す。そのまま距離を置くが、この攻防だけでフォースは理解した。
「人を見掛けで判断するのはナンセンスだぜ? お嬢ちゃんよォ。」
「 ヘッ! こんな俺をお嬢ちゃん呼ばわりしてくれんのか ありがてぇこったな!! (アイツ 下っ端のクズ見てぇななりしてちゃんと
ギンズが新株でありながら組織の中で一定の地位を築いているのはひとえにその実力故である。フォースもその事を一瞬で悟った。
***
フォースの攻撃をいなす最中、ギンズの耳はマーズからの報告を聞いていた。
『ギンズ 私だ マーズだ。
報告する。
チョーマジンを有効に使って出来る限り時間を稼げ。繰り返す 時間を稼げ━━━━━━━━』