転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
《
ガスロドは自分の
「そしてこいつを患部にかけると…………
ほら。」
「…………!!!」
チョーマジンに道を阻まれて動けないマキ達を尻目にガスロドは悠々と腹部の火傷にポーションの液を掛ける。すると火傷から白い湯気のような物が吹き出し、みるみるうちに火傷が治っていく。
「この通り元通りさ。だから私は仲間内で《医者》の役割を担っている。今までに治した怪我は数知れずさ。」
(………そ、そんな!!
グラトニー達と同じ
(………わ、私のこの
マキは疑念に歪んだ表情で自分の掌を見つめ、その手に握られている《
「マキ!!! 危ない!!!!」
「!!? うわっ!!!?」
動揺するマキの隙をついてチョーマジンが顎目掛けて脚を振り上げた。何とかそれを躱し、そのままグラトニー達の所まで下がる。
「マキ!! 大丈夫か!?」
「はい なんとか!
……それよりすみません。敵の前で油断なんかしてしまって。それに折角チャンスがあったのにすぐに回復されて…………!!」
「気にする事は無い。私もそれを身に付けて暫くは如何にして使うべきか分からずじまいだった。これから使いこなせるようになればいい!!
それより問題は如何にして奴を倒すかという事だ!!」
「……はい。あいつが
それこそ………….!!!」
「皆まで言うんじゃない マキ。
私達皆 腹は括ってる。たとえあいつを殺す事になっても乗客達を助けるぞ!!!」
「はいっ!!!」
カイとグラトニーに鼓舞されてマキは再び立ち上がった。その時間で攻撃できる筈だったが、ガスロドは何もしなかった。この場から逃げる為に用意した作戦を実行する為だ。
「………フフ。」 『!!!』
「………《
その為に、次の一手と行こう。」
『!!!?』
ガスロドは懐から再び(ポーション入りと思われる)小瓶を取り出し、それをグラトニー達に向けて放り投げた。そして手に魔法陣を展開して魔力を練り上げた弾を打ち出し、小瓶を空中で割る。
ブワッ!!!! 『!!!!?』
小瓶が割れるや否や、そこから白くて濃い煙がもくもくと吹き出した。それはガスロドはもちろんの事、その場に居たチョーマジン達も飲み込んで完全に姿を隠す。
「………………!!!
!!!!? な、何ッ!!!?」
「馬鹿な!!! これは………………!!!!」
煙が晴れると、そこにガスロドの姿は無かった。ただ大量のチョーマジンが居るだけだ。
「グ、グラトニー殿!!
よもやこれは……………!!!」
「ああ 間違い無い。あいつ、今度はチョーマジンに姿を変えやがった!!!」
ガスロドはグラトニーや乗客達全員に自分の姿をドルダに見せかけたように、今度は自分の姿をチョーマジンに見せかけて姿をくらましたのだ。
(おのれ!! どこまで卑怯な奴だ!!!
何が『隠れ蓑は必要ない』だ!!! あのペテン師め!!!)
カイはガスロドへの敵意を以て目の前のチョーマジン達を睨みつけるが、次の瞬間に
『全体 散れ!! 一気に船内へ灘れ込め!!!!』
『!!!!』
チョーマジン達のいる方向からガスロドの声が響いた。次の瞬間には今までその場を動かなかったチョーマジン達が一斉に駆け出してグラトニー達へ向かってくる。
一瞬の事で反応出来ずに立ち尽くしていたグラトニー達を素通りしてチョーマジン達は全員 船内に駆け込んだ。
「!!!! やられた!!!」
「どどどど、どうするんスか グラトニー!!!
このままじゃ乗客みんなやられちゃうッスよ!!!」
「…………!! こうなったらやるしかない!!!
私達全員の
「いえグラトニー、その必要は無いですよ。」
「「!?」」
グラトニーの肩にマキが手を置いた。
「マキ!?? それはどういう意味だ!!?」
「それをやるのは
ガスロドの策を打ち破る方法を!!!」
「!!?」
マキの顔には自信に満ちた笑みが浮かんでいた。