転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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189 帰還するカイ!! 反撃の狼煙を上げろ!!!

リルアは活力の戻った顔で通話を切った。

横に視線を向けると既に三人も同様に生き生きとした表情をしていた。今のリルアの言葉だけで会話の全容を把握したのだ。

 

「リルア、カイさんは何て!?」

「喜べミーア。

カイは今 大急ぎでこっちに向かって来ている!!あと数分でこっちに着くと言っていたぞ!!

お前達も気を引き締めろよ。あいつが戻ってきたら反撃開始だ!!!」

 

『カイがもうすぐ戻って来る』

その事実を知った四人の間にどんどんと士気が湧き上がってくる。状況が好転した訳では無いが戦力が一人でも増えるのはこれほどまでに心強いのだ。

 

「よしお前達、一度甲板に戻るぞ。

あいつの性格からして出た所に戻って来る。逃げ遅れた人がいないかどうか探しながら甲板へ向かうぞ!! 急げ!!!」

「ウス!!!「了解!!!「うんっ!!!」」」

 

三人のそれぞれの返事を聞くや否や、リルアは甲板へ向けて走り出した。

 

 

***

 

 

 

「よし!みんな頑張れ!!

あと一息で甲板だぞ!!!」

 

甲板に向かう途中の道には逃げ遅れた人はいなかった。チョーマジンこそ大量に居て船内を破壊していたがそれも今のリルア達にとっては不幸中の幸いに見える。

 

体力を消耗した身体に鞭を打って階段を駆け上がると甲板に出た。その瞬間に四人は共に待ち侘びた事がもうすぐ起こる事を理解した。

水平線より近い場所に高い水しぶきが立っているからだ。

 

ザッパーン!!! 『!!!』

 

船の近くで高い水柱が上がり、一人の魚人族がしぶきと共に船に降り立った。

 

『カイ(さん)!!!!』

「リルア殿!! ミーア、マキ、

待たせてしまい 申し訳なかった!!!」

 

船に立つや否や 開口一番に謝罪の言葉を口にした。しかしリルア達にとってはカイが戻って来てくれただけで御の字だ。

 

「何を言ってんだお前!!

戻って来てくれただけで嬉しいんだぞ こっちは!!」

「そう言ってくれて嬉しい。

早速本題に入るが、ジームズ殿には 『船が攻撃されているから援軍を頼む』ように言っておいた。いずれルベド殿の船がこちらに来る筈だ。

……して、ガスロドは?」

「残念だが、まだ見つけられていない。

だが悪い知らせばかりでは無いぞ。」「?」

 

「吉報だ。私達に新しい仲間ができたぞ!!!」

「なんと!! その者はどこに!!?」

 

驚いた顔のカイを尻目にリルアは後ろのリズハに話し掛ける。

 

『……なぁリズハ、少しだけだ。 行けるか?』

『うん!』

 

 

カッ!! 「!?」

 

カイが周囲を見回していると、不意にリルアの背後がピンク色に光った。

光が晴れるとそこには人型のリズハが立っている。

 

「初めましてだな。 カイ!」

「!!?

悪魔!!? ……………では無いようだな。

心做しかリルア殿に似ているようだが…………」

「そりゃそうだろ。こいつはリズハ。

私の妹だ!!!」

「!!!? な、なんと!!!」

 

 

 

***

 

 

リルアは自分に妹が居た事、そしてその妹がヴェルダーズが襲撃した時に死んで転生し、今こうして自分の媒体(トリガー)になっている事を事細かに説明した。

 

「…………なんと!! リルア殿にそんな事があったのか…………!!!

しかし、それなら何故話してくれなかったのだ!!」

「そのセリフ、さっきミーアとマキにも言われたぞ。 いや全く申し訳ないな。」

 

リルアは少しバツの悪そうな顔で詫びを入れた。色々な事が起こって気が回らなかったが仲間に隠し事をするなど小心者のやる事だ。

 

「………して、リズハ殿。」

「ん? リズハでいいよ?」

「では、リズハ。

私はこの拳を姉方の為に捧げると誓ったカイ・エイシュウという者だ。

これからよろしく頼む。」

「うん! あなたの事もラジェルさんと一緒に見てたから!」

 

戦闘中にも関わらず、リルアはカイとリズハの会話を見ながら ギリスやルベドが知ったら驚くだろうな と微笑ましい光景を思い浮かべていた。

 

「それでカイさん、ルベドさん達の船はいつ来るんスか?」

「詳しい時間は不明だが、向こう方もこの船が無事に済むとは思っていなかったようで、すぐに出動できるように準備を進めていたようだ。

故に、あの少しすればルベド殿達の船がこの船を囲む。

さすればあの奸者は袋の鼠だ!!!」

 

頭を冷静にさせたとはいってもカイの中の怒りが完全に収まった訳では無い。ガスロドの話をすればする程カイの表情筋が強ばっていく。

その話をガスロドが聞いているとは夢にも思っていなかった。

 

 

***

 

(………あの魚め。もう戻ってきたか。

少しあいつの力を魚人族の()()に当てはめすぎたようだな。

まぁいい。 この船を囲おうが逃げ場を塞ごうが無駄だ。準備は全て完了した。

後は、あいつらの前で()()()()()だけ…………………。)

 

***

 

 

「という訳でカイ、今この船はチョーマジンの巣窟状態で、とても一人一人の相手は出来ない。

だからガスロドを叩くしかない!!お前も一緒に探してくれ!!」

「無論だ!!!

奴のあの卑劣な面を白日の元に晒してくれる!!!!」

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