転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「お、おい!!! 勇者女!!!!
無事かぁ!!!? 無事じゃなくても返事しやがれ!!!!」
「無駄無駄。自分の魔法の程度くらい分かってるでしょ? 全身大火傷でもう戦えっこないって。」
「そういうこったな。
後、今『一人』っつったが『三人』の間違いか。勇者も魔王も、んでもってあのキツネも纏めてオダブツだ。」
「……………!!!!」
ブレーブはギリスとフェリオをその身に抱えたままオルドーラの炎魔法の直撃を受けた。単純な威力で
「んまぁこれで勇者もめでたく脱落だ。
本当なら首を取って親父の前に並べてやりたかったが高望みはするもんじゃねぇ。代わりに団長、てめぇの首で手打ちに」
「!!!? ま、待ってガミラ!!!」
「!!!?」「あん?」
ブレーブに炎の矢が直撃し爆ぜた時点でガミラは既に彼女の足首に巻き付けた鎖を消失させていた。それは続ける意味が無いと判断したからだ。しかしそれでも空中の爆煙は残り続けている。それが晴れた時、三人の目は信じられない物を捉えた。
「!!!!? んだと…………!!!!」
「………マジで? 笑えないんだけど。」
「…………………!!!?」
爆煙が晴れた場所にはブレーブが全く変わらない状態で立っていた。空中に浮かんでいる時点で異様な光景だが三人にとってはそれは最早些事であり、最も重要なのは炎の爆発の直撃を受けて無傷である事だ。サリアとガミラの二人はもちろんの事、オルドーラに関しては自分の魔法が防がれた事にも驚いている。
しかしこの場で一番驚いているのはブレーブ本人だ。
「…………え!? え!!? え!!!?
(なんで!!!? なんで私 なんともないの!!!?)」
(…………なんだ!?
(フン! どーせ当たり所が良かっただけでしょ!
今度は頭 吹っ飛ばしたげる!!!)
「!!!」
ブレーブの目はサリアが炎魔法を発射しようとしている事を視界の端で捉えた。しかし気付いた時には既に遅く、回避する時間は与えられなかった。
ボゴォン!!!!
「!!!!」
サリアが放った炎の魔法がブレーブの顔面に直撃し、そして爆ぜた。
「……………………………
ッ!!!!?」
「……………………………あ、
つくない!!!? なんで!!? どうゆう事!!!?」
(どうゆう事って あんたも分かってないの!!?)
ブレーブの顔の皮膚は炎の直撃を受けて尚火傷も負傷も見られなかった。ブレーブはもちろんの事、サリアも必死にその謎を解き明かそうと思考を巡らせる。ガミラもオルドーラも同様にこの状況に手を出してはいけない何かを感じていた。
(………オルドーラのも私のも直撃したのに何ともなかった…………!!
考えられるとしたら可能性は三つ!!!)
サリアが立てた可能性は三つ。
一つ目は『オルドーラが打った火と自分が打った炎が彼女に通じる威力ではなかった 』事
二つ目は『ブレーブが炎を受ける瞬間に何かしらの方法で魔法への耐性を上げた』事
そして三つ目は『ギリスかフェリオが魔法を防御した』事だ。
(一つ目は普通に考えて有り得ない!! 私も団長とタメが張れる位の強さはある!!
だからって二つ目も考えにくい。そんな事をしたらあいつが自覚してない訳がない!!
でも三つ目だとしてもおかしい。ギリスのヤツはもうヴェルダーズ様の血で虫の息だしフェリオってヤツもガードしてるなら声くらい出してる筈だし…………………
!!! いや待って!! まさか!!?)
サリアの頭の中に稲妻のように『四つ目の仮説』が浮かび上がった。それはそれまでの三つを否定し、尚且つ最も現実的な仮説だった。
それを検証するべく新たな魔法を構築し、ブレーブにぶつける。ちなみに先程の炎の攻撃からここまで数秒しかかかっていない。
バチィン!!!!
「!!!!? あづっ……………!!!!」
(!!!)
サリアは雷の魔法を構築しブレーブに炸裂させた。彼女の全身を駆け巡る雷は神経に直撃し全身に激痛を植え付ける。
(痺れてる!!! 私の魔法が効いてる!!!(仮説①と②が否定!!)
それに誰かが横槍入れたって事も無い!!!(仮説③も否定!!)
やっぱり四つ目が当たってた………!!!)
サリアが立てた四つ目の仮説は『ブレーブの炎への耐性が上がった』事だ。そして雷魔法の攻撃でこれが証明された。
(………………!!!
雷は
なんで!!? 一体どういうこと━━━━━━━━━)
『
「!!!?」
これが聞こえた瞬間、ブレーブは久しぶりに自分の情報を示すウィンドウを展開した。
そこにはこう記してあった。
《追記項目》
《
能力:空中の空気を足で捉え歩行を可能とする。
《
能力:戦況を瞬時に把握し、適切な答えを一瞬で導き出す。
追加強化内容:自身の力量に伴って炎属性の攻撃への耐性を無制限に引き上げる。