転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
206 魔法警備団に向かう勇者! 蛍を狙う闇の鎌!!
時間はグランフェリエの決戦の前日に遡る
***
「ルベド総隊長!!!
我々 イーラ・エルルーク率いる
「………いよいよなんだね。」
「ああ。奴等はほぼ間違いなく俺達の動向を把握して襲撃して来る。聞くまでも無いとは思うが戦う覚悟はできているな?」
「うん。もちろんだよ。この前の武道会でビンビンになってるから。」
これから過酷な戦場に赴く事になる蛍を少年姿のギリスが諭す。自分より一回りも小柄な少年の姿でもその表情は威厳のある魔王の面影を宿しており、頼りがいを感じさせる。
「じゃあルベド ちょっくら行ってくるぞ。
地に落ちた魔法警備団の信用を回復させるためにな。」
「ああ。いざとなったら躊躇いなくイーラ達を使ってくれ。
「お前がそう言うなら間違いは無いな。」
ギリスとルベドが笑顔で向き合うのを見て二人は親友としてだけではない信頼関係があるのだ と蛍は心の中で思った。
そしてそのルベドの顔に泥を塗ったヴェルダーズ達を許す訳にはいかないという思いを胸に馬車に乗り込む。
その時のルベドには内通者の可能性が浮上する事も
***
馬車の内の一台の後部座席に蛍(の肩にフェリオ)とギリス、そして前方にイーラと馬車の運転手が乗った。
「……あの イーラさん。
ここからその魔法警備団の本部ってどのくらいあるんですか?」
「この馬の速さだと時間にして二時間半から三時間といったところだろう。警備団には事前に報告してあるしその通りの村には道を混雑させないように要請してある。」
「そりゃ馬車がこんなに沢山通るのに邪魔しようなんて人はいませんよね。だけどこんなに目立ったら………」
「まず間違いなくヴェルダーズ共が嗅ぎ付けて来るだろうな。だからこそこの磐石の布陣で来たとも言えるが。」
(ギリス……………)
蛍とイーラの会話にギリスがヴェルダーズへの怒りを含めた表情を浮かべながら参加する。
「……あ、
そうだ ホタル君。」
「ん? なんですか?」
「厄災とは関係あるか分からないが、実は我々七番隊が別途で追っている事件があるんだ。」
「事件?」
「そうだ。魔法警備団の本部の周辺で《連続殺人事件》が起きているんだ。被害者は既に十人を超えている。」
「れっ、連続殺人事件!? でもなんでそれを私に………」
「驚かないでくれ と言っても無理だろうが、その事件には一つ 共通点があってな。
その事件の被害者は全員
「!!!!?」
イーラの口から出た『勇者』という単語が蛍の顔を青く染め上げる。
「……その事件なら流し読みした新聞にも少し書いてあったな。確か被害者は」
「ええ。勇者とは名ばかりでその裏では悪どい事を繰り返す、それこそ捕まればアルカロックに収監されるような奴らばかり。
そしてこの事件が連続殺人だと分かったのは一つの共通点があったからです。」
「それも新聞に書いてあった。確か被害者の致命傷が似ていたんだったな。」
「そうです。被害者の傷口は全て巨大な刃物で切り付けられて居ました。中には身体がバラバラになっている者も居ました。そして周囲に居た人々は『現場に黒いマントを羽織り、大きな鎌を担いだ男が居た』と証言しました。」
「か、鎌!!? それに黒いマントって、
それって……………!!!!」
蛍は頭の中で黒いマントに巨大な鎌を担いだ《死神》の姿を思い浮かべた。
「ま、待って下さい!!
もしその犯人がヴェルダーズの仲間ならもしかしてその鎌は」
「いやホタル、仮に殺人犯がヴェルダーズの息のかかった奴だったとしても その鎌が
「え?! なんでそんな事が分かるの!!?」
「分かるさ。武器になる
「五つ!? どういう事?!」
「この世界には
「と、刀剣系
「そうだ。この世にたった五振しかない
ほら、俺やルベドのステータスに《剣》の字がある
それが《刀剣系》だ。」
「あっ……………!」
蛍ははっとした。
ギリスの《