転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
魔法警備団
リルアも、そして彼女達の行動を把握していたリズハもその単語に驚きを示した。だが、それに気付く前にドンガスは
「……おいリズハ、これ どう思う?」
「どう思うって、偶然としか言いようがないでしょ。」
二人の会話はそれで終わった。
彼女達の間に共通していたのは、『いずれまたドンガスに会う時が来るだろう』という事だ。
「おーーーーーい! グラトニーーーーーー!」
「! レオーナ!」
ドンガスが離れてから数秒後、レオーナが廊下から姿を現した。その後ろにマキもいる。
「聞いて下さいよー!
今なんか変なおっさんとすれ違ったんスよ。
脇に
ってうおっ!!!?」
「だ、誰ですかその人!!!」
リルアの姿を捉えた瞬間、レオーナとマキの注意は彼女の後ろに居る悪魔のような少女に向いた。
***
「はおーーっ!
リルア あんた妹さん居たんスね。 しかも
「私も驚きましたよ。
ってか、なんで教えてくれなかったんですか 水臭い!
私達はもう仲間なんですからそれくらい言ってくれても良かったじゃないですか!」
「あぁ 済まない。リズハには悪いが、さっきまではこいつの事は引きずらないようにしようって思ってたんだ。
悲しむにしても全てを終わらせてからにしようって
アタッ!」
リズハがリルアの肩を軽く叩いた。
「もうっ! ひどいよお姉ちゃん!
お姉ちゃんが忘れちゃったら あたしを覚えてる人はほとんど居なくなっちゃうんだから!」
「アハハ。そうだな。 済まない済まない。」
リズハは魔王だった頃のリルアの側近になろうとしていた人物であり、その顔は広く知られている訳ではない。リルアが忘れてしまったら彼女を覚える人は数える程しか居なくなってしまう。
「それはそうとリズハ、そろそろお前の姿は戻るはずだぞ。私は戻ってるからな。」
「!」
リズハが身体の中に起こる変化に気付いた瞬間、彼女の身体は光に包まれ、その中で身体がどんどん小さくなっていく。
「…………それがお前の妖精の姿か。」
「分かってるよ。すっかり変わっちゃったねって言いたいんでしょ。」
悪魔の姿から小さく戻ったリズハの姿は小さなコウモリと呼ぶべき物だった。そこに前世のリズハの面影はほとんど残っていない。
「まぁとにかく、これからはお姉ちゃんの
「おう! あの時みたいにな!」
フェリオやヴェルドがそうであるように、この瞬間リズハもまたリルアのパートナーとして第二の人生を送る事を決めた。
「……あの、お二人とも?
いい感じの所悪いんスけど、まだ戦いは終わってないんスからね?」
「そうですよ!船内にはまだたくさんのチョーマジンが、それこそまだ
「そうだな! 済まない済まない。」
リルアは二人に向けて笑みを浮かべた。
しかし四人のいる場所から少し離れれば、そこは怪物がひしめく少しも笑う事の出来ない惨状が待っているのだ。
「だがお前達、朗報があるぞ!
リズハのお陰で私も、そしてこいつもまだかなり
それを聞いてミーアもマキも何を言わずに笑みだけを浮かべた。孤立した船内を戦い抜けるかもしれないという希望が湧いてくる。
「おっしみんな!!
もう少ししたらカイも戻って来る筈だ!! この調子で最後まで戦い抜くぞ!!!」
『おーっ!!!』
この場にいるのはカイを除けば全員が(精神的に)少女であり、ノリは必然的に似てくる。しかし彼女達は一つ、敵であるガスロドが乗客の内の誰かに成りすましている可能性があるという事を忘れかけていた。
***
リルア達は知る由も無いが、ガスロドはチョーマジン達から逃げ惑う乗客に紛れて彼女達の話を聞いていた。その近くで立て続けに
今までとは違い、彼は今 結晶を使って通信を取っている。
「………こちらガスロド。少し状況が変わった。
いや、まずい事になったとまでは。ただ、キュアグラトニーに
ああ。至急 陛下に確認を取ってくれ。
心配は無い。私達の勝利がこれくらいの事で揺らぐ筈は無い。チョーマジンはまだ沢山居るし、足らなくなればまた作れば良いんだ。
準備も万端だ。後はそれを実行するだけだ。
………そろそろ切るぞ。遠ざけたカイがもうすぐ戻って来る筈だからな。」
ガスロド扮する