転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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202 船内に轟く爆音と閃光!! 洋上の激闘の結末!!

『うおわっ!!!!?』

 

船内に大量に撃ち込んだ炎のミサイルが爆発し、凄まじい光と爆風が五人を遅い吹き飛ばした。そのまま船の端の鉄柵に勢い良く叩き付けられる。

 

「………………!! ウグッ………………!!!」

 

身体に残る解呪(ヒーリング)を全て出し尽くしたグラトニーとレオーナは元のリルアとミーアの姿に戻り、リズハも変身を維持する力を失って小型のコウモリの姿となり、三人共に地面に倒れ伏す。

慣れない身体で攻撃を出し続けたマキ、そしてリズハに体力を残らず分け与えたカイも足元がふらついて膝を付いた。

 

「………………………!!!

…………ど、どうだ!? やったのか…………!!?」

 

途切れかけの意識を強引に繋ぎ止めて、リルアは霞んだ目で船内の様子を確認しようとする。

自分とミーア、リズハは最早 指一本動かす事も出来ず、さらにマキとカイも膝で立っているのがやっとの状態だ。

この状況では『船内のチョーマジンを倒せたかどうか』が自分達の運命を左右すると言っても決して過言では無い。

 

「…………え!? 今 どうなったんだ…………!!?」

『!!』

 

船内から聞こえてきた乗客の一人の男の声はリルアにとってはまるで天使が吹くラッパのように希望を満ちた物に感じた。

 

「……さっき 何か紫の光が出たと思ったら……!!!」

「助かった!!! 助かったんだ私達は!!!!」

(…………………!!! やった!!! やったぞォ………………!!!!)

 

船内から次々に聞こえてくる乗客達の喜びの声が自分達の勝利を物語っていた。そしてそれをリルアだけでなく意識のあるマキとカイも共有する。

 

「……よ、喜べ マキ!! カイ!!

やったぞ!! ガスロドのヤツが生み出したチョーマジン達は全て片付けたぞ!!!」

「はい!!! ()()炎がチョーマジン達を元に戻していくのが手に取るように分かりました!!!」

「やったのだなリルア殿!!!

これで奴の目論見は()()阻止した!!!

…否、この分では化け物に成りすました奴すらもそのまま炎に包まれて━━━━━━━━━━」

 

「━━━それは流石に高望みが過ぎるよ。

戦ウ乙女(プリキュア)諸君。」

『!!!!』

 

声がした方に視線を向けると、ガスロドが高台の上から五人を見下ろしていた。

 

「……ガ、ガスロド お前……………!!!」

「いやぁ あのチョーマジン達に紛れて安全な場所に避難した私の判断は正しかったよ。

あのまま船内に居たら君等の炎で黒焦げになっていたところだ。それにしてもすごい作戦だったね。レオーナの《狙撃之王(ロビンフッド)》で一般人への被害をゼロにするとは。全く恐れ入ったよ。」

『………………!!!』

 

ガスロドは拍手をしながらリルア達に賞賛の言葉を投げ掛ける。しかしリルア達の目にはその動きの全てが自分達を嘲ているかのように映る。

 

「………ま、まだだ……………!!!

まだお前を━━━━━━━━━

 

!!!! ゴフッ!!!!」

 

ガスロドに追撃を掛けようとした瞬間、リルアの口から血が吹き出した。

 

「あぁ それと分かってるだろうけど、もう動かない方が良いよ。《解呪(ヒーリング)》を使い果たした身体がどうなるかは君達が一番良く分かってる筈だからね。」

『…………………………!!!』

「それじゃあ私はそろそろ失礼させて貰うよ。色々と新しい情報が手に入ったからね。この事は陛下に伝えて対策を立てて━━━━━━━

!!!」

「「カ、カイ!!!」さん!!!」

 

ガスロドが別れの言葉を連ねていた矢先、カイが足から水を噴き出して高台の場所まで強襲した。

 

(無茶だ!! あいつもリズハに体力を残らず吸われているのに これ以上動いたら……………!!!!)

 

「このままむざむざと逃がすと思うのか?

貴様もここで終わりだ!!!!

カアッ!!!!!」

 

………パシっ 「!!!?」

 

カイの最後の体力を使って放たれた蹴りはガスロドに軽く受け止められた。既にガスロドを倒せる蹴りを放つ体力は残されていなかったのだ。

 

「それは悪手だよ カイ・エイシュウ。

夢魔族(サキュバス)が体力を吸うという事の意味も分からずに向かってくるなんてのはね。

今の君の蹴りなんてまるで止まって見えるよ。」

「!!!!」

 

ガスロドの拳がカイの鳩尾に直撃し、カイの身体は甲板へと叩き付けられる。

 

「それじゃあ今度こそお別れの時間だよ 戦ウ乙女(プリキュア) 諸君。また会おう。

……と言っても、私と次に会うのは君達にとって()()()()()()だろうがね。」

 

その言葉を最後にガスロドの姿は消えた。

誰が言うでもなく三人が三人共にそれがヴェルダーズによる物だと直感した。

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