転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「………では、マーズ様 ギンズ様 両名の殉職に関しては皆様何も意見はない という事でよろしいですね?」
「……当たり前だろ。ハナから俺達みんな無事で済むなんて思ってない。ましてや全員生き残れるなんて考える方がおかしいだろ。
ヴェルダーズ様の世界に墓標を立ててやればそれで十分だ。」
セーラの確認にダルーバが面倒臭そうに返答した。そしてダクリュールが食ってかかる。
「……おいダルーバ、テメェさっきから聞いてりゃ何だ? 出しゃばりやがって。」
「何? 俺何か間違った事言ってる?
それとも脳筋だからヴェルダーズ様の『人生に悔いは残すな』って掟、忘れたってのか?」
「テメェのその気取った態度が気に入らねぇっつってんだよ!!!」
「もしかして悔しいの? あの二人が死んで。
仇を取りたいなら勝手にやれば?返り討ちにあって死んでも知らないけど。
お前にはお似合いの最期だ。」
「………今ここでボコボコにしてやろうか?」
「やる気?別にいいけど?
この前の武道会 物足りなかったから。」
ダクリュールが机に乗り出してダルーバに凄み、ダルーバも牙を出して戦闘態勢に入る━━━━━━━
「戯け共!!!! 手を引かぬか!!!!」 「!!」
衝突寸前の二人をゼシオンが一喝した。
(チィ! この虫けらが!!)
(『共』じゃねえよ『共』じゃ!!)
「ダクリュール、少しは気をつけて物を言え!!
お前は陛下の掟に疑問を示すつもりか!!? それは陛下のお考えに反するのと同義だぞ!!!」
「的外れな事言ってんじゃねぇよ 虫けらが!!
そもそも俺がいつ『悔しい』なんて言った!! 俺はこの状況がまずいって言ってんだ!!!
それに親分が手を焼いた魔王は今も戦力を拡大してる!!! これのどこがまずくないってんだ!!!」
ダクリュールは矛先をゼシオンに向けて更に苛立ちと焦りの感情を爆発させた。
「………あの、ダクリュール様、」
「あ? 何だよ!?」
冷静さを失ったダクリュールをセーラが引き止める。
「実は私も貴方様と同様の事を考え、その旨をヴェルダーズ陛下にお伝えしました。」
「!? 親分に!?」
「そうしたら陛下は『これは契機だ。』と仰っていました。ですのでこの件で焦る必要は全くございません。
それでも揉め事を起こすというなら黙っておくことは出来ませんが。」
「…………………!!
クッ!!」
不満を押し殺してダクリュールは席に着き直した。
「ほら、だから言ったでしょう。
マスターは貴方のような無鉄砲な人間とは違う。全ての行動にちゃんとした意味があるんですよ。」
「そうですよ。分かったらもう乗り出したりしないで下さいね? うざったいので。」
「………………!!」
更にディスハーツとサリアがダクリュールを窘める。それを他所にオオガイが口を開いた。
「それはそうとセーラ ガミラの姿が見当たらないが、どこに行った?
まさか無断欠席という事はあるまい。」
「それなら大丈夫です。
彼なら今 陛下 そして若様に直接 次の作戦に出動を要請しています。
なんでも『キュアブレーブは俺が倒す』と息巻いていました。」
「………そうか。
場が一旦 収まった事を確認してセーラは議題を次に移す。
「では皆様、配られた書類に目を通して下さい。」
「………なるほど。これが
「その通りです。
陛下曰く、『情報は最大の武器となる』と。
そして陛下は、グランフェリエへは ガスロド様 貴方様に行って欲しいと仰っていました。」
「!? 私一人にか!?
ここには《リルア・ナヴァストラ》 《ミーア・レオアプス》 《カイ・エイシュウ》 《マキ・マイアミ》の四人が出動すると書いてあるぞ。
私一人にこの四人の相手をしろと言うのか?!」
「いいえ。陛下はグランフェリエへは戦う為でなく《布石を打つ》為に出動して欲しいと仰っていました。」
「《布石》だと?」
「はい。 具体的にはこういう事です。」
***
「………なるほどな。それは確かに私にしか出来ない事だ。そして私一人の方が都合が良い と、陛下はそう考えておられる訳だな?」
「はい。そして
「今から向かえば先回りして奴らを出し抜ける という訳だな?
分かった。直ぐに出発しよう。」
「詳しい事は陛下に直接聞いて下さい。
これは外部に漏れれば私達の命運を左右しかねない事ですので。」
ガスロドは一回 頷いて席を立った。
そしてこの会議の存在を知ること無く キュアフォースことリナ達を乗せた船は