転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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156 宣告されたカウントダウン! 窮地に立つキュアフォース!!

「………そうさ。ギンズは今私の魔法陣で影魔人(カゲマジン)となって刑務官共に戦いを挑んでいる所だろう。」

「………し、正気かテメェ…………!!!

どこまで腐ってやがる!!!」

「腐っている?

この私が()()見えるのか?」

「!!」

 

マーズの目は狂気に取り憑かれていると言えるものではなく、しっかりと座っていた。これが彼の()()の行動なのだ。

 

「そもそも貴様は一つ思い違いをしているようだな。別に私は『命を捨てろ』と命じた訳では無い。『命を賭けろ』と命じたのだ。

影魔人(カゲマジン)は決して諸刃の剣ではない。私が勝てばあいつも数日の筋肉痛で無事に助かる。だがここで私が敗れればあいつも死ぬ。それがギンズが殿下の為にできる事だ。

それにさっきも言った筈だぞ?私達は貴様等のような仲良しこよしのグループとは違うとな!!!」

 

 

 

***

 

 

 

ガキィン!!!!! 「!!!!」

「うわぁーーーー!!!!」

 

ユージンとエドギア、そしてギンズの影魔人(カゲマジン)が一斉に刑務官達に襲いかかった。ハッシュとヴェルドが身を呈して受け止めるが、その迫力は刑務官達の戦意をいとも容易く削ぎ落とした。

二人の後ろでは刑務官達が蜘蛛の子を散らすように逃げていく。

 

「………………!!!

なぁハッシュ、あいつらを臆病モンって言うか?」

「……まさか。こんな化け物を前にしたらあれが普通だよ。僕達以外はね。

………………………ッッ!!! ヴェルド、『せーの』で行くよ?」

「………ああ。

『せーのッッ!!!!

オリャアッ!!!!!』」 「!!!!」

 

二人が一気に腕を振り上げ、三体の影魔人(カゲマジン)を一斉に吹き飛ばした。地面に激突し、動きが止まる。

 

「ハッシュ!!間違ってもここを突破される訳にゃいかねぇ!!!フォースにはあの毒オヤジとのサシの勝負に集中させるんだ!!!」

「もちろん分かってるよ!!!」

 

二人が構え直した直後、懐の結晶が光った。フォースからの通信だ。

 

『ハッシュ!? ヴェルドか!!?

俺だ!! フォースだ!!!

 

時間がねぇから用件だけ言うぜ!!返事もしないでくれ!!

マーズの野郎がこの監獄 全部に毒を撃ち込みやがった!!後15分足らずで全部ぶっ壊れちまうんだ!!!』『!!!!?』

『俺がそれまでにあいつをぶっ倒すからよ、それまで誰もこっちに上げねぇでくれ!!!

頼んだぞ!!!!』

 

通信はそれで途切れた。

 

 

「……おいハッシュ、今の聞いたかよ?」

「もちろん。フォースの頼みならやらない訳にはいかないね。その為にフォースの従属官(フランシオン)を選んだんだから!!!」

「おう!! そう来なくっちゃあな!!!」

 

全身の痺れから開放された影魔人(カゲマジン)達は立ち上がり、ハッシュとヴェルドに強襲をかけた。

 

「ハッシュ!!こいつら以外のバケモン共は刑務官に任せときゃ良い!!!

ここで力全部出し切るぞ!!!!」

「もちろん分かってる!!!」

 

二人の踏み込んだ脚が監獄の床を揺るがした。

 

「《拳闘之神(ヘラクレス)》!!!!!」

「《迅雷之神(インドラ)》!!!!!」

『おりゃあっ!!!!!』

 

ハッシュとヴェルドの拳が三体の影魔人(カゲマジン)をまとめて貫いた。

 

 

 

***

 

 

 

「ハァッ ハァッ ハァッ ハァッ……………!!!」

「フフ。焦っているな。

貴様にとってはこの状態が一番やりにくいだろう?」

 

マーズの両の拳を猛毒が覆っていた。

 

(……あのヤロー!! あれだけの毒を監獄にぶち込みやがったんだぞ!! なのにまだあんなに分泌してやがる!!!

毒の出処が別にあるのか………………?

いや、んな事ァどうだっていいか……………。)

「流石にもう猛毒之魔王(ベルゼビュート・サタン)のような大技は出せそうにないが、貴様のような小娘一人相手取るにはこれだけあれば不自由はないだろうな。」

「………………!!!

(ちくしょう!! やっとこさここまで追い詰めたってのにあと一息が押し切れねぇ!!!

もうこうなったら腕の一本でもくれてやるつもりで向かっていくしかねぇのか?)」

「随分な表情だな キュアフォース。

言っておくが自棄は起こすんじゃないぞ?そんなことをした所で私には通用しない。

貴様の動きは完全に見切っているのだ。何回も見せたからな!!!」

「……………!!!」

 

心の中が見えているのか と問い質したくなる位にフォースの心の中を読んでくる。

 

「………なぁおい、一つだけ聞いていいか?」

「?」

「もしこの監獄が崩れたらよ、テメェはどうなる?」

「もちろん私は助かる。そして運が良ければ貴様も助かるかもしれないな。

もっとも、その後で仲間達に合わせる顔があるかは分からないが。」

「………………!!!!」

 

 

 

***

 

アルカロック 崩壊まで後 12分15秒

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