転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
マキは一歩一歩 ガスロドに近付いている。それをグラトニー達は止めようとはしない。制止は無駄だと分かっているからだ。
「………丁度良い。そろそろこいつらの我慢も限界になりつつあるし、君にぶつけてやろう。
せいぜい足掻いて見せろよ。」
「…………………」
ガスロドのそばに居るチョーマジンの内の一体が堰を切ったように咆哮を上げ、本能のままにマキに強襲する。その目、爪、そして身体全体がマキの命を狙っている。
ヒュっ!! 「!!?」
チョーマジンが自分に向けて伸ばした手を躱し、そして顎を掴んだ。そのまま全体重をかけてチョーマジンの頭を甲板に叩き付ける。
「……………ほう。 口だけではないのか。」
「あまり甘く見てもらっては困りますよ。
「……………………。
(こいつの目、そんじょそこらの
こいつは自分の意思で魔王ギリスの下に就いてる。かなり厄介な存在だ。
何よりこいつは今
「!」
ガスロドはマキの足元に目を遣った。
そこではチョーマジンが元の乗客に戻りつつある。グラトニーから渡された
「さあ どうしました?
私は今あなたの
「おかしな事を言うな。まるでこのチョーマジン全員を君一人で
君こそ私と戦いたいならこのチョーマジンを全員倒してからにして貰おう。」
『……………………』
互いに挑発を終え、二人は制空圏の外で見合っている。ガスロドは徒に戦力を浪費する気は無いし、マキもガスロドが従えるチョーマジンの全員を
そして数秒 睨み合いが続いた後、先に口を開いたのはマキだった。
「……いいえ。その必要はありません。
「!!」
「ここであなたを倒して終わらせます!!!!」
地面を全力で蹴り飛ばし、チョーマジン達を置き去りにして一気にガスロドとの距離を詰める。
(たとえカイさんを凌げるくらい動けても、その顎に私の《
(チョーマジン相手ならともかく こんな小娘の攻撃なんて
「覚悟!!!!」
ガスロドの顎が射程圏内に入り、掌に一気に熱を溜め込む。そして掌底を発射する為に足を全力で踏み込む━━━━━━━━
パリンッ 「!!?」
攻撃を打つ間の一瞬でマキは様々な事を認識した。ガスロドがポーションの小瓶を取り出してそれを床に叩き付けて割った事。そして自分の視界が歪み、足から地面を踏む感覚が消えた事だ。
ボガァン!!!!! 「!!!」
マキは前のめりに倒れ、彼女の《
(………い、今のはまさか……………!!!)
「たった今君に吸わせたのは平衡感覚を狂わせるポーション。それを気化させた。
この量ではほんの少ししか効果は無いが一回の攻撃を凌ぐには十分だ。 じゃあな。」
「!!!」
立つ事の出来ないマキの頭目掛けてガスロドは踵を振り落とす。
「クッ!!!!」
ボガァン!!! 「!!」
ガスロドの蹴りを既の所で躱してそのままカウンターで《
「ほう。あの状態から攻撃とはな。」
(なんて男!! 至近距離で撃ったのに躱されるなんて!!!)
「マキ!! もう止めておけ!!
そいつはもう二度と隙を見せない!!お前に倒せるヤツじゃ
「いいえまだです!!! まだやれます!!!」
ガッ!! ゴッ!! 「!!」
(よし隙が出来た!!! 今度こそ決める!!!)
ガスロドの顎、そして腕を打って出来た一瞬の隙をついて、再び攻撃の為に身体を捻る。そしてガスロドは回避ではなく、マントによる防御を選択した。
(攻撃を許してやろう。本来 グラトニー対策で拵えた耐火性のマントだ。自分の矛が通じない絶望に落ちるがいい。)
「!!!!?」
その瞬間、マキの頭に思考が過った。頭の中に色々な疑問が一気に浮かぶが、身体は言うことを聞かずにガスロドに向けて掌底を打ち出す。
(な、何 今の!!!?
私、これから
「《
ボッガァン!!!!! 「!!!!?」
マキの掌から以前までとは桁が違う程の大きさの爆煙が吹き出し、ガスロドに襲い掛かった。