転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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227 勇者の窮地に現れる影!! ベールを脱ぐ龍と刃!!! (後編)

(………………… !!

な、何やってるの私!! まだまだ動けるんだからタロス君に加勢しないと!!!)

 

自分の技を初見で見切られた事、タロスが参戦してきた事、タロスが究極贈物(アルティメットギフト)を発動させた事、ロノアも究極贈物(アルティメットギフト)で対抗した事。

短い時間で様々な事に直面しブレーブの思考は完全に停止していたが自分が何をするべきかを思い出した。剣の柄を握りしめてロノアに向かって駆け出す。

 

「はぁっ!!!」 「やぁっ!!!」

「!!!」

 

半ば必死になっていたブレーブとタロスの刃は偶然にも発動する瞬間が完璧に一致し、受け止めたロノアの表情に曇りが見える。

その後も必死に振るう二人の連撃を両手の剣でいなし続けるが彼の心情は穏やかではなかった。

 

(想定内とはいえ二対一は流石に厳しいな………。

一度空に浮いて制空権を取るか…………!)

「!」

 

タロスが一瞬の隙をついてロノアの背後に回り込んだ。それが意味する事を瞬時に理解したロノアは左右どちらにも対処できるように両者に対して半身の姿勢を取る。

 

『おりゃあっ!!!!』

ガキィン!!!! 『!!!』

 

ブレーブとタロスの刃の振りはまたしても完璧に一致してロノアの首に襲いかかったが両方の攻撃を受け止めた。

しかしタロスは次の一手を既に発動していた。

 

「行け!!! 《影之龍王(バハムート)》!!!!」

「!!?」

 

ロノアの足元に黒い影が浮かび上がり、そこから影之龍王(バハムート)が大口を開いて襲いかかった。しかし龍の牙に捉えられたと思われたロノアの脚は地面から離れて宙に浮かび上がり、そのまま戻ってくる事は無かった。

ロノアは空を飛んだのだ。

 

「…………………!!!」

 

ロノアの背中には昆虫のような翼が生えて空中に足場を作ったかのように不敵に佇んでいた。

タロスは想定していたが 倒し切るチャンスを逃した と歯噛みする。

 

「(当然っちゃ当然か!! 風妖精(エルフ)が空飛んで何処がおかしいんだって話だ!!!)

………んな所に居て勝ち誇ったような顔してんな!! そんな所じゃご自慢の剣も意味をなさねぇだろ!!!」

「………確かに。これだけ離れていたら剣は使えない。

だが、剣だけが私の分野では無い。風妖精(我々)が普段何を使うか習った事は無いのか?」

『!!!?』

 

ロノアの持っていた二本の剣が光に包まれて姿を変えた。今まで起こっていた事の大半は二人にとって想定内だったが、この変化には驚かされた。

光が晴れたロノアの両手には剣ではなく()()が握られていたのだ。

 

「ヤ、ヤバい!!! 避けろ!!!!」

「う、うわわっ!!」

 

ロノアは一瞬の内に何本もの矢を二人に向けて放った。二人は地面を転がるようにして避けるが突然の出来事と猛攻によって冷静な判断を下す時間を奪われる。

 

「(なるほどなぁ……!!

武器の最高の状態はその場その場で変わるって訳か!!! その上風妖精(エルフ)と言やぁ弓のエキスパート!! なんだってこんな簡単な事に気付けなかった!!!)

ホタル!!! 逃げてばっかじゃ埒が開かねぇ!!!

反撃出るぞ!!!」

「えっ!!?」

 

声の方を見るとタロスの側からは影之龍王(バハムート)が消えており、その代わりの変化として彼の持つ剣の刃が黒く変色していた。

 

「タ、タロス君!!? それって━━━━」

「質問は後だ!!! また矢が来るぞ!!!」

「!!!」

 

ロノアは既に矢の装填を完了させており、再び二人に向けて矢を放った。矢が放たれた瞬間にタロスは身体を捻って技を発動する。

 

「《影紆峰(ディスターヴ)》!!!!!」

「!!!」

 

タロスが剣を振ると、その軌道の形に黒く歪曲した物が展開されて盾となり、ロノアの矢を防いだ。それを見てブレーブは瞬時に一つの結論を出す。

それは剣に影之龍王(バハムート)が宿って影の盾を展開した というものだ。

 

「…………成程。それがお前が()()()贈物(ギフト)の使い方か。」

「その通りだ。こんなんで良けりゃまだまだあるぜ!!!」

 

タロスは再び全身に力を込めた。すると剣に宿っていた影が今度は背中に移動し、そして線対称に広がりながら伸びた。

タロスの背中に発現したそれは見紛うこと無く《翼》だった。

 

「………更に《影之龍王(バハムート)の翼》か…………………」

「そうだ!!! これでお前と同じ土俵()まで行けるってもんだぜ!!!」

 

ブレーブはまだ知る由もない事だが贈物(ギフト)は持ち主の技量や発想次第で時に能力の新たな使い方や()()()()()()を発現させる事があるのだ。

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