転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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183 リルアの妹 顕現!! 魔王の側近 リズハ・ナヴァストラ!!!

リズハ・ナヴァストラ

彼女は魔王 リルア・ナヴァストラの実の妹であり、リルアの側近になるべく日々努力を積んでいた。

しかしある日、ヴェルダーズの襲撃によってリルアは記憶と力を奪われ、そしてリズハも命を落とした。

 

「リズハ………? 本当にお前なのか……………!!!?」

「やだなぁ お姉ちゃん泣かないでよ!

超久しぶりに会えたんだから笑ってって!」

 

グラトニーは戦闘中にも関わらず、両の眼から溢れてくる涙を抑える事が出来なかった。ギリスやルベド達の妹の死(自分の過去)を黙っておくように言ったのは他でもない彼女だ。

蛍やミーア達に知られたら、それこそ士気が下がるだけでなく余計な心配を掛けてしまうと考えたからだ。

 

それでも一人になるとつい心の奥に押し込めた感情が溢れてしまいそうになり、その度にかつての仲間達に慰めて貰っていた。

 

「……とは言っても、転生しちゃって昔と全然格好も違うし、素直に喜べる訳ないよね?」

「そんな筈があるか!!!!

たとえ生まれ変わっても、姿が変わってもお前は私の妹だ!!!!!」

 

グラトニーの身体は彼女の気持ちとは無関係にリズハの身体に飛び付いていた。縋り付き、そして涙がリズハの服を濡らす。

 

「……ちょっ もう!

何時になってもお姉ちゃんは変わってないなー!」

「お前が大きくなったんだろ!!」

「そりゃね。お姉ちゃんが記憶無くしてた間、ずっとあたしはラジェルさんと一緒に居たから。」

 

ビシッ! 『!!』

 

ヒビが入る音でグラトニーは今はまだ戦闘中だった事に気が付いた。リズハが作った魔力の障壁には既に大量の矢と焦げ跡が付いている。

影魔人(カゲマジン)達は二人が再会を喜びあっている間も攻撃し続けたのだ。それこそその行動だけを命じられたかのように。

 

「……お姉ちゃん、まだ戦える?」

「お、おう。もちろんだ。

リズハこそ あいつら相手に戦えるのか?!」

「やだなーお姉ちゃん 忘れたの?

あたしはね、ラジェルさんに力を貰ってこの世に戻ってきたんだよ。

もちろん持ってるよ。戦ウ乙女(お姉ちゃん)と同じ力を!!!」 「!!!?」

 

リズハの全身を淡い光が覆った。それは正しくグラトニーと同じ解呪(ヒーリング)の光だ。

 

「お姉ちゃんは離れてて。

一人はあたしが片付けるから!!!」

「お、おいっ!!」

 

グラトニーの静止を聞かずにリズハはひび割れた障壁を破って駆け出した。(影魔人(カゲマジン)達にとって)格好の獲物と化したリズハを狙って魔力と矢が飛んで行く。

 

「フンッ フンッ!!」 「!!?」

 

リズハは華麗にステップを踏んで向かってくる魔力や矢を何の危なげもなく躱して見せた。

 

「す、凄い…………!! 凄いぞリズハ!!!」

「へへん。 まだまだこんなもんじゃないよ!!」

 

次の攻撃の準備が終わるより早く、リズハは魔導師の影魔人(カゲマジン)との距離を限りなく詰めた。そして徐に指で魔導師の頭に触れる。

 

「《幻夢之神(オネイロス)》!!!!!」 「!!!!?」

 

リズハの指先から濃いピンク色の光が発し、そしれそれが晴れた瞬間、魔導師の影魔人(カゲマジン)は膝から崩れ落ちて地面にうつ伏せに倒れ伏した。

 

(………き、気絶させたのか?

!!)

 

グラトニーの耳は魔導師の口から聞こえてくる細い呼吸音を捉えた。そこから瞬時に結論を出す。

 

「そいつ、眠っているのか!!?

リズハ、まさかお前………………!!」

「そうだよ!これがあたしの贈物(ギフト)

あたしね、転生する時に種族が魔人族から夢魔族(サキュバス)になっちゃったの!」

 

幻夢之神(オネイロス)

ギリシャ神系 究極贈物(アルティメットギフト)

能力:身体に触れた物を眠らせる。

他人の夢に干渉する。

 

「サ、サキュバス…………!?

あの絶滅したっていう…………!!?」

 

今の世界にはヴェルダーズの襲撃の影響で絶滅した二種類の種族が存在する。

リズハが転生した夢魔族(サキュバス)、そしてラジェルが属する天使族。ラジェルは《女神》の肩書きを持つが、かつては地上に住む天使族なのだ。

 

「リズハ!! 気を抜くな!!!

お前が眠らせたのは一体だ!! 風妖精(エルフ)の奴はまだ起きているぞ!!!」

「そんな事は分かってるよ!

よっ!!」

 

リズハは魔力で作った障壁を球体にして風妖精(エルフ)影魔人(カゲマジン)を覆い、閉じ込めた。

 

「待ってろリズハ!! 今行く!!

そいつらは解呪(ヒーリング)を使って人間に戻すんだ!!」

「それもちゃんと分かってるよ お姉ちゃん。

言ったでしょ? お姉ちゃんと同じ力を持ってるって!」

「……!!!」

 

リズハはそう言って、両手に解呪(ヒーリング)を込めた。

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