転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
声高に《プリキュア・ブレイブハート》と叫ぶと彼女の身体が桃色の光に包まれ、それが晴れるとそこにはキュアブーレブに姿を変えた蛍が立っていた。
「……す、すげぇ…………!!」
「あれが変身する職業………!!」
「団長さんの言ってた事はホントだったのか………!!」
本来 異例中の異例である変身する事で本領を発揮する職業を目の当たりにした後ろの冒険者達は感動とも取れる反応を示した。
蛍も人前でやたらに変身の瞬間を見せるのは不本意ではあるが、目の前のチョーマジンと自分の個人的な感情とを秤にかけた時にどちらが大切かは理屈で分かる。
オルドーラも
目の前のベヒーモスがその視線を自分からブレーブに向けたのだ。
『ブゥモオオオオオオオオオオオオオ!!!!!』
『!!!』
ベヒーモスのチョーマジンは今までを大きく上回る程大きな雄叫びを上げ、ブレーブへと突進を掛けた。オルドーラは既にベヒーモスの突進が少女一人など容易く屠ってしまうくらいの威力を誇る事に気付いている。ブレーブの自信満々な口調を見てもなおその懸念は拭え切れなかった。
しかしそれはブレーブの力が《少女》の枠組みに収まる程度であればの話だ。
「ふんっ!!!!!」
ドッゴォン!!!!! 『!!!!?』
ブレーブはベヒーモスの角が身体に直撃する瞬間、脚を振り上げてベヒーモスの顎に渾身の蹴りを撃ち込んだ。脳へのダメージ云々 以前に上方向に強烈な力が掛かったベヒーモスの身体は仰け反り、その腹をブレーブに露わにする。
「行きます!!!」
ブレーブは掌に
ベヒーモスの身体には人間とは違って脂肪も沢山含まれており、その脂肪が媒体となって全身に
「…………………… よしっ!
団長さん! 見てましたか!
ちゃんとやりましたよー!」
「……あ、ああ。
口先だけじゃないみたいでなによりだ。」
オルドーラは強さなら余程の者でない限りは負けないという自負があったが、今回に限っては蛍がその余程の者かもしれないという事を心の中で認めていた。ちなみにこの時のブレーブは最初の頃に比べて
「………んでお前、どうすんだ? この牛。」
「んー、見た所さっきのゴブリンみたいに返り血を浴びてる様子もないし大丈夫じゃないですか? 放っておいても。」
「……………」
魔物の殆どは
オルドーラはこのベヒーモスが絶対に安全だとは思えなかったが、ブレーブの言っている事も理屈にあっていると割り切って何も言わなかった。
「………ところでフェリオ、この森ってあの本部から数キロくらいって言ってたよね?」
『そうだファ。』
「それくらい遠いにしても 私達の動いてる範囲で気配を感じ取る暇もなく突然チョーマジンが発生するなんて」
『最後まで言わなくても分かってるファ。
私達を着けてここまで来たヤツがいる。それ以外に考えられないファ。』
「だよね……………!!」
***
《森から数百メートル離れた地点》
「…………陛下ですか? こちらロノア。
はい。 キュアブーレブの小手調べが終わりましたのでご報告します。
あの女、生意気にも龍の里の一件を経験してさらに腕を上げています。
ええ。特に
………いえ。あんな勇者如き 恐れてなどいません。先輩とサリアと力を合わせて、必ず貴方様の前に奴の首を差し出す所存です。」