転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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215 襲撃事件を知る女!! 副団長 マリエッタ!!

ベヒーモスのチョーマジンの解呪(ヒーリング)に成功したブレーブは変身を解き、蛍の姿に戻った。

オルドーラはベヒーモスに訝しむような視線を向けているが、それでも手を出すような様子は無い。

 

「………じゃあ俺()はそろそろ本部に戻るから、お前等は適当に病院にでも行ってな。」

『へ、へいっ!』

(!? 等!!?)

「あ、あの、団長さん………!!

帰りはさすがに……………」

「ん? ああ。

帰りはちょっとくらい鈍くても良いか。」

 

少し上から譲歩したような言い方が鼻に付いたが、下手な事を言うとまた死にかける事になりかけないので何も言わないでおいた。

そして蛍はオルドーラの後ろに乗って少し遅い(車くらいの)速度で本部に戻る事が出来た。

 

 

***

 

 

「おう。帰ったぞォ。」

 

オルドーラと蛍は箒に乗って出発した窓から本部の部屋に戻って来た。案の定 そこにはギリス達が険しい表情で二人を待ち構えていた。

 

「……あ、えーと ギリス?

そんなに怒った顔しなくても私は大丈夫だよ?そりゃ連れ回されて死にかけたけど、この通りピンピンしてるし、

それに、あそこでチョーマジンが出たの。そう 魔物を素にしたやつ。だからさ、結果論ではあるけど、その魔物を助けられたのはこの人のおかげだからあんまり怒らないで欲しいなーって………………」

 

『なんで自分がこんなに言い訳のように言葉を連ねなくてはいけないのか』と思いながらもこの場を鎮める為にたどたどしくも言葉を連ねる。猛スピードで連れ回され、既に解呪(ヒーリング)を使った身体と心にこれ以上の揉め事はどうしても避けたかったからだ。

 

「…………オルドーラ・フレアストナ。

俺が言いたい事は一つだけだ。次は無いと思え。」

『!!!!』

 

少年の姿でも魔王だったギリスの気迫は凄まじく、その言葉だけでその場に居たオルドーラ以外の全ての人間が凍り付いた。この一件の台風の目であるオルドーラは何処吹く風と言うような表情を浮かべている。

 

「…………まぁ、肝に銘じとくよ。」

「…………………………」

 

オルドーラは形だけの謝罪の言葉を一言だけ述べた。無論 ギリスもその態度が鼻に付いたがこれ以上の言い争いは無意味だと思ったのか何も言わなかった。

 

「ところでタロスの奴はどうした。

お前達を追ってここを飛び出した筈だが。」

「あいつなら辺りを見て周りながら帰るから少し遅くなるっつってたぞ。」

「そうか。

それで、お前が首を取った魔物はどうするんだ。とてもお前に魔物の後処理なんて複雑な事が出来るようには思えないが。」

(!! ち、ちょっとギリス!!)

「ああ 確かにな。俺にゃそんな硬っ苦しい事ァ出来ねぇ。」

 

蛍はまた一悶着あるかもしれないと身構えたが、オルドーラはあっさりとギリスの言う事を認めた。

 

「だからゴブリン共の後処理は全部 あいつに任せてる。もうすぐ来る時間だけどな………………」

『コンコンっ』

「! 噂をすりゃ……」

「団長。オルドーラ団長。

魔物の素材の受け取りに参りました。」

「おう 入ってくれ。

それとこの前言ってたギルドの人達も来てるからついでに自己紹介も頼むぞ。」

「畏まりました。」

 

扉を開けて黒髪を長く伸ばし、黒のローブに身を包んだ長身の女性が入って来た。その整った顔立ちに蛍も少しだけ頬を赤らめてしまう。

 

「魔王ギリス様方 初めまして。

私、魔法警備団 副団長《マリエッタ・プリシェーラ》と申します。以後お見知りおきを。」

 

マリエッタと名乗ったその女性は蛍の目にはオルドーラよりも一回りくらいは歳上に見え、人間としての芯も通っているように見えた(それは十中八九 オルドーラに強引に連れ回された所為だろう)。

 

「丁度良いや マリエッタ。

このガキ 魔王さんの取り巻きなんだが、俺らの事をてんで知らねぇからお前の事を少し教えてやってくれよ。

………出来るなら()()()()頼む。」

「! ………畏まりました。」

 

少し険しい表情を浮かべた後、マリエッタは口を開いた。

 

マリエッタ・プリシェーラ 34歳(ちなみにオルドーラは21歳)。魔法警備団 副団長(先代からの勤務)。

回復の詠唱魔法を持つ。

彼女の故郷はとある国の離れであり、彼女が九歳の時にその国は謎の襲撃を受けて彼女の家族や友人達は全員犠牲となってしまった。

その後 孤児となった彼女はオルドーラの父の代の魔法警備団に拾われ、その中で回復魔法師としての才能を開花させた。

そして魔法警備団の経営管理を担当して今に至る。

 

「………… というのが私の身の上でございます。」

「!!!? ち、ちょっと待って下さい!!!

あなたが今34歳で九歳の時に国が滅んだって、それってまさか………………!!!」

「…………………

そうです。私は二十五年前に起こった国が謎の勢力の襲撃を受けた事件の唯一の生き残りです。」

「…………………!!!!」

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