転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
当たり前の事ではあるが、
この状況が意味するのはただ一つ、ヴェルダーズの配下の誰かがルベドになりすまして魔法警備団に偽の出動要請を送ったという事だけだ。
『ギ、ギリス、これってつまり………………』
『………ああ。ヤツらの中にルベドを騙って出動要請をした奴がいるとしか考えられない。それにこいつらを騙せたという事は、ルベドの姿や声を真似られる奴がいる可能性が高い。
しかも、何故ヤツらがわざわざこんな回りくどい方法を取ったのかも気になる。こいつらとの仲を混乱させたいなら団員の中の誰かになりすました方が安全なのにだ。』
『……………!!』
蛍はギリスの提示する疑問に答えることが出来なかった。自分の頭ではギリスを出し抜ける程の頭脳を持つヴェルダーズの考える事など分からないことは火を見るより明らかだ。
「………それで、本日の御用はそれだけでしょうか。」
「いや、ひとまず数日滞在しようと思っています。かねてより
それに今一度お互いの関係を確認する必要があるかと。総隊長を騙った奴らはあなた方も狙っている可能性がありますから。」
「畏まりました。」
***
蛍とギリス、フェリオ、エミレ、イーラ、そしてこの一件の台風の目と呼ぶべきタロスの六人が先頭になって魔法警備団の本部へと入った。
本部の中は茶色の床と黄色がかった白の壁、そして大量の扉が備え付けられている。
「………あの イーラさん、さっき警備団の団長が代替わりしたって言ってましたけど それって……………」
「ああ 君にはまだ言ってなかったな。魔法警備団の前の団長は先日 年齢故に引退されたばかりでな。その後を彼の息子が引き継いだという訳だ。ちなみに団長は今 七代目だ。」
「………そうなんですね………………。」
緊張と共に廊下を歩いていると、それまでより明らかに大きい扉の前に着いた。
「……タロス、お前が行って身の潔白を証明しろ。それが出来るならの話だがな。」
「……………… はい。」
蛍の目にはギリスがタロスに向けた目が彼を疑っているというよりは自分や蛍の身の危険を恐れているように見えた。
「魔法警備団 団員、タロス・アストレア!!
ただ今戻りました!!!」
タロスは『自分は魔法警備団の一員だ』という強い確信を持って扉に向かって言った。
返事の変わりは扉が開くという現象だった。
「おう タロス。戻ってきたか。
総隊長さんから話は聞いてるぜ。大変な事になってるみてぇだな。」
『………………!!!』
扉が開いて そこに机に座っているローブに身を包んだ男が居た。
黒い髪は目に少し掛かるくらいに長く、顔は不機嫌そうにしかめている。そして蛍が一番 目を引いたのは彼が背負っている
「
「おう。あんたが来たってことは後ろにいるそいつらが総隊長さんが言ってた魔王関係のギルドって訳だな。
俺が今の団長 《オルドーラ・フレアストナ》だ。」
オルドーラと名乗ったその男はそこに座っているだけで自分が団長の座に着いたのは
「………先に言っとくが、あの四つ葉の代紋に誓って俺ァ嘘をついちゃいねぇ! 俺は確かにあんたらの頭からタロスのヤツをそいつらに派遣させろと言われたんだ!!」
そう言ってオルドーラは天井近くの壁にかけられた四葉のクローバーのエンブレムを指さした。クローバーこそが魔法警備団を象徴するシンボルなのだ。
「……それはもちろん分かっております。
私達、そしてルベド総隊長も決してあなた方を疑っているわけではありません。
ですが我々もこの背中の星に誓ってあなた方 警備団を巻き込むような派遣要請は出しておりません。 それは即ち、ルベド総隊長の名を騙ってあなた方に偽の出動要請を出した輩が居るということです。
お聞きしますが、その時の総隊長の音声はありますか?」
「いや、もう消しちまいまいたよ。どうせ録っとく必要も無いと思ったからな。」
「そうですか。では、その音声に何か不審な点はありましたか?」
「そんなのも無かったな。親父が頭だった時に聞いた総隊長と 声も口調も全く一緒だったと思うぜ。」
これで偽の出動要請を送った犯人像はヴェルダーズの配下であり、なおかつ姿や声を正確に真似る事の出来る
「あんたらが来る事は分かってたから隊の奴らは出来るだけここに集めてる。少し待ってくれたら大広間に集めてやる」
「団長!!! オルドーラ団長!!!!」
『!!』
団長室に団員と思われるローブを着た男が飛び込んできた。
「何だ!? 騒々しい!!」
「本部より数キロ先の地点で魔物が発生しました!!! 数は十体!! 負傷者も数名確認されています!!!
至急 応援を願います!!!!」