転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
グラトニーは数秒の間、リズハの両手で光る
「リズハ!! そいつをドバドバと垂れ流すな!!!
「大丈夫だよ。それもちゃんとわかってる。
お姉ちゃんの頑張りはずっと見てたから!!!」
リズハの光る両手が魔導師の
そして光が晴れた後には元に戻った魔導師がリズハの足元で気持ちよさそうに眠っていた。
「……………!!!」
「どう お姉ちゃん? これなら上出来でしょ!」
リズハの戦いは非の打ち所の無い物だった。
そしてもぅ一つ、グラトニーの中に希望が芽生えた。この船の中で
「凄いぞリズハ!!! これならどうにかなるかもしれない!!」
「当たり前だよ!あたしはその為に来たんだからさ!」
バキッ!! 『!!』
再び船内にヒビが入る音が聞こえた。
「………あちゃー。もう限界かァ。」
「リズハ!! そこは危険だ!!
そいつを連れて戻ってこい!!」
「分かった!」
魔導師の男はそれなりの体格だが、リズハはそれをものともせずに抱え、グラトニーの側へと戻って来た。
(リズハの障壁はまだ持ちそうだな。ならこいつを逃がすか!)
「おいお前! 起きろ! おいっ!」
魔導師の頬を軽く叩きながら呼び掛ける。その甲斐あってものの数秒で魔導師は目を開けた。
(………………ん? 俺は、どうしたんだ………?)
「おいお前! 大丈夫か!?」
「!!!? あ、悪魔!!?」
意識を取り戻したばかりの魔導師はグラトニーとリズハの姿を悪魔と捉えてしまった。
「落ち着け!私達は敵じゃない。
ここは危ないから早く逃げろ!!」
「危ないって、君も怪我をしてるじゃないか!!
あいつか!? あの怪物にやられたのか!!?」
「………!!!
私は良いから、早く逃げろと言ってるんだ!!!」
二人にとってこの事態は予想外だった。彼女達としては魔導師には早急に避難して欲しかったが、最初を逃すとそれは難しい。
バキンッ!!!! 『!!!』
遂に
ビシュッ!!! 「!!!」
そしてリズハが反応するより早く二本の矢を放った。それぞれグラトニーとリズハの心臓を狙っている。
しかし、その矢が二人に命中する事は無かった。魔導師の男が咄嗟に展開した障壁が矢を防いだのだ。彼の手には杖が握られている。グラトニーが弾き飛ばした杖が偶然にも彼の手の近い所に転がっていたのだ。
「お、お前!!」
「甘く見ないでくれ。誇り高い魔導師であるこの俺が、ましてや傷付いている女達を見捨てて逃げられる訳があるか!!!」
「…………!!!」
二人は魔導師の真剣な表情をまじまじと見ていた。自分達が考えていたよりよっぽど根性のある男だ。
「……… お前、名前は?」
「《ドンガス・グリモール》だ。君達は?」
「
「妹のリズハです。」
「そうか。あの怪物の倒し方は分かるか?」
二人は腹を括った。ドンガスを
「……あいつは、邪悪な力で怪物に変えられてしまっているんだ。」
「何!? つまり、あいつは人間なのか!?」
「ああ。恐らく
だが安心しろ。私達はあいつを元の人間に戻す方法を知っている。」
「心得た。なら俺は君たちの援護をしよう。」
「ああ。頼りにさせてもらうぞ。」
グランフェリエに乗れる人間の中には権力者と繋がりを持つ者も見受けられる。ドンガスもまた王国との関係でこの船に乗る事が出来たのだろう。手負いのグラトニーと体力を消耗しているリズハにとっては助っ人として不足は無い。
そしてグラトニーは既に作戦を纏めていた。
「………分かってるだろうが、あいつの戦い方は弓矢だ。あれには痺れさせる系の毒が塗ってある。だから、」
「俺がその矢を封じれば、後はお前達があいつを元に戻せるんだな?」
「ああ。チャンスは一度だけだ。 行くぞ!!!」