転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

222 / 518
222 真夜中の襲撃犯!! 風妖精(エルフ)の刃が勇者を襲う!!!

「…………………………!!!!!」

(ヂッ!! 仕留め損ねたか!!!)

 

白髪に眼帯を着けた風妖精(エルフ)

それが蛍の目に即座に流れ込んで来た襲撃犯の情報だった。

 

「ハァッ ハァッ ハァッ ハァッ……………………!!!!!」

「蛍!!!! 気をしっかり持つファ!!!!」

 

眠りから覚めたばかりの蛍は一瞬の内に流れ込んでくる情報を五感で処理する事で手一杯になっていた。

 

本部に轟音が響いた事

窓の外から炎によるものと思われるオレンジ色の光が漏れている事

命を狙われた事

襲撃犯の情報

間一髪 逃れていなければ今頃 死んでいた事

そしてギリスや他の人達の安否

 

その全てを頭の中で処理する事に必死になって適切な判断が出来ずにいた。

 

「…………魔王ギリスに与する愚かな勇者 ホタル・ユメザキ。

その首 貰い受けるぞ。」

「蛍!!!!! 窓を破って逃げるファ!!!!!」

「!!!! は、はいっ!!!!!」

 

眼帯を着けていない側の眼から溢れ出る殺気と夜の暗闇の中で光る凶刃がフェリオに最適な行動を導き出させた。襲撃犯は逃げ道になり得る扉を塞ぐように陣取り、蛍も咄嗟に窓の方向に身を躱した。この状況での最適解は言うまでもなく窓を破って外に逃れる事だ。

 

バリンっ!!! 「っ!!!」

「逃がすか!!!」

 

フェリオの一喝で蛍は咄嗟に窓に全力で体当たりをし、ガラスを破って外に出た。蛍は生身の身体であるため破ったガラスの破片が腕に刺さり血が滲むが、命を奪われるよりは遥かに良いと自分が一番良く分かっている。

 

「蛍!!! 変身行くファよ!!!」

「う、うんっ!!!」

『《プリキュア・ブレイブハート》!!!!!』

 

落下するまでの短い時間で蛍は腕の痛みを振り払ってフェデフタルを取りだし、変身の言葉を唱えた。

キュアブレーブへの変身を済ませると直ぐに乙女剣(ディバイスワン)を抜いて追撃に備える。

 

ガキィン!!!!

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」

「余計な抵抗をするな!!!」

 

襲撃犯はブレーブの目を狙って剣先を突き立てて来た。ブレーブは無理に対抗せずに重力を利用して地面へと逃げる。

 

地面に着地すると直ぐに横に飛び、そこに襲撃犯の剣が再び突き刺さった。

 

「…………………!!

(これで三度目!! これ以上躱される訳には……………)」

「あ、あなたが勇者を殺したの!?

今日の勇者達を殺したのも 今までの勇者も全部あなたがやったの!!?」

「お前がそれを知る必要など無い。唯一 確実な事が言えるとすれば、

お前はここで死ぬという事だけだ!!!!」

「!!!!?」

 

襲撃犯は一瞬の内にブレーブとの距離を詰め、強烈な突きを撃ち込んで来た。ブレーブは咄嗟に剣を斜めに構えて突きを受け止める。襲撃犯の体重が全て乗った突きは戦ウ乙女(プリキュア)となって強化された足の筋肉にも強い負担を掛けた。

 

バキィン!!!! 「!!!!」

 

襲撃犯の突きは重く、ブレーブは受け止めきれずに後ろに吹き飛ばされた。本部を前にしてブレーブの身体は森の方へと飛んで行く。

 

「!!!!

こ、これは……………………!!!!」

 

ブレーブはその時初めて魔法警備団の本部を囲む森が惨劇に見舞われている事に気が付いた。

森の至る所で火の手が上がり、動物や人々の悲鳴が聞こえる。

 

「ブレーブ!!! あれを!!!」

「!!!!」

 

ブレーブとフェリオは森の中から大量のチョーマジンが姿を現しているのに気が付いた。今までと違うのは現れたチョーマジンに二つの種類があり、四足歩行の種類と人型で杖を持つ種類が居た。

 

「………あ、あれって()()()()()()!()!()?() ()()()()()()()()……………!!!?

人をチョーマジンにしたの……………!!!?」

「ブレーブ!!!! 来てるファ!!!!」

「!!!!? うわっ!!!!」

 

襲撃犯の追撃を身体を捻って躱す。夜の暗闇で見え辛かった襲撃犯の顔が火災の火で照らされて鮮明に見える。

自分とそこまで年齢差を感じない顔立ちでありながら刃物のように鋭い眼光の顔がそこにはあった。

 

「総員、囲め!!!」

「!?」

 

襲撃犯が手を挙げてそう言うと、一瞬の内に数十体のチョーマジンが円陣を組んで襲撃犯とブレーブの二人を囲んだ。

 

(これって チョーマジンを()()()()………………!!?

って事はやっぱり………………!!!)

「恐らく、お前が今思っている通りだ。」

「!!!」

「私はヴェルダーズ陛下の誇り高い配下が一人 《ロノア・パーツゲイル》だ!!!

ヴェルダーズ陛下に刃を向ける反逆者として、お前の首を貰い受ける!!!!」

「…………………!!!!」

 

ロノアと名乗った襲撃犯は剣先をブレーブに向けた。その行動でブレーブはこの男が勇者連続殺人犯の正体なのだと確信する。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。