転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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232 キュアブレーブ 背水の陣!! 悪魔の蟷螂 ガミラ!!!

「……………………!!!!」

 

ブレーブは首に巻き付いている鎖を引き剥がそうと掴みながら首に渾身の力を込めて必死に空気を吸い込んで難を逃れようとしていた。

しかしいくら喉に力を込めても入って来る酸素も出て行く二酸化炭素も微々たる量しかない。

 

「…このまま絞め殺す事ァ簡単だがそんなんじゃ芸がねぇ。こんな風にな!!!」

「!!!!」

 

ガミラは鎌に繋がっている鎖に念を送ってその形を変えた。鎖の長さがどんどん短くなり、それによってブレーブの身体も一気にガミラに向かって急接近する。

 

「こいつを喰らいな!!! オラァ!!!!」

「!!!」

 

ブレーブが自分の鎌の射程圏内に入った瞬間、ガミラは身体を振るって鎌を振り下ろした。

既に少年の姿に戻りつつあるギリスを抱えながらその凶刃を間一髪のところで躱す。

 

「甘ぇんだよ!!! もう一本行くぞ!!!!」

「!!!?」

 

その言葉を聞いた瞬間、ブレーブの目は異様な光景を捉えた。地面に突き刺さった鎌が光り、そして明らかに縮んだ。

そしてガミラの残りの三本の手に小型の鎌が握られていた。彼の鎌である《冥界之王(ハデス)》が変形して四本の鎌に変わったのだ。

 

「その首貰うぜ!!!!」

(やらせない!!!!)

究極贈物(アルティメットギフト)戦之女神(ヴァルキリー)》が発動しました。』

究極贈物(アルティメットギフト)戦場之姫(ジャンヌダルク)》が発動しました。』

究極贈物(アルティメットギフト)奇稲田姫(クシナダ)》が発動しました。』

 

ブレーブはただ純粋に目の前の男と戦うという意思だけを胸に剣の柄を握る手に力を込めた。そこには最早 連続殺人犯や自分の死に対する恐怖が入り込む余地は微塵も無かった。

今の自分に出せる全力でガミラを迎え撃つ。

 

「ハッハッハッハ!! 粘れ粘れ!!!」

「…………………!!!」

 

身体を回転させ、両腕を鞭のように自在に振るってあらゆる方向から鎌の攻撃が襲いかかる。その全てを無傷で受け止めるがブレーブには一つ 懸念要素があった。

それはガミラは今 全力の内の何割の力を出しているのかという事だ。

 

「!!!」

 

頭が懸念に囚われようとした瞬間、奇稲田姫(クシナダ)がブレーブの頭に警告を送り込んだ。ガミラの鎌を間一髪で避けた瞬間、自分の腹に彼の蹴りが深々と突き刺さる光景だ。

 

「くっ!!!」 「!」

 

件の鎌の攻撃を避けるのではなく後方に跳んで事なきを得た。そうしなければ蹴りを受けて動きが硬直した瞬間に鎌で全身を切り刻まれていた事が容易に想像出来る。

 

(……………危なかった……………!!

やっぱ余計な事 考えながら戦えるような相手じゃないね。

ましてこっちにはギリスが居るんだし、気を抜かないようにしないと……………!!)

(今の動き、絶対に俺の行動を読んでやがった。

やっぱり親父の言う事に嘘はねぇ。《奇稲田姫(クシナダ)》、そんな大それた代物があいつに宿ってやがる……………!!!)

 

余計な事を考えてはならない。

それが分かっていながらもブレーブは自分の状況を見る事を抑えられずにいた。

 

現状 自分は重傷を負って少年の姿に戻ったギリスを抱え、自身もロノアとの交戦でかなり消耗している。

そして前方 三メートル程先にはガミラが鎌を構えて自分の首を狙っており、そして二人を囲むようにチョーマジン達が陣形を取っている。

 

チョーマジン達が攻撃してこないのはガミラがブレーブを倒すのに集中したいから、そしてチョーマジン達がブレーブの逃走阻止と外部からの増援の足止めに集中している事が大きいだろう。

 

(………これがジリ貧ってやつか…………!!

早くここを抜けてマリエッタさんにギリスを診て欲しいのに!!!

かといってもうチョーマジンをどうにか出来る解呪(ヒーリング)は残ってないし、無理に逃げようとしたら鎖で縛られるし、どうしたら………………………!!!!)

「どうする事も出来やしねぇよ。

お前に待ってる未来はここで首を落とされる その未来だけだ!!!!!」

 

ドッゴーン!!!!! 『!!!!?』

 

ガミラが猛攻を仕掛けようとした瞬間、二人の間に何かが墜落してきた。

 

「ってー………………

どんだけ吹っ飛ばされた? あのヤロー バカスカ撃ちやがってよー……………」

「だ、団長さん!!!!」

「お、勇者女。お前も起きてたのか。」

 

墜落してきたのはオルドーラだった。

今のブレーブにとっては最適解と言えるほど心強い援軍だ。

 

「あ? ってかお前、そのぐったりしてんのって━━━━━━━」

「!!!!! あ、危ない!!!!」

「おっ!!?」

 

ガキィン!!!!! 『!!!!』

 

ガミラが振り下ろした剣をオルドーラは炎の剣で受け止めた。

 

「お! やっと魔法が使える。

って それよりもよ、俺に斬りかかって来たって事ァお前もこの騒ぎの共犯ってことでいいのか?カマキリヤロー。」

「共犯? 違うなぁ。

俺が主犯(アタマ)だ!!!!」

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