転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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204 難航する聴取! 深まるガスロドの謎!!

ガスロドはダルーバに自分の立てた作戦の詳細を事細かに説明した。

 

「………なるほどねぇ。

確かにそれは面白そうだな。」

「だろう? それにこれなら()()()()じゃない君の力も有効に使う事が出来る。乗ってみるか?」

「俺は別に良いけどヴェルダーズ様はなんて言ってるんだ?」

「これから報告と共に話す事になっている。

話が着き次第 事を進めるからそのつもりでいてくれ。」

 

ダルーバが頷くのを見終えてから ガスロドはヴェルダーズの所へと向かった。

 

 

 

***

 

 

「……ではこれより 敵襲の詳しい事を聞きたいのですが……………………」

「……………………………」

『━━ガツガツガツガツ━━━━━━━』

 

カイとリルアの前にガインが座ったが、リルアは依然として腹の中に料理を詰め込んでいる。

 

「んぁ? どした? もう始めて良いぞ?」

「貴女が始められるような状態じゃ無いから言ってるんだ!」

「あぁ そういう事か。

じゃあこれだけ食べ終わったら止めるから」

 

リルアはそう言って食べ掛けの肉と野菜を口に詰め込み、スープで流し込んだ。

 

「っふーー!!!

もう良いぞ。始めてくれ。」

「分かりました。ではまず被害状況から。

犠牲者や怪我人などの人的被害は確認されていません。ですが船の損傷は著しく、操縦機能は全壊。船内でも怪物が暴れた結果、全体の損壊率は四割を超えており、復旧には一年以上を要すると推測されます。

この状態では最早 沈没していないのが()()としか言いようが」

「否、それは考えにくいぞ。」

「!? それはどういう事です?」

「奴が本当にあの船を沈没させて乗客諸共私達を始末する気でいたのなら、最初に起こした爆発で船底を破壊している筈だ。それをしなかったという事は、少なくとも奴の狙いは船や乗客の命では無かった筈だ。」

「……なるほど。

では敵の狙いは何だったか分かりますか?」

「それが皆目見当がつかないのだ。 兎にも角にも奴の行動は全てが()()()()で何がしたかったのかさっぱり分からない。実際に最初の方は奴の動きに踊らされていたからな。」

「…………………」

 

ガインは険しい表情でカイの発言の内容を手帳に記していく。

 

「……では次に、グランフェリエに攻めてきた敵について分かっている事を全て教えて下さい。」

「敵は一人だ。名前も分かっている。

《ガスロド・パランデ》と自分で名乗っていた(偽名の可能性もある)。

全身を白衣に包んで こう、口の部分が長く尖った鉄仮面のような物を顔に付けていた。」

「分かりました。後で似顔絵が得意な隊員を呼んできます。その人物の能力は?」

「それも自分で明かしていた。

名前は《薬剤之神(アスクレピオス)》。材料から成分を抽出してポーションを作っていた。

それに奴自身もその手の知識が豊富らしくてな、実際に自分の姿を他の乗客に見せかけていて、誰も気付くことが出来なかった。

その毒牙に掛かったのは━━━━」

「ドルダ氏なら既に自宅で眠っているのを他の隊員が発見しています。 命に別状はありませんでしたが、彼の身体から《睡眠薬》が検出されました。市場に出回っている物では無く、山奥に生えているような薬草の成分をかなり高い精度で抽出して出来た物です。」

『………………!!!』

「今 彼からも何か得られないか と聴取を取っていますが、有力な情報は期待できないとの事です。」

「そうだろうな…………………」

 

リルアは腕を組んで鼻から息を漏らした。

 

 

 

***

 

 

《厄災都市 アヴェルザード》

ガスロドはセーラの元に足を運んでいた。

 

「………なるほど。

爆破之神(カグツチ)》、そしてリルア・ナヴァストラの妹ですか………………。」

「ああ。名前は《リズハ・ナヴァストラ》。

陛下にこの名前を伝えれば分かって下さる筈だ。」

「畏まりました。他に戦ウ乙女(プリキュア)に関する情報はありますか?」

「いや、今ので全部だ。

それと、陛下に命じられていた《布石》は滞りなく完了した。後は時が来るのを待つだけ。

頼まれていた()()()の調合も最終段階に入った。あれが完成すれば私達の勝利は揺るがない物になる。そうなんだろ?」

「答えるまでもありません。」

「……だろうな。

で、ガミラは何処に行った?ずっと姿が見えないが。」

「ガミラ様は既にロノア様とサリア様を連れて魔法警備団の本部へ向かわれました。」

「もうか。

まぁあいつならそれも無理は無いか。だが大丈夫か?あいつの贈物(ギフト)()()()だった筈だろ?」

「確かに不完全ですが、それは陛下と比較しての話です。我々()()が与えられた贈物(ギフト)を陛下と肩を並べられる程に使いこなせると考える方が馬鹿げていると思いますが。」

「ハハハ それは違いないな。

確かに私達()()がそうだ。」

 

ガスロドは少しだけ自嘲の念を込めた笑いを漏らした。

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