転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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191 回復のキス!? 夢魔族(サキュバス)の力を試す時!!

「……しかしカイさん、一体どうやってガスロド探すんですか!? 今あの七人を探して調べてはいますがこれといって怪しい人は居ないし、何より船内はチョーマジンの巣窟でみんなパニック状態なんですよ!!」

「!」

 

ガスロドを見つけ出すと息巻いていたカイがマキの言葉ではっとする。先程のように冷静さを失っていた訳では無いが軽率な考えになりかけていた。

 

「そうか。なら教えて欲しい。

その捜索は現状 どこまで進んでいる?」

「えっと、ミーフェイとゴルゴンという人から話を聞いて、その人達の言ってる事は本当だと分かりました。ですから━━━━━━」

「否、その考え方は危険だろう。

悪知恵の働く彼奴がそんなにすぐ気付かれるような虚言を宣うとは考えにくい。何か他の探した方を考えるべきだろう。」

「……それはそれとして、チョーマジンの方はどうするんです?

一体一体相手にしてたらリルアやミーアだけじゃなくリズハが居ると言っても 解呪(ヒーリング)がいくらあっても足りませんよ!」

「! そうだ マキ!」 「!」

 

マキと同じくチョーマジンをどう対処するか考えていたミーアが横から口を開く。

 

「リズハッスよ!! リズハの力を使えば良いんすよ!!

リズハの あの眠らせる系の贈物(ギフト)を使えば何とかなるんじゃ」

「いやミーア、それは難しいぞ。」 「!」

 

画期的な作戦を思いついたと得意げな表情で喜ぶミーアの後ろでリルアが対称的に険しい顔で口を開く。

 

「さっき言われたんだが、リズハの贈物(ギフト)はそこまで強力な物じゃない。まして船内にうじゃうじゃいるチョーマジンの一体一体を眠らせて回るとなれば尚更な。

良く見積っても五体くらい眠らせるのが関の山だろ。そしてリズハはさっき、その内の一回を使ってしまった………………。」

「…………………!!」

 

当のリズハは今 リルアの肩で休んでいる。

転生したばかりの慣れない身体で究極贈物(アルティメットギフト)解呪(ヒーリング)を立て続けに使った反動は重くのしかかっている。

 

「そ、そうなんスか………………!!」

「じゃあやっぱり 被害が拡大するのを覚悟で ルベドさん達の援軍を待つしか…………」

「!

皆 少し待ってくれ。良い方法を思いついたぞ!!」 『えっ!!?』

 

八方塞がりになりかけていたリルア達の耳にに光をささんばかりのカイの声が届いた。

 

「ほ、本当ですか カイさん!!」

「一体どんな方法なんだ! 教えてくれ!!」

「それに答える前にリルア殿、リズハを呼んで先の悪魔の姿になって貰えるか?」

「おう もちろんだ! おぅいリズハ!!!」

 

リルアが名前を呼ぶと、小さなコウモリの妖精の状態のリズハが姿を現した。そして体力を使ってその姿を元の夢魔族(サキュバス)に変える。

 

「リズハ、君は転生して夢魔族(サキュバス)とやらになったのだろう?以前龍の里に来た時にリュウ長老の屋敷の古い文献で読んだ事があるのだ。

夢魔族(サキュバス)は異性の精気を食糧にして生活している』とな!!」

「!!? カイ、まさかお前…………!!」

 

リルアは顔を青くしてカイに詰め寄った。妹の身に危険が迫りかけている事に気付いたからだ。しかしカイの立てた作戦はそれを少し下回っていた。

 

「そしてもう一つ、あの文献にはこう記してあった。『人間の()()でも同等の効果が得られる』と!」

「……えっ?! た、体力??!」

 

リルアは長い時を過ごして忘れていたが、夢魔族(サキュバス)の栄養源は異性の精気、もしくは体力なのだ。それでも精気を食糧にするという考えが定着しているのは精気の方が効率良く栄養を摂る事ができ、好んでそれが行われている為だ。

 

「故にリズハ、私の体力を吸え!!

私の体力を糧として、君の眠らせる贈物(ギフト)をより使えるようにするのだ!! さすれば少しはあの怪物とも戦えるだろ!?」

「リズハ どうなんだ!? 行けるのか行けないのかはっきりしろ!!」

「えっ!? ちょ、ちょっと…………」

 

カイとリルアに同時に問い詰められてリズハはたじろぐ。

 

「……やってみるけど分かんないよ?

だってあたし、まだ転生してすぐだからやった事ないし……………」

「私はやり方なら知っているぞ。

あの文献には『異性との接吻 あるいは背に抱きつく事で糧を得る事が可能だ』と書いてあった。」

 

リルアは『接吻(キス)』という単語が出た瞬間、一瞬だが目を見開いてカイを凝視してしまったが、それは誰にも言わないでおいた。

 

「分かった。背中に抱きつけば良いんだね?

でも上手くいくか分かんないよ?もしかしたらカイの体力全部吸い取って動けなくしちゃうかも……………」

「それでも構わん!! 君の敵を無力化させる贈物(ギフト)は貴重な戦力だ!!

その点私は冷静さを欠いて敵を殴るだけしか能が無い男だ!!こんな私の体力で君が戦えるようになるなら本望だ!!!!」

「…………!!

分かったよ。 じゃあ行くよ?」

「ああ!!」

 

リズハがカイに抱きついて体力を吸い取っている間、リルアはカイに対して考えを巡らせていた。

冷静じゃ無くなったのは仕方の無い事で私達は気にしてないのに そんなに自分を卑下する事は無いのに と。

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