転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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182 窮地に陥るグラトニー!!! その時、現れたのは…………!?

「はあああああああああああああああああああ!!!!!」

 

グラトニーは全身に力を込めて魔力を全力で増幅させる。魔王だった頃の全盛期にはとても及ばないが、それでも持てる力の全てを注ぐ勢いだ。

 

魔導師の影魔人(カゲマジン)は溜めた魔力を全て杖からグラトニーに向けて打ち出した。しかし全く物怖じする事無く迎え撃つ。

 

ガッ!!!

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」

(こ、こいつの魔力、重い…………………!!!!)

 

全身に魔力を巡らせて身体能力を高めたにも関わらず、放たれた魔力はグラトニーの身体にのしかかって全身の節々に痺れを帯びた痛みを響かせた。

 

ドスドスッ!! 「!!!? アグッ………!!!」

 

魔力を受け止めて身動きを封じられた所に風妖精(エルフ)影魔人(カゲマジン)が放った二本の矢がグラトニーの両脚に突き刺さる。

 

「〜〜〜〜〜〜〜!!!!

ウラアッ!!!!!」

 

両腕を振るって強引に魔力の軌道を捻じ曲げた。体を捻った所を両脚の痛みが襲う。

 

(………この矢もレオーナと同じように魔力を練り上げて作ってある。

つまり、この矢が無くなる事はないって訳だ!!!)

 

弓使いにとって最大の弱点である矢の本数の心配が無いミーアが仲間になった時、グラトニーはこれ以上に頼もしい事は無いと思っていた。

それが敵に回るとここまで厄介な戦いになるとは思わなかった。

そして二体は既にそれぞれ 次の魔力と矢を発射する準備を整えている。

 

(このまま離れてたらただのいい的だ!!

近付いて()()しか無い!!! リナみたいに!!!!)

 

魔力で脚力を強化して地面を全力で蹴り飛ばし、二体との距離を一気に詰める。すかさず二体はそれぞれ魔力と矢を放つ。

それをグラトニーは「ふんっ!!」と声を出して躱し、斜め上から足を振り上げて風妖精(エルフ)影魔人(カゲマジン)に狙いを定める。

 

「オルァッ!!!!」

ドゴォッ!!!! 「!!!!」

 

グラトニーの蹴りは風妖精(エルフ)の頭を正確に捉え、その上体を床に強かに叩き付けた。それによってできた土煙で魔導師の視界を封じる事にも成功する。土煙の上からでも魔力が強く光るが、グラトニーはそれが打ち出される事を決して許さない。

 

「させんっ!!!」 「!!!」

 

土煙を掻き分けて一気に影魔人(カゲマジン)との距離を詰める。そして脚を振るってその杖を弾き飛ばした。

 

(これで魔法は使えまい!! 喰らえっ!!!)

 

グラトニーは魔力を纏わせた拳を振るって魔導師の頬を狙う。最早 素体である人間の身体を労わっている余裕など無い。

 

ドスッ!!! 「!!!? ガッ…………!!!!」

 

影魔人(カゲマジン)の頬を拳が捉える寸前、彼女の胸を鋭い激痛が襲った。風妖精(エルフ)が矢を手に持って直接 突き刺したのだ。

しかし、彼女の注意は強制的に前方の敵に向いた。

 

「!!!? 何だと!!!?」

 

魔導師がグラトニーに向けて()に魔力を溜めていた。杖が無ければ魔法は使えないという彼女の予想は外れていたのだ。

影魔人(カゲマジン)となった事で魔法の実力が上がり、手からでも打ち出せるようになったのだ。

 

ドガァン!!!!

「!!!!

………………… ガブッ!!!!」

 

魔導師は腕を振るって手に溜めた魔力をグラトニーの脇腹に力任せにぶつけた。《増幅之神(サタナエル)》で溜めた魔力を防御に充てたが全身に痛覚が響き渡る。

そのまま腕を振り切ってグラトニーの身体を吹き飛ばす。

 

「…………………!!! くそうっ!!!

(ま、まずいぞ!! あいつがこれ程魔法の使い方が上手くなっているとは!!

か、身体が動かない………………!!!!)」

 

視線を向けると既に魔導師と風妖精(エルフ)がそれぞれ 魔力と矢を放つ準備を終えている。完全にグラトニーの命を絶つつもりだ。

 

「お、おのれ……………!!!

この私がこんなところで………………!!!!」

 

練り固められた魔力と何本もの矢が一斉にグラトニーに向けて襲い掛かる。かつての魔王も自分の死を覚悟した━━━━━━━━━━

 

 

ドォン!!!!

「!!!?」

 

魔力と矢がグラトニーに直撃する()に爆音が響いた。

 

(だ、誰だ…………………?)

「怪我はない? ()()()()()。」

「!!!?」

 

目を開けるとそこにはリルアと同じ色の髪を二つ結びにした少女が立ち、そして魔力で障壁を展開していた。更に背中には黒い羽根が生えている。

 

「リ、リズハ……………!!!?

そんな……!! お前はあの時死んだ筈じゃ…………!!!!」

「そ! あたしはあの時死んじゃったよ。

だからラジェルさんが《転生》させてくれたの。

お姉ちゃんの戦ウ乙女之媒体(プリキュアトリガー)としてね!」 「!!!!?」

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