転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ブレーブはロノアと彼が従えるチョーマジンに囲まれて完全に孤立してしまった。周囲で燃え盛る炎の熱と緊張感が彼女の注意を鈍らせる。
そしてもう一つ 彼女には気に掛る事があった。
「……キュアブレーブ、お前は今こう考えているだろう?」
「!!」
「『魔王ギリスは無事なのか。団長 オルドーラはどうなっているのか。』とな。」
「!!!」
ロノアはまるでブレーブの心の中を見透かしているかのような言葉を発した。それはこの状況が彼の作戦に嵌っている事を意味している。
「残念だがお前があてにしている奴らがここに来る事はないぞ。魔王やここにいる腕の立つ魔導師達は全員 眠っている。
団長も今頃
「!!? (あいつ!? 敵はこいつだけじゃないって事!!?)」
***
ブレーブがロノアと森で対峙する数分前、オルドーラは異変に気付いて外へと飛び出した。
「どうなってやがる!! 何だって誰も居やがらねぇんだ!!!
まだ眠っちまうには早ぇだろうによ!!!」
その時は魔法警備団の団員達もギリスやイーラといった他の者達も全員 敵襲によって眠らされていた。その術中から逃れたのはオルドーラと本来の標的である蛍だけだ。
「おぅい!!! 誰か居ねぇのか!!!
返事しやがれ!!!」
「はーい。」
「!?
!!!」
焦るオルドーラを嘲るような少女の声が三階の
彼女が手で全身血塗れのマリエッタの首を掴んでいたからだ。
「ああ この人?
眠ってくれなくて 私を見るなり大声で叫ぼうとしたから黙って貰ったよ。って事だからあんたも━━━━━━━」
ボガァン!!!!! 「!!!!」
少女が話し終わる前にオルドーラは手を振るって炎の魔法を飛ばした。不意を突かれて驚いた彼女は手からマリエッタを離してしまう。
瞬間的にオルドーラは窓を破って空中でマリエッタを抱え、足に浮遊魔法を掛けて空中に留まった。マリエッタを掴んでいた少女は対称的に地面に着地する。
その時 オルドーラは初めて外の森が火に包まれている事、そして少女が桃色の髪と角を持つ姿をしている事に気が付いた。
「………ほうき無くても飛べるんだ。」
「マリエッタ!! しっかりしろ!!! おい!!!」
少女に構う事無くオルドーラは必死にマリエッタに呼び掛けた。こんなに必死になるのは何年振りだと自分でも思う。
「………………………………………っ」
「!!」
「…………………だ、団 長…………………」
「!!!
気ぃ付いたか!! お前は奥に居ろ!!!」
破った窓からマリエッタを奥に送り、オルドーラは地面に降り立って少女と相対した。
「………待っててくれたんだな。」
「あいつにはそもそも用はないからね。
私はあんたを相手しろって言われてるだけだから。」
「そうかよ。
どこの差し金かは知らねぇが
オルドーラは口ではこう言い、実際にマリエッタを傷付けられた事に憤慨していたがそれと同時に彼の頭の中には一つの謎があった。
(…………さっきのを見る限りはマリエッタのヤツは喉を潰されてはなかった。
なのになんだって回復の詠唱魔法を使わなかったんだ?)
「まぁ何だっていいさ。
てめぇを吊し上げて知ってる事 洗いざらい吐いてもらうぜ。」
「吐かせる?
命は助けてくれるんだ。優しいね。ホントに良いよね。才能がある人は余裕で。
ホントに
「?!」
少女の言葉の意味が分からずにいたが、オルドーラは構わずに手から炎の魔法を撃ち出さんと魔法陣を展開した。
「━━ホント そーゆーとこだよ。」
バリンッ!! 「!!!?」
少女に向かって手を振るった瞬間、手の平に展開した魔法陣が割れて消失した。それと同時に少女の蹴りがオルドーラに炸裂する。
両腕で蹴りを受け止めたが、踏ん張り切れずに吹き飛ばされた。
「…………!!!
(重てぇ………!!! これが女のガキの筋力かよ………!!!)」
(身体強化系も潰したのに私の蹴りを受けてピンピンしてるなんて ホントに忌々しい…………!!!
まぁでも、予定通りにやろう………)
「驚いたでしょ?
どう? 自分がアテにしてる魔法を
「!?
………………そーゆー事かよ……………」
「そ。これが私の
私はサリア。あんたみたいなヤツを潰す為にここに来たの。」
ギリシャ神系
能力:自分の周囲の魔力を支配し、他者が魔法を発動する事を妨害する。