転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
足首に鎖を巻き付けられ、空中に投げられたブレーブはすぐに俯瞰的な視点から現在の状況を把握する。鎖鎌を持つガミラが自分の真下に立ち、その前方でサリアがオルドーラに襲いかかっている。この状況でもブレーブは冷静にガミラが次に取る行動を予測して自分の行動を選択する。
「輪
(来たっ!!!)
ガミラは自由になっていた腕を振るって小型の鎌を投げ付けた。回転しながら飛んでくるそれはブレーブとギリスの腹を目掛けて一直線に向かって来る。
「フンッ!!!」
ガキィン!!! 「!!!」
ブレーブは手に持っていた
鎌に繋がれた鎖の
(まずい!!!
《
「!!!!!」
ガミラの渾身の鎌の一撃がブレーブに炸裂した。辛うじて
森の木をなぎ倒しながら飛ばされたブレーブは背負ったギリスを地面に擦り付けないように気を配りながら受け身を取り、ガミラと正対した。
両手が痺れと鈍痛を訴えかけるが、ブレーブはそれよりも彼女は敵の一撃を耐え凌げた事に喝采していた。
(~~~~~~~痛い!!! めっちゃ痛い けど………………!!!
耐えれた!!! あの人の
「俺の一発を受けれたのがそんなに嬉しいかよ。
そりゃ耐えれて当然だろうよ。今のはただの
「!!!?」
「本命はこっちだ!!!!!」
「!!!!」
ガミラは手を振り下ろし、その手の先に鎖が
上空に唯ならない気配を感じ取ったブレーブは上に視線を向ける。そこには先程 弾き飛ばしてあらぬ方向に飛んで行った鎌が回転しながら落ちてくる。
それを横に跳んで辛うじて躱したが、地面に深々と突き刺さった鎌、そしてギリスを抱えて動き回った疲労が彼女の精神を著しく消耗させていた。
「……………………!!!!」
「しんどいか? そりゃしんどいだろうな。
今はガキの身体だがその魔王、適当に見積もっても目方は軽く三十キロ以上はあるぜ。
そんな
「!!!!
ふ、ふざけた事言わないで!!! ギリスはお荷物なんかじゃないよ!!!!
私が絶対に助けるんだから!!!!」
「あ?
そいつが
「!!?」
「まさか俺がそいつを
ブレーブはガミラの言葉の真意を読み取れずにいた。そんな彼女を嘲るかのようにガミラは手に持った鎌を見せ付ける。数秒もしない内にその鎌に変化が現れた。
鎌の刃の先端から禍々しい紫色の液体が染み出し、一滴 地面に落ちた。そこから焦げるような音と煙が上がった。
ブレーブはその光景の意味する所をすぐに理解した。
「…………………ど、毒…………………!!!!?」
「毒ゥ? そいつぁちょっと違うな。
こいつは親父の血だ。」
「!!!!?」
「んなに驚く事じゃねぇだろ。この
んで、こいつを親父
「!!!!!
そ、そんな!!!! まさか………………!!!!!」
ブレーブの顔はみるみる内に絶望に歪み、青くなっていく。それに反比例するかのようにガミラの顔は下卑た笑みを浮かべた。
「そのまさかだ。
今もその魔王サマは親父の血っていう毒に犯されてくたばる寸前なんだよ。もうどんな回復魔導師にも、それこそマリエッタにも治せねぇ。ホントなら斬った瞬間にお陀仏になってる筈だったんだがそう上手くはいかねぇよな。
なんてったってそいつぁ親父が一番警戒してるヤツなんだからな。」
「………………………!!!!!」
「おいおいなんだよその顔はよ!!
お前は勇者だろ!!! 勇者様が魔王の力を当てにしてたらお終いだろうが!!!!」
ブレーブは両膝が震えて崩れそうになるのを堪える事に必死になっていた。彼女は既に心のどこかでギリスは無敵で負ける事も死ぬ事も決して無い最も信頼出来る存在だと根拠も無く決め付けていたのだ。
「でもま、毒で殺すなんてせこくて
お前ら二人の首を親父の前に並べるってのァ確定事項なんだからなァ!!!!!」
「!!!!!」
ガミラは両手で鎌を振り被り、再びブレーブに強襲を掛けた。