転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「………………………!!!! ゴフッ!!!」
マーズの口から血が混じった唾が吹き出た。
フォースの膝が鳩尾に激突し、横隔膜と共に内蔵をこれでもかとせり上げる。
「もっと俺に血ぃ見せろや 毒のバケモンが!!!!」
掛け声同然の罵声と共に懇親の力で脚を振り上げ、猛毒に包まれたマーズの巨体を高々と打ち上げた。通常より遥かに高いアルカロックの天井を物ともせず激突した巨体によって天井に風穴が空く。石造りの天井が猛毒で溶ける音が消える頃にはマーズの巨体は空へと消えた。
「おいハッシュ!! ヴェルド!! んでもって刑務官さんよ!! 悪ぃが俺の指示に従ってくれ!!!
俺は今からあの署長とサシで
だからテメェらはここに残ってるバケモン共が
あの
最早この緊急事態では立場も上下関係も問題ではない。刑務官も看守も今この場で何をすべきかは一瞬で理解した。そしてその返答は言葉では無く下層へと向かうという行動によって示された。
(……ありがてぇ!! これで心置き無くヤツとタイマン張れるぜ!!)
ここが最後の正念場だと自分に言い聞かせ、フォースは地面を上方向に全力で蹴り飛ばし、マーズの猛毒が開けた穴へと一直線に飛び上がった。
***
穴を越えたフォースを待っていたのは燦々と輝く陽の光と澄んだ空気だった。
(娑婆の空気が
「……お!」
アルカロックの屋上に降り立ったフォースの前方ではマーズが腹を抑えて苦悶の表情を浮かべていた。
「………ほーん。
テメェの毒を防ごうと思って
「………お陰様でな………………!!!
小娘風情がこの私に味な真似をしてくれたな!!!
こんな不快な物を私の腹に撃ち込むとは…………!!!!」
「あのヴェルダーズってバケモンと手ェ組んだヤツの醜態としちゃァそれがお似合いだろうがよ。(あんなにコメカミ ピクピクさせとして向かって来ねぇのは腹ァ括ってんだなって褒めてやるべきか………。)」
余裕を無くしたマーズの表情を見て今まで追い込まれた分をそっくりそのまま返してやったと愉悦に浸る。
「……にしても 私の猛毒を無効化して尚この威力、 今の蹴りだけでかなりの
「そうさな。多分蛍から貰った分は全部使っちまったな。」
「………随分と贅沢な使い方をするな。後々後悔するぞ。」
「後悔? そりゃテメェだろ。その身体に
もう囚人をバケモンに変える事ァ出来ねぇだろ?」
「!!!」
図星を突いたと確信した。
対象をチョーマジンに変える
「……本当に私一人に集中して良いのか?
まだ獄内には沢山のチョーマジンがいる。ユージンやエドギアの
「話術使って俺の動揺誘おうったってそうはいかねぇよ。それに二人じゃねぇ。あそこにゃ頼もしい刑務官さん達が沢山いんだろうが。」
「呆れた奴だ。この土壇場であんな奴らを戦力として考えているのか?」
「呆れてんのはこっちだぜ。俺ァ短時間でもよーく分からされた。
「全幅の信頼を置くのか。もしチョーマジンが一体でも突破して市民街を攻撃したらその時はどうする?」
「さっきも言った筈だぜ?そうなる前に俺がテメェをぶち倒すってな。その後でテメェの身体を括りつけてお天道様の下に晒してやるぜ!!!!」
「ならば私は貴様の首をヴェルダーズ殿下に捧げてやろう!!!!」
マーズの呼吸に合わせて全力で地面を蹴り、一直線に強襲する。拳を力強く握って振りかぶる。
フォースに倣うようにマーズを拳を振りかぶった。
(あの手に毒は流れてねぇ! 行ける!)
「ウラァッ!!!!!」
「ぬんっ!!!!!」
ドガァン!!!!!
アルカロックの屋上 獄外の太陽が光り輝く空の下で拳同士がぶつかり合う衝撃音が力強くこだました。