転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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221 魔王と女神の情報交換! 狂気の夜が始まる!!!

「ギリス、お風呂空いたよ?」

「そうか。俺はまだやる事があるから他の奴に言ってくれ。」

「そう 分かった。」

 

蛍が用意されたバスローブに身を包んでギリスの部屋に行くと、ギリスは机に座って様々な文献を読み漁っていた。

 

「………で、何読んでるの それ。」

「お前には関係ない事だ。ちょっと気になる事があったからな。」

「ふーん…………」

「ほら、分かったらさっさと行け。

湯が冷めたら余計に薪が必要になるぞ。」

「わ、分かった……!」

 

ギリスに急かされて蛍は慌てて部屋を後にした。

 

 

 

***

 

 

 

「……………ふぅ。

全く、あいつは本当に俺を焦らせる行動ばかり取ってくれるな…………」

『それは同感だけど、あなたもあなたよ?

あんなにあなたに尽くしてくれてるのに隠し事なんて水臭いんじゃないの?』

「黙れ。こんな事 あいつに話せる訳が無いだろ。」

 

蛍が机に近付いた時には咄嗟に通信を切ったが、ギリスは水晶を使ってラジェルと会話をしながら調べ物をしていた。

 

『それで、何か分かったの?』

「今はなんともだな。

本部の連中を説得して勇者連続殺人事件の資料を借りたが新しい情報は皆無だ。このヤマの犯人がヴェルダーズと関わってるのは間違いないと思うんだがな。」

『確かにね。

それで、ルベド君には相談したの?本部に遺体が送られてきたって聞いたけど?』

「もちろん イーラ経由で話しはしたがあいつもあいつで手一杯でな。アルカロックとグランフェリエの事は一任するからそっちは任せる だと。」

『なるほど。あの子らしいわね。

で、アルカロックはもう解決したんでしょ?何でも 監獄署長が裏切り者だったって話だけど。』

「もちろんそれも把握済みだ。

監獄署長と刑務官の二人がヴェルダーズの奴に唆されて、負けたらすぐに観念して自刃してしまったらしい。

それでリナがくたびれて 今は星聖騎士団(クルセイダーズ)の本部で預かってるらしい。」

『その事、蛍ちゃんにはもう言ったの?』

「言える筈が無いだろ。ただでさえこっちは蛍が狙われてるかもしれないって手一杯なんだ。

早くてもアルカロックの事を伝えるのはここを出た後だ。」

『そう。 明日には出るのよね?』

「当然だ。もう用は済んでいる。

タロスはシロでこの一件には魔法警備団は関わってはいない。明日の朝にはここを出る。」

 

ラジェルと話をしながら読み終わった文献を閉じたのを見て ラジェルが口を開いた。

 

『それで、あと何冊あるのよ その調べ物って。』

「今でようやく 半分といったところだ。」

『そう。 何でもいいけどあなたも今日は寝た方が良いわよ?あなたは最近 コンを詰めすぎなのよ。』

「いや、少なくとも今日は寝る訳にはいかない。この夜だけは蛍の身の安全を確保するつもりだ。

何か嫌な予感がしてならないからな………………」

『……………………』

 

ラジェルは『全く』と言いたげな息を漏らして口を開く。

 

『………まぁ 今日は良いけど身体は休めなさいよ? もうすぐしたらあなたの負担も軽くなるだろうし。』

「それはどういう意味だ?」

『もう少しでできそうなのよ。

五人目の戦ウ乙女(プリキュア)媒体(トリガー)が。』

 

 

 

***

 

 

 

ギリスがラジェルとの対話を終えた頃、蛍は自分のベッドの上で眠れずにいた。

 

「………………………」

「………………蛍? まだ起きてるファ?」

「……うん。身体はクタクタなんだけど頭がギンギンで……………」

「それなら目を閉じてれば良いファ。それだけでも十分 身体は休まるファよ。」

「……だよね。 ごめんね。 変な事ばっかり言っちゃって。」

 

蛍は必要以上に考える事を止めて目を閉じ、全身の力を抜いた。頭の中から思考が抜けていく度に疲労困憊の身体が彼女の意識を休息に持って行った━━━━━━━━━

 

 

 

***

 

 

 

 

『━━━━━━━━━━━ズドォン!!!!!』

「ッ!!!!?

(何っ!!!? 地震!!!!?)」

 

魔法警備団の本部全体に響き渡った轟音が蛍の意識を強制的に現実世界に引き戻した。

 

「フェ、フェリオ!!!

なんかヤバいよ!!! 起きて!!! ねぇ起きてよ!!!」

 

寝起きで混乱した蛍はまず必死になってフェリオを起こす事を選択した。窓の外で火の手が上がっている事にはまだ気付いていない。

 

「ッ!!!!?」

 

フェリオを起こそうとしている最中、二つの音が響く事と蛍が咄嗟にベッドから身を躱す事が同時に起こった。

一つの音は何者かが蛍の部屋の天井を破る音、もう一つの音はその人物が持っている剣が蛍が居た場所を突き刺す音だ。

 

「…………………!!!!!」

 

凶刃から間一髪 逃れた蛍はベッドから転げ落ちた身体の痛みなど気にする暇もなく突如として現れた人物に注目していた。

その人物は風妖精(エルフ)の姿をしていた。

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