転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
【
それは、ギリスが現役の魔王の頃から存在した騎士団である。
約10部隊ほどで構成され、その隊長は職業に
そして隊長が袖を通す軍服の背中には星が刻まれているのが特徴である。
しかし、三番隊 隊長であるはずのこの男は剣を持っていなかった。
「……
ギリスが残りの力を使って彼を
名前:ハッシュ・シルヴァーン
年齢:16
種族:人間族
性別:男
職業:
《
《
《
《
それが彼のデータだった。
「
ギリスは困惑した。
「……やはり、あの予感は間違ってなかった……!!」
「……ギリス? どうゆう事?」
「あの食事処で感じたんだよ!ヤツにただならぬ気配をな!!」
「……本当ですか。悟られないよう努力はしていたつもりだったんですが。」
その男も沈黙を破った。
チョーマジンはまだダウンしている。彼が手を出さないのは、彼にもこのチョーマジンを
「……えっと……
あなたは一体………
なんで私の事を………」
ブレーブが彼に遠慮気味に聞いた。
「僕は
あなたがた
「
『この世界でいう軍隊みたいなものファ。』
「なぜ俺の正体を知っている!?
誰の命令でここに来た!!?」
「その質問にはこの魔物を退治した後で答えます。さあ早く離れて」
その言葉を言い終わる前にチョーマジンははね起き、ブレーブに強襲をかけた。
しかし、その攻撃は外れた。
「……言い終わる前に攻撃するなんて。
やっぱり品性のないケダモノだ………」
「えぁ、 ちょっ………」
ハッシュがブレーブを助けた。
お姫様抱っこで抱えて、チョーマジンから離れたのだ。
「
『何言ってるファ!ブレーブはもうヘトヘトなんだファ!これ以上 無理強いしてどうするつもりだファ!!!』
フェリオのこの啖呵は紛れもなくブレーブを気遣ってのものだった。
「……分かりません。
でもやれることはやるつもりです!!!」
「……そう。じゃあ少しでも回復したら教えて欲しい。それで後は僕が何とかするから。」
そういうとハッシュは姿勢を低くして構えた。
「! まさか、ブレーブを抱えたまま戦うつもりか!!!?」
『そんなの無茶ファ!!!
相手はヴェルダーズの力を受け継ぐ魔物ファよ!!!?』
ギリスとフェリオの叫びを彼は聞き流した。
案の定チョーマジンはハッシュに向かってくる。ハッシュはそれを━━━━━━━
跳び上がって回避した。とても高く。
しかも、
「ちょッッ!!!
高い高い高い!!!!」
あまりの高さにブレーブは慌てふためいているが、ハッシュの意識はチョーマジンの次の攻撃に集中していた。
チョーマジンは跳び上がったハッシュをクレー射撃をするかのように羽で狙い撃ちしようと飛ばしてきた。
ハッシュはそれを身をよじって躱した。無論ブレーブも一緒に。
「……バランスは保証できない。」
「エッ!? それってどういう………」
ブレーブの言葉を聞き終わる前にハッシュは崩れた体勢を利用してチョーマジンへ急降下した。
ブレーブは咄嗟の判断で彼にしがみつき難を逃れている。
『
ブレーブがそう聞いた瞬間、ハッシュの脚のスピードが格段に上がった。
そしてそのまま彼はチョーマジンの脳天にオーバーヘッドキックを叩き込んだ。
ギリシャ神系
効果:自分の筋力や身体能力を引き上げる。
チョーマジンはその反動で地面にバウンドした。
ハッシュはその隙をついてブレーブから片腕を離し、拳をチョーマジンの腹部に付けた。
『
ボッッ!!!!
という音が響き、チョーマジンは後方に吹き飛ばされた。
日本神系
効果:自分が行う攻撃による衝撃を何倍にも引き上げる。
チョーマジンはまたもグロッキー状態になった。
「すごい………!!!!」
「今なら絶好のチャンスだ。
「あぁ。ちょっとなら使えるかも!」
「それで構わない。あとは僕に任せろ!」