転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ブレーブは目の前で起こっている光景を処理できないでいた。
ギリスは彼女にとって絶対的な強さを持つ頼れる存在であり、そんな彼がこの戦いで負傷するなど有り得ないし、彼女にとってあってはならない事だった。
しかし現実は異なり、ギリスが凶刃に斬られて胸から血を流している。そして地面に倒れ伏したところでようやくブレーブは状況の処理と行動の実行を可能とした。
「ギ、ギリス!!!!!」
転びそうになりそうな焦燥感に駆られながらギリスに駆け寄った。しかしその目は開くことは無く胸に割れた傷口から止まる気配が無いほど出血している。
「ギリス!!!!! ギリス起きてよ!!!!!
いつもみたいに自信満々に戦うのがギリスでしょ!!!!? ねぇ!!!!!」
「無駄だぜ。そいつはもう目を覚まさねぇ。」
「!!!!」
ブレーブはこの時に初めて襲撃人の外見的特徴を確認した。
両手に身の丈程もある
「…………ど、ドクロの仮面……………………!!!??
ま、まさか!!! まさかそんな………………………………!!!!!」
「そうだ。俺が
「!!!!!」
その人物は身に纏っていた仮面とコートを強引に脱ぎ捨て、その本性を露わにした。
頭の上で結わえた黒髪に切れ長で充血した目を持ち、その身体は針金のように細く必要最低限の筋肉すらも有るか無いかといった具合である。
しかしブレーブはそれを気にはしなかった。それ以上に衝撃的な特徴を彼が持っていたからだ。
彼の全身は顔まで緑色に染まっており、上半身には
「……………………!!!!!」
「どうした? このナリが不気味に見えるか?」
ブレーブは動揺故に目の前の男を
昆虫の特徴と高度な知能を合わせ持った《
「カ、カマキリ………………!!?」
「そうさな。さしずめそんなところだ。
だが驚くような事じゃねぇだろ? お前らのお仲間にいる
「!!!」
ブレーブは彼が(故意に)滑らせた口を聞き逃さなかった。この瞬間に彼女の中で一つの疑惑が確信に変わった。
「ミ、ミーアちゃんやリナちゃんを知ってるってことはやっぱり…………………!!!」
「おう。ちょっとヒントをくれてやるつもりで言ったが聞き逃さなかったか。
そうだ。俺は《ガミラ・クロックテレサ》。ヴェルダーズの親父のために働きながら勇者共の首を
命令ついでにお前の首
「!!!!」
ガミラの冷徹な目はブレーブの命に狙いを定めていた。ギリスだけでなくブレーブもここで始末するつもりだ。
ギリスの負傷と連続殺人犯の登場という彼女にとって最悪の出来事が立て続けに起こりブレーブの動揺は過去最悪になっていたが、それでも一つ確信していることがあった。
(……あの鎌は
一度離れて回復できる人と合流できればなんとかなるかも……………………!!!)
ギリスの回復に賭けると決めたブレーブの判断は早かった。
ギリスを抱えたままガミラに向かって横方向に走り出す。チョーマジンを避けて一気に森を抜ける作戦だ。
「おいお前ら、そいつを逃がすな。」
「!!」
ガミラが顎をしゃくりながらチョーマジン達に指示を出し、ブレーブの前に立ち塞がらせた。しかし彼女にとってこの状況の変化は想定内だ。
「(全部出し切ってでもここを突破する!!!!) 《
「!!」
ギリスを片手で抱えたままのブレーブが持つ剣の刀身が光に包まれた。
そのまま身体を振るって《
(これで道ができた!!!
この森を抜けられれば本部に行ける!!!! 誰でもいいから回復系の魔法が使える人に━━━━━━)
「ッ!!!!?」
森を抜けられると確信した瞬間、ブレーブの首に強烈な力が加わった。それこそ彼女の身体が
視線を送るとブレーブの首に紫色の
(く、鎖………!!!? こんなもの、どこから………………………)
「そいつぁ俺しかいねぇだろ。」
「!!!!」
鎖はガミラが持つ鎌から伸びていた。ブレーブにとっては有り得ない事態が起こっていた。
(こ、これって
「この鎌はモノホンだとカマかけてたみてぇだが当てが外れたな。
こいつは俺が親父からもらった
まぁろくに使いこなせなくてこんなチンケな能力になっちまってるがな。」
ギリシャ神系
能力:長さ、形状を自由に変えられる鎌を生成する。