転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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157 命を掛けて立ち向かえ!! キュアフォース、戦場に降り立つ!!

「…………………ッッ!!」

「どうした?さっきまでの威勢はどこに行った?」

 

フォースは完全に余裕を失ってしまった。

リュウとの修行でも初めての龍神武道会でも感じた事の無い緊張感が重圧となってずっしりとのしかかる。

少ししてそれが『命を賭けて戦う事』という《試合》と《戦闘》の違いなのだという事を理解した。

 

「その表情は心底気に食わないが『汚い』と言わないだけ褒めてやろう。

もう既に分かっているようだな?《戦闘》においてはこれが本来の戦い方だという事に。」

「……ハッ!

『汚ぇ』っつーならテメェのそのジジくせぇ面とドロドロで汚らしい《贈物(ギフト)》の事だろうがよ!!!」

「やはり分かっていないな。

貴様はこれからその汚らしい贈物(ギフト)によってこの世を去るのだ!!!!」

「!!!?」

 

マーズの背中から紫色の巨大な腕が伸び、フォースの両腕を掴んだ。

 

「ウグッ………!! こ、こいつぁ……………!!!」

「そうさ。《毒之巨腕(クロロ・ヒガンテス)》だ。

あれだけ毒を撃ち込んだからもうこれだけの毒は出せないとでも思ったか?私と貴様の違いを教えてやる。究極贈物(アルティメットギフト)をその身に宿した年月の違いさ。

生半可な理由で戦いに身を投じた貴様と私が対等だと思うのか!!!?」

「……………!!!!

う、うるせぇ……………!!!!」

「そう強がっていても弱々しい解呪(ヒーリング)で私の毒を打ち消すので精一杯に見えるぞ?」

 

フォースはしっかりと理解した。目の前の署長の皮を被った男は自分の命を奪う事になんの罪悪感も抱いていない。しかもそれは彼自身の強い新年に基づいたものである分 一層質が悪い。

しかしフォースにもまた絶対に譲れない部分があった。

 

「うらあっ!!!!!」 「!!?」

 

全身の力を振り絞ってマーズの拘束を強引に振り解き、そして彼の下に滑り込んだ。

 

「生半可な理由だと?ざけんじゃねぇよ。

手前の村を守りてぇって理由のどこが生半可なんだ ボケが!!!!!」

「!!!!!」

 

低く屈んだ体勢から一気に身体をばねを伸ばしてマーズの顎に懇親の拳を叩き込んだ。

口から鮮血を吹き出しながら飛び上がり、そして地面に激突した。

 

「ブッ!!」

 

マーズが口から折れた歯が混じった血を吐き出した。

 

「………へっ。今度は歯を見せたな。

次はテメェの骨をへし折ってやろうか?」

「……………!!

今の瞬間に止めを刺さなかった貴様の油断が命取りだ。」

「油断だ?なんのこっちゃ分かんねぇな。こいつぁ『用心』っつーもんだ。

どーせ俺が近づいたら毒で返り討ちにしようって性根だろ テメェはよ!!!

それに俺ァこの距離からでもテメェに止めを刺せるんだ。」

 

フォースは両腕を構えて『解呪(ヒーリング)』の詠唱を唱えて丹田に残りの力を全てを込めた━━━━━━━━━━━

「!!!!? ゴフッ!!!!」

「?!!!」

 

フォースが口を抑え、その隙間から鮮血を吹き出した。マーズの表情も驚きに染まる。

 

(こいつぁヤベェ しくったぜ!!!

今の俺にはもう二人分の解呪(ヒーリング)を使えるだけの体力は残ってなかったのか!!!)

「フフ。そうか そういう事か。

これは実に嬉しい誤算だ。どうやら差があったのは戦闘経験も然りだったようだな。」

「……………!!!!」

 

マーズは脳のダメージを押し殺して立ち上がり、地面を蹴飛ばしてフォースに体当たりを見舞った。フォースは何とか躱すが足を滑らせて地面に倒れる。

 

(ち、ちくしょう!!

今のダメージがデカすぎる!!まだ体に解呪(ヒーリング)は残ってるけど何とかしなけりゃ

!!!)

 

マーズがいつの間にか距離を詰め、フォースを見下ろしていた。

 

「今ので体力を使い果たしたか。アルカロックに毒を撃ち込むまでも無かったな。

ここまで私を追い込んだせめてもの敬意として、毒は使わずに脳天を砕いて苦しめずに仕留めてやろう。」

「…………………!!!!」

「今度こそ殿下の野望に散れ!!!!!」

 

マーズの拳がフォースの顔面に直撃する━━━━━━━━━━━

 

ガキィン!!!!!

「!!!!?」 「な、何!!!!?」

 

アルカロック 副署長 ハルネンが薙刀の柄でマーズの拳を受け止めた。

 

「フンッ!!!」 「うおっ!!?」

 

ハルネンが柄を垂直に傾けてマーズの拳を滑らせた。拳は床に激突し、もくもくと土煙を上げる。

 

「逃がすか!!!」

 

マーズは二人がいるであろう場所を手刀で攻撃したが、土煙が晴れただけでそこには誰も居なかった。

「!!」

 

ハルネンは後ろに下がって後ろでフォース守っていた。

 

「ハ、ハルネンさん 何でここに…………」

「地下5階は刑務官達に任せてここまで上がってきました。危ない所を間に合って良かった。

さぁ早く これを!」

 

ハルネンはフォースに瓶詰めされたポーションを手渡した。フォースは会釈だけをしてそれを必死に呷る。

 

「━━━━━ブハッ!!!

ハァッ ハァッ……………!!!」

「大丈夫ですか!? リナ・シャオレン氏!!

すみません 何分監獄なものでこんな有り合わせのポーションしか無くて…………」

「いやぁ大丈夫ッスよ。今ので大分回復しやした。」

「何か、私に出来ることは…………」

「あいつの毒にゃ触れただけでお陀仏ッスよ。

だからあんたはここに 万が一バケモンが入ってきたら、そん時は容赦なく倒して下せェ。

責任は俺が負うっスから。」

 

***

 

アルカロック 崩壊まで後 9分30秒

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