転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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171 リナを知る者の言葉! 海原を行くグランフェリエ!!

豪華絢爛な服に身を包んだ人々が全員 船に乗り込んでから数分後、グランフェリエの出航を告げる汽笛が鳴り響いた。

 

カイ達四人は主催者ジームズ達の家族の部屋の隣に集まって、ルベドと通信を繋いでいる。

 

「ルベド殿 ただ今グランフェリエは無事に出航を果たしたという事を報告する。」

『……そうか。ならこちらも報告する事がある。

リナがこっちに戻ってきた。多少怪我はしてるが無事だ。』

「………!! それは良かった…………!!

して、今彼女は?」

『龍の里と通信して一時間くらい話した後、用意した客室で休んでる。精神面のダメージはかなりあるが、あいつならすぐに元気になってくれるだろう。

とにかくしばらく 遅くとも君達とギリス達がここに戻って来るまでは本部で休ませるからそのつもりでいてくれ。』

「分かった。」

 

世界最大の監獄 アルカロック

カイ達もその存在は朧気にしか知らず、ほんの少ししか出回らない情報だけでその概要を決めていた。それほど厳重な場所での戦いは熾烈を極めたに違い無い。

リナが受けた精神的疲労は計り知れないものだろう と容易に確信できた。

 

『それでどうする?

君達もリナ達と話しておくか?』

「否、その必要は無いだろう。

私とあいつはそこまで知った仲では無い。それに戦いが控えているかもしれない今 情が掛かるのは危険だ。」

『なるほど。いかにも武道家らしい考え方だな。ならもう通信を切るぞ。

それと、ジームズに宜しく言っておいてくれ。』

「もちろんだ。彼等は私達がかならず守る。」

『君達みたいな人達が護衛なら安心だな。』

 

ルベドとの通信が絶たれた後、カイの後ろで話を聞いていた三人が一斉に口を開いた。

 

「なぁカイ、リナのやつ 本当に大丈夫なのか?」

「そうッスよ!敵とはいっても目の前で人が死ぬなんてかなりキツいッスって!」

「私もそう思います。

軍人の訓練をまともに受けてない少女がそんなのを見せられてまた戦えるかどうか…………」

 

「皆の者 そんなに悲観的になってどうする。

この中であいつを一番良く知ってるのは私だ。その私が断言する。

リナはそこまで根性無しでは無い。あいつはそんな生半可な覚悟でこんな修羅の道に入るようなことはしない。

あいつなら大丈夫だ。我々は目の前の起こるかもしれない戦いに備え、ジームズ殿達をお守りするのだ。」

 

自分達の事をそっちのけでリナにばかり気を掛ける三人にカイが言葉をかける。

 

「……分かったッスよ。あんたがそう言うなら自分達も信じるっス。」

 

ミーアの言葉に続けてリルアとマキも軽く頷く。それを見てカイは視線を渡された乗客のリストに移す。

 

「……では本題に移るが、この度我々が特に警戒すべきはジームズ殿のすぐ側の客室を宛てがわれたこの七人な訳だ。」

 

カイは三人にリストの最初のページを見せた。

そこにはグランフェリエのパーティーに呼ばれた七人の名前と顔写真が描かれている。

 

《カウェル・フルハーレン》(31)

茶髪をセミロングにした妖精族の男

職業 若手ギルドマスター

 

《ミーフェイ・ワイズマート》(43)

褐色の肌に眼鏡をかけた人間族の女性

職業 大手ポーション職人

 

《ドルダ・セヴェイル》(52)

金髪に髭をたくわえた人間族の男

職業 冒険家

 

《ゴルゴン・メイデン》(66)

濃い褐色の土妖精(ドワーフ)の男性

職業 鍛治職人

 

《リギム・ヴルハニー》(29)

人間の面影をかなり残した熊の獣人族の男性

職業 元冒険者 現護衛者

 

《ドクタフ・キューザック》(47)

濃い桃色の髪を肩まで伸ばした人間族の男性

職業 回復術師

 

《リヴィ・マグネズーム》(25)

金髪を背中まで伸ばしスーツを着込んだ人間族の男

職業 大手鉄鋼業 二代目

 

 

「………うーむ…………

どいつもこいつも知った顔では無いな。何せ記憶を取り戻してまだ数週間しか経ってないからなぁ……………。」

 

リストを見て難しい顔をするリルアに続くようにミーアとマキも顔をしかめる。

 

「それは私も同じ事だ。

ジームズ殿はこの全員とはかなり親密な仲だとは言っていた。だが、ヤツらが行動を起こすなら既にこの中の誰かに成りすまして船に乗り込んでいる可能性が遥かに高い。

なんと言ってもダルーバをハダルに見せかけることを容易にやってのけたのだからな。」

 

 

 

***

 

 

 

カイの予感はこれでもかという程当たっていた。ガスロドはカイ達が警戒する七人の中の内の()()に成り代わってグランフェリエに堂々と搭乗したのだ。

 

(………まんまと乗船できたな。しかしここまで疑い無く乗り込めるとは拍子抜けだな。ここの連中は筋金入りのお人好しの集まりらしい。

だがこれはシトレーでは力不足な任務だな。やはり陛下のお考えには一部の隙も無い。一生掛けても追いつく事も出来そうにないな………。)

 

ガスロドが乗り込んでいる事など誰一人知る由もなく、グランフェリエのパーティーは予定通りに進もうとしている。

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