転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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229 ロノアが仕掛けた作戦!! 包囲網突破作戦開始!!

影魔人(カゲマジン)

それはチョーマジンの中でも人間を素体として生み出した時に稀な確率で発生する上位種である。

影魔人(カゲマジン)は身体的特徴として通常のチョーマジンより体格が小さくそれは普通の人間と遜色ない程度だが、その強さはチョーマジンとは比肩する事も出来ない。

ブレーブ、そしてタロスがその存在を知ったのはこの時が生まれて初めてであり、ヴェルダーズを知る者達からも知らされていなかったのはそれが理論上のみの存在であり、机上の空論と言って差し支えない程度の信憑性しかなかったからである。

 

しかし今はその影魔人(カゲマジン)が大量に二人の前に出現し、ロノアの口からその存在の概要が語られた。三人(二人と一匹)掛かりでやっとロノアと渡り合えるような状態にチョーマジンの上位種が数えきれない程出現した事の意味するところは容易に想像できる。

 

「チ、チョーマジンの、上位種………………!!!!?」

「テメェ……!!! ウチの団員 バケモンに変えたってのか………………!!!!」

そうだ。これだけ良い素体が見つかった事にだけは素直に感謝しよう。

……だが同時に()()()()()()でこんな()()()な方法しか出来なくなったのもまた動かし難い事実だ……!!!」

『⁇』

 

ロノアが言ったことはアルカロックの戦いで散っていったギンズ・ヴィクトリアーノの事である。

彼は究極贈物(アルティメットギフト)を扱える存在ではなかったがその一方で見た人間が影魔人(カゲマジン)になるか否かを判別できる贈物(ギフト)の持ち主であり、ヴェルダーズ達の中でも重要な役割を担っていた。

 

「親切のために言っておくとこいつらを()()為には通常の倍以上の解呪(ヒーリング)を有する。あるいは私を斃すかのどちらかしか方法はない。

これがどういう意味か分かるか?」

『!!』

「(やるぞブレーブ!!)」

「(うんっ!!)」

 

ブレーブとタロスはアイコンタクトだけで互いの作戦を伝え合った。

タロスが一対一でロノアと戦い、ブレーブが影魔人(カゲマジン)を引き付けてその間の時間稼ぎをするというものだ。

 

「るぁッ!!!」 ガキィン!!!

「!!!

やはりそう来るか。」

 

タロスがロノアに向かって剣を振り下ろした。その攻撃は軽く受け止められたが二人にとっては反撃の狼煙という重要な意味を持っていた。

 

「ブレーブ!! こいつは俺が相手をする!!!

そいつらは任せた!!!」

「うんっ!!!!」

 

ブレーブは剣に加えて《強固盾(ガラディーン)》も展開し完全な防御の態勢に入った。

タロスがロノアを倒して団員達を解放するまでの時間を稼ぐ決意を固めた。

 

(来るっ!!!)

 

影魔人(カゲマジン)の内の一体が杖をブレーブの方に向けてその先に魔力を込めだした。赤色の魔力の渦は次第にその形を変え、人間の拳程の大きさの炎の塊となって発射された。

 

(こ、これなら行ける!! ガードできる!!)

 

顔面を《強固盾(ガラディーン)》で完全に覆い隠してブレーブの防御態勢は完全なものとなった。余裕で勝てるとは思っていないがこの程度の攻撃なら何発来ようと時間稼ぎの役目くらいは果たす事が出来るという確信に近い何かがあった。

 

 

「……………甘いな。」 「!?」

ドガァン!!!!! 「!!!!?」

 

影魔人(カゲマジン)が放った魔法がブレーブに着弾する直前にロノアの口からぼそりと言葉が漏れ、そしてその現象は起こった。

火球がブレーブに着弾した瞬間、一気に膨張して巨大な爆発となって高温の炎と爆風が襲いかかった。

吹き飛ばされたブレーブの身体はそのまま燃え盛る木の幹に背中から叩きつけられた。

 

「ガッ……………!!!!」

「ブレーブ!!!! 今行くぞ!!!!」

「させん。」 「!!?」

 

ブレーブの加勢に入ろうと踵を返したタロスの足首をロノアが掴んで止めた。

 

「テメェ!!」

「私とサシの勝負がしたいのだろう?

ならば望み通りにしてやる!!!」

「!!!」

 

ロノアは空中で身体を強引に捻ってタロスを力任せに投げ飛ばした。更にそこから猛追を掛けてブレーブを完全に孤立させる。

 

「〜〜〜〜〜!!!

(は、早く!! 早く防御を…………!!!)」

 

ブレーブは尚も防御を固めようとしたが先程の防御を易々と突破された衝撃と背中への打撲がそれを困難なものにしていた。

そんな事を待つ筈もなく中心に居た一体の影魔人(カゲマジン)が喉から声を出した。

 

『…………………ゴゴ、

ゼ、全隊、構エ…………!!! 撃テ!!!!!』

「!!!!!」

 

影魔人(カゲマジン)の呂律の回らない指示によってその場にいた全員が一斉に火球を放った。

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