転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
フォースとハッシュの二人を目の前にして尚 ギンズは周囲に陣取らせた
それは慢心からではなく
そしてギンズにはもう一つ 勝利を確信する要素があった。
(………署長が言ってた事が正しいなら、フォースのやつはもう二回も必殺技を使って
ハッシュ隊長も力は強ぇがそれだけじゃチョーマジンを元に戻す事は出来ねぇ。
ここで俺が粘れれば全て上手く行きそうだな…………。
ウッシ!!)
『!!?』
ギンズは指を輪の形にして口元に当てた。そして下卑た笑みを二人に向ける。
「何やってんだ あいつ!?」
「気を付けて!! 何かしてくる!!!」
ギンズは肺に大きく息を吸い込んで吐き出し、けたたましい音を響かせた。その音を合図にしてチョーマジンの大群が二人を囲む。
何が起こったのか理解した時には既に二人は背中合わせになって互いの背後を防御していた。
『フォース!! まだ動ける!?』
『あたぼうよ!!! 体力が切れたなら気力で動けってジジィのジジィの代から言われてんだよ!!!』
二人を囲むチョーマジン達の円陣の直径がどんどんと狭まっていく。射程範囲に入った瞬間、力強く地面を踏み締める音が監獄に轟いた━━━━━━━━━━━━
「銃撃用意!!!! 撃てぇ!!!!!」
『!!!!?』
監獄に響き渡った声の方向に視線を向けるとキリュウが大勢の刑務官を引き連れていた。刑務官達は全員 銃口を向けている。
「キ、キリュウ看守長!!?」
「ハッシュ隊長!! 微力ながらも助太刀に来やしたぜ!!! 第一陣 撃て!!!」
「ま、待って下さい!!!」 「!?」
チョーマジンが壁となってキリュウ達の様子は分からないが、彼等が
『フォース、あの刑務官は看守長に気を取られてる。隙をついて突破するよ!!』
『おうよ!!!』
チョーマジンの体勢が傾いた瞬間を狙って、フォースとハッシュはキリュウの声がする方向に地面を蹴った。
「やるよ フォース!!!!」 「おう!!!!」
《
その衝撃だけで大群は軽々と吹き飛び、キリュウ達に通じる一本のトンネルが開通した。
一瞬で閉じてしまうであろうそのトンネルを脚に力を込めて蹴り出す事で閉じる前に通り抜け、二人はキリュウ達の元へと着いた。
「キリュウ看守長!!!」 「!!!」
「今から僕が話す事は全て事実です 驚かないで聞いて下さい!
それから協力して欲しい事があります!聞いてくれますか!?」
「わ、分かりやした!!!」
***
ハッシュはキリュウに背を向け、ギンズ達にプレッシャーを与える状態でマーズとギンズが裏切り者であり、囚人も怪物に変えた張本人であるという事を手短に伝えた。
『………そいつァ本当なんですね?』
『はい。 それから まだ発砲しないでください。その銃を使ってあの怪物達を元の囚人に戻す方法があります。』
そんな方法があるのか と言いたげに視線を向けるフォースにも一瞥を送り、ハッシュは口を開いた。
『ルベド総隊長から怪物を元の姿に戻す力を預かっています。それを今から刑務官達の銃に送ります。』
***
アルカロックに潜入する数日前にハッシュはルベドに呼び出されていた。
そしてルベドは『フォースの
ハッシュはこの力を自分だけが使うのではなく刑務官達の武器に与える方が効率的だと判断したのだ。それは
***
『マジか…………
ってか、なんで俺には教えてくれなかったんだよ!』
『総隊長から『あの娘は嘘が苦手そうだからボロが出ないように』って口止めされてたんだよ。』 『!!』
フォースは返答の言葉に詰まった。素の自分を隠して普通の
『ハッシュ隊長、兎に角は今 銃を撃って当たればアイツらは元の囚人に戻るって事で良いんですかい?』
『はい。もう既に最前列の刑務官達の銃に付与しました。タイミングはギンズが怪物を繰り出そうとした瞬間です。』
ギンズはいずれ 痺れを切らしてチョーマジン達をぶつけて来る筈と踏んで、その瞬間を慎重に伺う。そしてハッシュの目は最前列のチョーマジンが体勢を傾ける光景を捕らえた。
『今です!!! 撃って下さい!!!』
「銃撃用意!!! 撃てぇ!!!!!」
キリュウの声を合図にして刑務官達が引き金を引き、
ボガァン!!!! 『!!!!?』
━━━前に刑務官達の銃が炎を上げて爆発した。それに連鎖するように後方の銃も暴発していく。
「何だ!!? 一体何が━━━━━━━━
!!!」
フォースの目は信じられない光景を捉えた。
刑務官の手から零れ落ちた銃の金属部分が紫色に変色して腐っていたのだ。
「こ、こいつァ毒だ!!!
銃が