転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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195 遂に見つけたガスロド!! 真実を射抜くレオーナの矢!!

ガスロド・パランデ

甲板へと避難した乗客達はその聞き慣れない名前に首を傾げた。無論、()()に扮したガスロドも同様の行動を取る。

グラトニー達は乗客達に聞こえないように小声で会話を交わす。

 

『レオーナ!! こいつらの中にさっきしたって言う臭いは感じるか!?』

『ウス! 感じてはいるんすけどそれがどの人から臭ってるか 正確には分からないッス。

なんせ香水やら潮の臭いやらが強くて強くて……………。』

『……………そうか。』

 

グラトニー達が下手に動けないのは乗客達がガスロドの存在を知らないからだ。

『この中に怪物騒ぎの犯人が居る』と言って全員が信じるとは限らないしパニックを起こされたらそれに乗じて逃げられる危険性もある。

 

『………落ち着くんだぞ レオーナ。

私達は今、確実にヤツを追い詰めている。誰も動かないのはヤツが()()()()からだ。

だからこの場でヤツを見つけ出せば、確実に炙り出せる!!!』

『……………!!』

 

レオーナの顔からも持ち前の明るさは消え、その頬には一筋の汗が垂れる。グラトニーの意思を理解した彼女は『臭いの元(ガスロド)に正確に矢を撃ち込む事』しか方法が無いという事を理解していた。

 

『………グラトニー、今 一つ方法を思い付いたッス。』

『本当か!?』

『ウス。上手くいくかどうかは分からないッスけど、 この賭け 乗ってくれるッスか?』

『おう もちろんだ!』

 

グラトニーからの承諾を得たレオーナは、自分の立てた作戦を事細かに説明した。

 

 

 

***

 

 

『………なるほどな。確かに上手く行くかは分からないが、成功したら状況は一気に好転する…………

分かった。 お前の賭けに乗ってやろう!!!』

『ウス!! 任せるっス!!!』

 

レオーナはグラトニーに満面の笑みを向け、そして()()()()()

 

 

 

***

 

 

()()に扮したガスロドは、乗客達に怪しまれないように注意しながら戦ウ乙女(プリキュア)達を観察していた。

 

(………私の薬の匂いを辿ってここにたどり着いたな。だがどうする?私をここに張り付けたからと言って 状況は何も変わっていないぞ。

ここから乗客共を刺激する事無くどうやって私を見つけ出すというのだ……………?

尤も、いずれは正体を明かすつもりだがな。もし本当に見つけられるなら見破られて追い詰められたフリをして…………………)

「!!」 ガシッ!!

『居た!!!!!』

 

ガスロド扮する()()は不意に飛んできた()()()を手で掴んだ。その行動がガスロドは自分だと教えてしまう結果になった(少なくともグラトニー達の目にはそう映っただろう)。

 

「………フフフ。 掴んだな? 掴んだなその()を!!!」

「やっと見つけたぞ。お前が罪もない乗客達を次々に怪物に変え、この船を恐怖に陥れた 犯人(ガスロド)だ!!!

《ドルダ・セヴェイル》!!!!!」

 

乗客やグラトニー達の目には 乗客の内の一人のドルダ・セヴェイルがその手で矢を掴んでいるという光景が映っていた。

乗客達が目の前で起こっている事を把握出来ない中、レオーナが心の中で喝采を上げる。

 

(よっしゃーーーーーー!!!! 上手くいったッス!!!!

狙撃之王(ロビンフッド)の新しい可能性 見つけたッスよ!!!)

 

レオーナが立てた作戦は、自分の矢に薬の臭いを覚えさせ、狙撃之王(ロビンフッド)でその場所を射抜く という物だった。

 

 

「……… さぁどうしたガスロドよ。

もう往生したらどうだ。 たった今 貴様の化けの皮は剥がれたんだぞ!!!」

「そうだ!! お前が本物のドルダだと言うなら その矢を受け止めた事を説明してみろ!!

尤も、『私はヴェルダーズの配下の男です』 以外の申し開きがあるのならの話だがな!!!」

 

カイとグラトニーが立て続けに(乗客達にとって)理解し難い言葉を連ね、甲板全体に居心地の悪い静寂が訪れる。それを破ったのはドルダ(ガスロド)のこもった笑い声だった。

 

 

「…………ふふふふふふふふふふふふふ。

いやぁ、全くもって感服したよ 戦ウ乙女(プリキュア) 諸君。

いかにも 私はヴェルダーズ陛下の誇り高い戦士が一人、」

 

そこまで言ってドルダ(ガスロド)は懐から小瓶を取りだした。グラトニー達は今までの情報を総合して、その中身がポーションだと結論を出す。

そして瓶を開け、その中身を自分の身体に浴びせた。

 

『シュウウウウ』という音と共にドルダの身体は紫色の煙に包まれた。そしてその煙が晴れた場所にいたのはマキがトイレで見たペストマスクに白衣の男だった。

 

「《ガスロド・パランデ》だ。」

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