転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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225 勇者の窮地に現れる影!! ベールを脱ぐ龍と刃!!! (前編)

「グフッ!!」

 

防御をかなぐり捨てて繰り出した突きを弾かれたブレーブは受け身を取る事も忘れて背中から地面に倒れた。しかし彼女にとって一番重要なのは背中の痛みよりも周囲を囲む膨大な数の敵よりも攻撃を見切られた事だ。

 

「………………………!!!!!」

「……勇者ともあろう者が無様な格好を晒すな。

たった一度 攻撃を防がれただけでその動揺ぶり。やはりその程度か。」

 

起死回生を狙って繰り出した攻撃を容易く防がれたブレーブの息は目に見えて上がっていた。ロノアに喉元に剣を突きつけられても尚 反撃しようとする気持ちすら湧いてこない。突きを弾かれた驚きと動揺がそれを邪魔しているのだ。

 

(は、反撃……!! 今は何か反撃しないと!!!

なんでエミレちゃんの突きが見切られたかなんて今はどうでもいいでしょ!!!

この剣を何とかしないと 本当に、本当に私…………………!!!!)

「反撃する気力も失せたか。

ならもういい。()()より少し早いが、お前の首を貰い受けるとしよう。」

「!!!!!」

 

ロノアは剣を両手で持ってブレーブの首を狙って身体全体を使って振りかざした。反撃する時間も抵抗する時間も与えることなくロノアの剣がブレーブの首を両断する━━━━━━━━━

 

「「!!!」」

 

その瞬間、二人は上空から誰かが降ってくる気配を察知し、戦闘中にも関わらず視線を上に向けた。

 

(だ、誰!? ギリス!!? 団長さん!!?)

(誰かは分からんが不測の事態。こいつの首を取るのは後だ!!!)

 

ズドォン!!!! 「「!!!!」」

 

ロノアが後ろに跳んだ瞬間、()()()()はその場所に剣を突き立てた。土煙が晴れた瞬間、()()()()の意外な姿に二人は驚愕の感情を顔に出した。

 

「…………………………!!!」

「………お、お前は………………!!!」

 

その人物は、ギリスでもオルドーラでもなくタロスだった。ブレーブを背に庇い、黒い剣を両手で構えてロノアと対峙している。

 

「……………馬鹿な。

魔王ギリスならいざ知らず、ただの団員に過ぎないお前が何故 陛下の催眠魔法を破った…………!!?」

「催眠魔法?道理でおかしいと思ったぜ。

どんなに呼び掛けても誰も起きやがらねぇんだからな。」

「質問に答えろ。

陛下の魔法を破るなど、何者にも()()()()()ぞ………………!!!」

「許されない? 訳わかんねぇ事言ってんじゃねぇよ。

……そうだな。その質問に答えるとしたら、きっと()()()のおかげだろうよ!!!」

『!!!!?』

 

タロスは剣を横方向に構え、全身に力を込めた。その時のブレーブとロノアの目には有り得ない光景が映った。

 

「馬鹿な………………!!

お前はまさか………………!!!」

「タ、タロス君!! これって……………………!!!!」

「ああ。こいつが俺の贈物(ギフト)》だ。

あちこちで火がメラメラ燃えてるおかげで全力が出せるぜ!!!」

 

二人の目はタロスの影が変形して細長くなり、そして立体化して牙の生えた口と翼を携えた生物の姿に変わった光景を見届けた。

 

「………馬鹿な。そんな事が有り得るのか………!!!?

団長を差し置いてただの団員が究極贈物(アルティメットギフト)を持つなどと……………!!!!」

「ああ。だから団長には教えてるけど人前じゃ使わねぇようにしてるんだ。

こいつが俺の贈物(ギフト)影之龍王(バハムート)》だ!!!!」

 

影之龍王(バハムート)

龍王系 究極贈物(アルティメットギフト)

能力:自分の影から独立した自我を持つ龍を召喚する。

 

『…………た、たろ す……………!!

コイ ツラ、喰ッ テ 良 イノカ…………!?』

「ああ。ちょっとあいつに聞くこと聞いたら好きなだけ暴れていいからよ!!」

 

タロスの影から現れた龍のたどたどしい口調にそう答えた。

 

「んで、お前らはあれか?

ここに来るまでにバケモンがうようよしてたって事ァヴェルダーズって奴の差し金か?」

「後ろにいる奴に聞け。

それと親切のつもりで言ってやるが私達の目的はそこにいる勇者の首一つだけだ。その目的さえ達成出来れば今日は帰っても構わない。」

「………そう言われて はい分かりました。 って従うとでも思ってんのか?

俺ァもうこいつらの立派な仲間なんだよ!!!!」

 

タロスは地面を蹴ってロノアに強襲をかけた。

その背中を追うように影の龍も逆方向から追撃を狙う。

 

「………私の忠告を無下にして突撃とは愚かだな。まだ私の贈物(ギフト)も知らないというのに!!!」

「!!?」

「な、なにあれ!!?」

 

ロノアは背中から一本の剣を取り出した。しかしそれはもう片方の手に持つ物より長さはあれど刃が全て錆に覆われてとても使い物になるようには見えない。

 

「これが私の究極贈物(アルティメットギフト)、《武装之神(ヘパイストス)》だ!!!!!」

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