転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
マーズはフォースが近付いてくる間に 何故
それは、マーズがかつて作った刑務官の心得である。その内の一つに『力に力で対抗してはいけない』という物がある。
万が一 囚人が暴動を起こした場合にはその力を対抗せずに受け流す事が重要であると謳った物だ。
(……まさかそんな古臭い法が今更私を出し抜くとはな。それにつけても━━━━━)
「ようやく咎を背負う覚悟が決まったのか。それが口先だけでない事を願うぞ。」
「うるせぇ。どーせ後10分くらいしたらここはぶっ壊れちまうんだろ。
今更なりふり構ってられっかよ。」
フォースの一言を聞き逃さなかったハルネンの表情が青く染まる。
「!!!? リナ氏!!?
アルカロックが壊れるってどういう」
「そうか。貴様には教えておこうか ハルネン。
先程私はこのアルカロックに毒を撃ち込んだ。今こいつが言った通り後10分足らずで崩壊する。」
「!!!! そ、そんな━━━━━━━」
ハルネンが狼狽える中でもフォースの心は全く折れない。恐怖を振り払ってマーズと相対する。
「どうってこたァ無えですよ 副署長さん。
それまでに俺がこいつをぶち倒すッスから。」
「笑わせるな。今の貴様にそれが出来ると
ッッ!!!!?」
フォースの蹴りがマーズの顔面に直撃した。そのまま脚を振るってマーズを弾き飛ばす。
鼻から血を吹き出しながらフォースの方へ向いた。
「な、何故だ………………!!!?」
「どうって事ァねぇよ。
脳天に昇った血もすっかり抜けてポーションで回復もできた。そんでもって後に観客も居りゃやっとこさ本調子が出せるってもんだぜ。
これで邪魔も入らねぇ。それにここはついこの前まで闘ってきた里の武舞台にそっくりと来てる。だったらやる事ァ一つしかねぇだろ。
今から俺ァ一人の武道家としてテメェをぶち倒す!!!!」
「やれるものならやってみるがいい!!!!」
監獄の崩壊が目前に迫る中、フォースとマーズが再びぶつかり合った。
***
「うおぉ……………………!!!」
屋上の隅でハルネンはフォースとマーズの攻防に圧倒されていた。そして同時に何も手が出せない自分を大いに恥じた。
(………くそぅ!! 一体何をやってるんだ私は!!
副署長でありながら何も手が出せないなんて!!
何か、私に出来る事は無いのか!!? 何か私に………………
!! そ、そうだ!!!)
ハルネンは背を向けて拡声器に手を伸ばした。
『アルカロック 全職員に告ぐ!!!
現在、リナ・シャオレン氏はマーズ・ゼルノヴァと交戦中!!!
マーズは今 この監獄全体に猛毒を撃ち込み、後10分足らずでここは崩壊する!!!
しかし狼狽えるな!!! たとえ我々に残された時間が少ししか無くとも 最後まで各々の職務を全うしろ!!! 怪物は一人たりもと決して外へは出してはならん!!!!
希望はまだあるのだ!! 絶対に諦めるな!!!!!』
ドガッ!!! 「!!!」
ハルネンを目掛けて飛んできた拳をフォースの掌が辛うじて受け止めた。
「ハルネン 有りもしない希望を抱かせるのは止めておけ。今貴様等が相手にしているのはあまりにも強大な組織なのだからな!!!」
「おい、
フォースがマーズの腹を狙って前蹴りを繰り出したが、腕の防御に阻まれる。
「チィッ!!
やっぱ一筋縄にゃ行かねぇか………!!!」
「それはこちらも同じだぞ。キュアフォース。
貴様のような小娘がこの私相手にここまで粘るとはな!!!」
「ここ
この
***
アルカロック 地下1階
「おいハッシュ、今の聞いたかよ?
あのハルネンっておっさん 案外根性あんじゃねぇか。 で、俺達はどうするよ?」
「決まってる。この不毛な戦いを手っ取り早く終わらせる事だけだよ。」
ハッシュとヴェルドの前には三体の
「ハッシュ隊長!!! 言われた物を持ってきました!!
持ってこられるだけの麻酔弾はここに!!」
刑務官が持って来た麻酔弾
それこそが
「ありがとうございます。これでなんとかなりそうです。
この中で恐れるべきはあの三体の怪物だけ。残りは貴方達刑務官でも足止めは出来る。」
「そういうこった。 毒のオヤジはフォースに任せて勝ちに行くぞ ハッシュ!!!!」
***
アルカロック 崩壊まで後 7分45秒