転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「………何だ?私の耳でも遠くなったか?
今しがた『カタをつける』と聞こえたのだがな。」
「言葉の通りだよ バーカ。
今からテメェのそのお高く止まった脳天をぶっ潰してやるっつってんだよ!!!」
フォースは上半身の服を強引に引きちぎってサラシを巻いた胸を見せた。
「……どうやら私の毒で脳がやられてしまったようだな。それにその奇妙な動作はなんだ?
上裸になる事になんの意味があるというのだ?」
「こいつァジジイ譲りの悪習だから気にしないでくれ。ただの『やってる感』だからよ。」
「そうか。なら好きにするがいい。
その無様な格好が死に姿になって良いのならな。」
「言ってろ。テメェの負け様はボッコボコにしてやるからよ。」
ハルネンは二人の会話を緊張の中で聞いていた。二人共に勝ち誇ったような表情を浮かべる間にこれから何が起こるのか全く予測がつかない。
「副署長さんよ。そんなシケたツラしてんなよ。これからコイツをぶっ倒してやるからよ。」
「……………………!!!」
フォースとマーズの距離が少しづつ狭まっていく。ハルネンは最早 息が上がるのを抑える事が出来なかった。
「やはり貴様のその驕りが命取りだ!!!
この一発であの世へ行け!!!!
!!!?」
「ウラアッ!!!!」 「!!!!」
マーズの毒の拳はフォースの顔面のほんの少し横を掠めた。その勢いを利用したフォースの拳がマーズの鼻に直撃する。
マーズの身体は回転しながら吹き飛んで地面へ叩き付けられる。
「…………………!!! な、何故だ……………!!!」
「ウッヒョー!! こいつァ良いぜ!!!
『立体的』に見りゃこんな
「……………!!? 何を言っている……………!!!?」
「ジジイ譲りの悪習だっつったろ?
なんならもっかい試してみるか? こんな風によ!!!!」 「!!!」
よろけながら立ち上がったマーズに向かって一気に距離を詰める。握り締めた拳はマーズの顔面を狙っている。
「愚かな!!!」 「!!」
今度はフォースの拳を手首を駆動させて受け流し、二人の顔面は間近に迫る。そしてマーズは口から紫色の大きな泡を出した。
「リナ氏!!!! 危ない!!!!!」
(今更遅いぞハルネン。
今まで隠し球に取っておいた《
この距離で喰らえば弱々しい
「クッ!!!」 「!!? 何っ!!!?」
毒の弾が爆発する瞬間、フォースは上半身を反らせて発生する煙を回避した。そしてその体勢を利用してマーズの顎に渾身の蹴りを叩き込む。
「……………………ッッ!!!
!!? ど、どこだ!!?」
脳のダメージから回復したマーズの視界からフォースが完全に消えてしまった。慌てて周囲を見回すが何処にも見当たらない。
「……おいテメェ、 どこ見てやがんだ?」 「!!!」
「俺ァここだぜ!!!!」
フォースの姿は空高くに在り、太陽と重なって逆光で黒く染まっている。
(ジジイ、こういうこったろ?
立体的に使うって事ァよォ!!!!)
フォースは縦方向に回転しながらマーズの方へと急接近する。
(……こいつ、重力を利用して攻撃するつもりか!!
だが、隙だらけだという事に気付かなかいようだな!!! ならば私の残る毒を全て使って貴様を撃ち落としてやろう!!!)
「はああああああああああ!!!!」 「!!!?」
マーズの背中から猛毒が溢れ出し、固まって巨大な腕を形成する。
(残りの毒を全て使って《
こいつで貴様の息の根を止めてやろう!!!)
「こいつを喰らえ!!!!
紫色の巨大な腕がフォース目掛けて一直線に伸びる。
「……甘いぜ。 《
「!!!!?」
フォースの片足が眩い程の光に包まれた。
そしてその蹴りが猛毒の腕を縦に両断する。
(こ、こいつ………………!!!!)
「約束通りぶっ倒してやるぜ!!!!
俺の中の残りの
「させん!!!!」
マーズは少しも戦意を失う事無く両腕を交差させて防御の体勢に入った。その上からフォースの踵落としが襲い掛かる。
「《プリキュア・フォース・ジャッジメントギロチン》!!!!!」
「!!!!!」
フォースの蹴りがマーズの両腕に直撃した。周囲に炸裂音を響かせて地面が激しく震える。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!」
「無駄だ!!!! 行けえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!」
「!!!!?」
マーズの耳に自分の両腕の骨が折れる音が聞こえた。そしてその瞬間頬をえもいえない程の衝撃が襲った。