転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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185 集結する魔法使い達! 魔法の連鎖が勝利を繋ぐ!!

意外な事に、影魔人(カゲマジン)に変えられていた魔導師 ドンガスは避難という選択を拒否し、二人と一緒に戦う事を選んだ。

そしてグラトニーは三人で 最小限の解呪(ヒーリング)で確実に風妖精(エルフ)影魔人(カゲマジン)を倒す方法を思い付いた。

 

「………ドンガス、もう一度言うがチャンスは一度だけだ。抜かってくれるなよ!!」

「分かった!!!」

 

ドンガスは既に自分一人の力では目の前の弓を携えた怪物に敵わないと理解していた。だからこそ先陣はグラトニーとリズハに任せ、自分はこの場に留まった。

 

「ドンガス、頼むぞ!!!」

「おう!!!」

 

グラトニーとリズハの前方に魔力の障壁が展開された。ドンガスの魔力の()()()()をつぎ込んだそれは魔力を帯びた矢を軽く受け止める。

 

(こいつは凄いな!! 王国とのコネでこの船に乗ってるだけはある!!)

(俺に出来る事は全部やる!! 頼んだぞ!!!)

 

グラトニーとリズハの二人が懐に飛び込む時間と風妖精(エルフ)が次の矢を発射する準備を終える時間は同じだった。無論グラトニーはその対策も講じていた。

 

「今だ!!!!」 「了解!!!!」

 

ゴアッ!!!! 「!!!!?」

 

ドンガスは杖を振るって身体に残る最後の魔力を振り絞って風妖精(エルフ)の手の下に魔法陣を展開し、そこから魔力の塊を打ち出した。

それは容易く影魔人(カゲマジン)の両手に直撃し、そしてその手に持った弓矢を弾き飛ばした。

 

「行けェ!!!!」 「おうっ!!!!!」

 

三人は未来永劫 知ることの出来ない事だが、風妖精(エルフ)影魔人(カゲマジン)は弓が無くても魔力を練り上げて作る矢を手から撃ち出す術を持っていた。しかしそれを実行するにはあまりにも時間が足りなかった。

 

(ハッシュのやり方を真似ろ!! 最低限の解呪(ヒーリング)を手に集中させて体内に叩き込め!!!)

「覚悟!!!!」 「!!!!」

 

グラトニーは手にフェデスタルを持ってそこに解呪(ヒーリング)を溜め込む。《プリキュア・グラトニーイレイザー》は強力で広い攻撃範囲を持つ分 力の消耗が著しい。このグランフェリエでは別の戦法が求められる。

 

「《プリキュア・グラトニースマッシュ》!!!!!」

「!!!!?」

 

グラトニーの解呪(ヒーリング)を込めた掌を影魔人(カゲマジン)の腹に叩き込んだ。そこから強力な光が発し、その中で怪物の姿が元の風妖精(エルフ)の姿に戻っていく。

グラトニーの足元に風妖精(エルフ)が倒れた音が、この廊下での戦闘の終わりを告げた。

 

「……………ふぅーーーッ!!! 終わったァ!!!」

「お姉ちゃん! お疲れ様!!」

「おうよ。お前のお陰でかなり力を温存出来た。そして、」

 

グラトニーは元のリルアの姿に戻って背後に視線を送った。ドンガスが勝利の喜びと目を丸くする程の驚きを同時に顔に出している。

 

「ドンガス、お前にも礼を言うぞ!

お陰でまだまだ戦えそうだ!!」

「!? まだまだ!?

敵はまだ居るのか!?君たちは一体何と戦っているんだ!!?」 「!!」

 

リルアの表情が一気に曇った。ドンガスをヴェルダーズ達との戦いに巻き込む事は出来ないが、かといって下手な事を言って言い逃れる事も難しい。

 

「………いや。下手な詮索は止めておこう。恐らく、俺には想像もつかないような強大な何かなんだろう。

だが、迷惑かもしれないが、俺にも協力させてくれ。君達のような女の子が身体を張っているのに背を向けて逃げるなんて俺には出来ない!!!」

「………なら、ここに居る乗客達の避難を手伝ってくれ。向こうの廊下に獣人族と人間族の女が居る。その二人も私の仲間だ。」

「分かった。あいつを連れて安全な場所に運べば良いんだな!?」

「ああ。だが気を付けて行け。

船内にも今みたいな奴らがぞろぞろと居る。はっきり言うがお前がサシで戦って勝てるような奴じゃ無い。」

「それは俺が一番良く分かってるさ。ちゃんと肝に命じておく。」

 

ドンガスは意識の無い風妖精(エルフ)に駆け寄り、その身体を抱えて立ち上がった。

 

「ちなみにだが、避難場所にお勧めはあるか?何せここには初めて乗ったからな。」

「そうか。なら機関室を目指せ。

母娘を連れている女が居たら、そいつは私の仲間だ。あと、少ししたら戻って来る魚人族も同じくな。」

「魚人族?大広間に居たのにあまり食事を取ってなかったあいつか?」 「!」

 

カイはこのグランフェリエで唯一の魚人族だ。そのカイが大広間の真ん中でほとんど食事を取ってないとなれば悪目立ちするのは必至だ。

 

「避難はお前に任せる。頼りにしてるからな。」

「ああ。任せろ。

これも何かの縁だ。俺の所属は教えておく。」『?』

「俺は《魔法警備団》の一員なんだ。」

『!!!!?』

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