転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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184 予想外の助っ人 現る! 魔導師が男を見せる!!

グラトニーは数秒の間、リズハの両手で光る解呪(ヒーリング)に見とれていた。しかし直ぐにある危険性に気付き、激を飛ばす。

 

「リズハ!! そいつをドバドバと垂れ流すな!!!

解呪(ヒーリング)が身体から無くなったら ぶっ倒れて戦えなくなってしまうぞ!!!」

「大丈夫だよ。それもちゃんとわかってる。

お姉ちゃんの頑張りはずっと見てたから!!!」

 

リズハの光る両手が魔導師の影魔人(カゲマジン)の背中に直撃した。そしてその場に居る全員の視界がピンク色の光に染まる。

そして光が晴れた後には元に戻った魔導師がリズハの足元で気持ちよさそうに眠っていた。

 

「……………!!!」

「どう お姉ちゃん? これなら上出来でしょ!」

 

リズハの戦いは非の打ち所の無い物だった。

そしてもぅ一つ、グラトニーの中に希望が芽生えた。この船の中で解呪(ヒーリング)を使える、即ちチョーマジンを元に戻せる者は自分とミーアの二人しか居なかったが、それが出来る者がもう一人居る事はこの上なく頼もしい。

 

「凄いぞリズハ!!! これならどうにかなるかもしれない!!」

「当たり前だよ!あたしはその為に来たんだからさ!」

 

バキッ!! 『!!』

 

再び船内にヒビが入る音が聞こえた。風妖精(エルフ)影魔人(カゲマジン)が大量に矢を放ってリズハの障壁の破壊を試みていた。既にかなりひび割れており、破られるのは時間の問題だ。

 

「………あちゃー。もう限界かァ。」

「リズハ!! そこは危険だ!!

そいつを連れて戻ってこい!!」

「分かった!」

 

魔導師の男はそれなりの体格だが、リズハはそれをものともせずに抱え、グラトニーの側へと戻って来た。

 

(リズハの障壁はまだ持ちそうだな。ならこいつを逃がすか!)

「おいお前! 起きろ! おいっ!」

 

魔導師の頬を軽く叩きながら呼び掛ける。その甲斐あってものの数秒で魔導師は目を開けた。

 

(………………ん? 俺は、どうしたんだ………?)

「おいお前! 大丈夫か!?」

「!!!? あ、悪魔!!?」

 

意識を取り戻したばかりの魔導師はグラトニーとリズハの姿を悪魔と捉えてしまった。

 

「落ち着け!私達は敵じゃない。

ここは危ないから早く逃げろ!!」

「危ないって、君も怪我をしてるじゃないか!!

あいつか!? あの怪物にやられたのか!!?」

「………!!!

私は良いから、早く逃げろと言ってるんだ!!!」

 

二人にとってこの事態は予想外だった。彼女達としては魔導師には早急に避難して欲しかったが、最初を逃すとそれは難しい。

 

バキンッ!!!! 『!!!』

 

遂に影魔人(カゲマジン)がリズハの障壁を破って出てきた。既に弓には矢が構えられている。

 

ビシュッ!!! 「!!!」

 

そしてリズハが反応するより早く二本の矢を放った。それぞれグラトニーとリズハの心臓を狙っている。

 

 

しかし、その矢が二人に命中する事は無かった。魔導師の男が咄嗟に展開した障壁が矢を防いだのだ。彼の手には杖が握られている。グラトニーが弾き飛ばした杖が偶然にも彼の手の近い所に転がっていたのだ。

 

「お、お前!!」

「甘く見ないでくれ。誇り高い魔導師であるこの俺が、ましてや傷付いている女達を見捨てて逃げられる訳があるか!!!」

「…………!!!」

 

二人は魔導師の真剣な表情をまじまじと見ていた。自分達が考えていたよりよっぽど根性のある男だ。

 

「……… お前、名前は?」

「《ドンガス・グリモール》だ。君達は?」

星聖騎士団(クルセイダーズ) 直属の私服警備員、リルア・ナヴァストラだ。」

「妹のリズハです。」

「そうか。あの怪物の倒し方は分かるか?」

 

二人は腹を括った。ドンガスを巻き込む(仲間にする)事はできないが、それでも話せる事は全て話すと決めた。

 

「……あいつは、邪悪な力で怪物に変えられてしまっているんだ。」

「何!? つまり、あいつは人間なのか!?」

「ああ。恐らく風妖精(エルフ)とかだろう。

だが安心しろ。私達はあいつを元の人間に戻す方法を知っている。」

「心得た。なら俺は君たちの援護をしよう。」

「ああ。頼りにさせてもらうぞ。」

 

グランフェリエに乗れる人間の中には権力者と繋がりを持つ者も見受けられる。ドンガスもまた王国との関係でこの船に乗る事が出来たのだろう。手負いのグラトニーと体力を消耗しているリズハにとっては助っ人として不足は無い。

 

そしてグラトニーは既に作戦を纏めていた。

 

「………分かってるだろうが、あいつの戦い方は弓矢だ。あれには痺れさせる系の毒が塗ってある。だから、」

「俺がその矢を封じれば、後はお前達があいつを元に戻せるんだな?」

「ああ。チャンスは一度だけだ。 行くぞ!!!」

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