転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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168 ついに来る搭乗の時! 豪華客船 グランフェリエ!!!

時はアルカロックの戦いが決する数分前に遡る

 

***

 

「総隊長、グランフェリエへ向かう列車の準備が整いました!」

 

リナとハッシュ そしてヴェルド以外の全員が待機している星聖騎士団(クルセイダーズ)の本部に一報が届いた。それを聞くや否や四人は直ぐに身支度を整えて外へ向かう。

 

***

 

「それじゃあギリス ホタル、行ってくるぞ!」

「ああ。くれぐれも三人に迷惑は掛けるなよ。

むしろこの中じゃお前が一番腕が立つんだから前に立って引っ張って貰わないとこっちが困る。

ミーアやカイはともかくマキはこれが初めての出動なんだからな。」

「ハハハハ!

私にどんと任せろ!! 私は魔界を統べた実績を持つ持つものだぞ!!!」

「……そのお前が能無しのせいで俺や()()()がどれだけ手を焼いたと思ってるんだ。」

 

蛍の耳にはかなり辛辣な事を言ったように聞こえたがリルアは全く動じる事無く笑っている。

大昔から軽口を叩きあってきたのだろう。

 

「……ではギリス殿 行ってくる。

ラドの為に鍛えたこの拳を 今度は世界の為に使おうと思う。」

「ああ。お互いに頑張ろうな。」

 

ミーア そしてマキとも同様の会話を交し、四人は豪華客船に向かった。

 

 

***

 

 

「いやー、仕事とはいってもやっぱ嬉しいッスねー! 豪華客船なんて一生縁の無い話だと思ってたッスよ!

護衛でもご飯くらいは食べても良いっスよね!?」

「もちろんだ!! グランフェリエは特に魚料理に力を入れてるからな!!

腹ごしらえも兼ねてたっぷりと食うぞー!!!」

「リルアさん! ミーアさん!

新聞によると二日目の夜景がすごく綺麗みたいですよ!」

「…………………………………」

 

列車の中で三人の少女が話に花を咲かせている。それだけなら何も問題は無い筈だが要人の護衛の直前とは到底思えない光景だ。

カイは頭の中でギリスが自分に言った『あいつらをよろしく頼む』という言葉の意味を反芻する。

 

「なぁカイ、港にはいつ着くんだったけか?」

「………あなたは一体何を聞いていたのだ?

今からだいたい四時間くらいだ。」

 

カイはリルアの見た目は完全に女の子だがかつての魔王である彼女との距離感がいま一つ測れずにいた。

 

 

 

***

 

 

 

『…………………………!!!!』

 

列車が駅に着いて十数分歩くと港に着いた。

そして四人を待ち受けていたのは想像を遥かに超えるほど巨大な船だ。

それこそ建物をそのまま横にして海に浮かべたと言われても仕方が無いと思える程だ。

 

「……あの〜、リルアさん。ひとつ聞いていいッスか?」

「……うむ。なんとなく何を言うか分かってるが質問を許可しよう ミーア君。」

「こんなに大きな船、あんたらの時代にはあったッスか?」

「いや、昔は船なんて人一人乗せれれば上等くらいの物だったぞ。

時の流れって怖いなぁ ハハハ」

 

リルアとミーアが目を白くして立ち尽くしている。ついこの前まで記憶をなくしていたり田舎の村で過ごしていた少女にはあまりにも刺激の強い光景だった。

 

「………二人とも現実逃避はそのくらいにしたらどうだ。

早く入るぞ。」

 

この中で(精神的に)最年長のカイがリルアとミーアを引っ張って船内へと連れていく。ちなみにマキはその豪華さには驚いても大きさには驚かなかった。

軍隊が巨大な船を所有しているのを知っていたからだ。

 

 

 

***

 

 

「ふむ。君達が星聖騎士団(クルセイダーズ)の使いか。ルベド総隊長から事情は聞いているよ。

私が今回のパーティーの主催者の《ジームズ・ダイフォート》だ。今日はよろしく頼むよ。」

 

肥満とまでは行かずともかなり身体に肉の付いた初老の男性が四人を出迎えた。

彼がジームズ・ダイフォート

星聖騎士団(クルセイダーズ)に資金の一部を寄付している名の知れた資産家の一人である。

 

「はっ!私が今回のリーダーを請け負った カイ・エイシュウ と申します!

世俗には疎い身ですが全身全霊を掛けて皆様の身の安全の確保、そしてこの豪華客船を狙う不届き者の確保に専念致します!!!」

「流石はあのルベドが選んだ人達だ。

頼りにしておるよ。」

 

カイが頭を下げ、それに合わせて三人も続いた。その表情は明るく笑っていた。

 

「では早速だがパーティーの会場に案内しよう。着いてきたまえ。」

 

カイ以外の三人はウキウキとした表情で歩を進める。これから起こる事は何一つとして予測していなかった。

 

 

***

 

 

カイ達がジームズに案内された数時間後、ある男もグランフェリエに乗り込んだ。

 

(………なるほど。これが《最高》とまで謳われる豪華客船か。

こんなにあっさり忍び込めるとは拍子抜けだな。まぁそれもヴェルダーズ陛下の作戦だから当然ではあるが。

 

とにかくこれでようやく合点がいった。

この作戦に選ばれたのが何故私一人なのかがな。

では早速私も作戦に取り掛かるとしよう。)

 

その声の主は厄災之使徒(ヴェルソルジャー)が一人 ガスロド・パランデ である。

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