転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
《ジャンヌ・ダルク》
その女性の情報をブレーブもとい夢崎蛍は学校の図書館に置いてあった伝記から得ていた。それが印象に残っているのはその女性の最期が想像を絶するものだったからである。
『ジャンヌ・ダルクは火炙りにされて死んだ』。
その壮絶な事実はまだ死という物がどういう物か理解しきれていなかった当時の蛍の心に衝撃となって響いた。大昔にはこんな凄惨な事がまかり通っていたという事実を叩き付けられた。
ウィンドウに記された新しい情報を読みながらブレーブはその事を思い起こしていた。そして彼女は直感する。これこそが
***
ブレーブが自分のウィンドウを眺めて忘れかけていた過去を思い起こしていた時間はほんの数秒程である。しかしその直後、痺れを切らしたガミラが遂に攻めに出る。身体を捻って空中に
(あのピンクの人は団長さんと相性が悪い!!
だったら私がぶつかって引き剥がす!!!)
「させっかよォ!!!!」
「!!!」
ブレーブの最優先事項は飽くまでも重傷のギリスを一刻も早く安全な場所へ送り届ける事である。しかしそれと同じくらいにこの状況を打開する事も求められる。それを円滑にする為にブレーブはオルドーラを彼と相性が悪いサリアを遠ざけようと強襲をかけた。
しかしその作戦をガミラの鎖が強引に止めた。
そしてそれに誘発されるかのようにサリアもオルドーラに攻撃を仕掛ける。
(ッ!!! やっぱりダメか!!)
(危ねぇ!! サリアのヤツを狙ってやがった!!
もうこいつァ
ズッドォン!!!!!
『!!!!?』
四人が入り乱れて戦う戦場となっている森の中に
『~~~~~~~~~~~~!!!!』
「タ、タロス君!!!」
墜落してきたものはタロスとロノアだった。
状態はタロスが下でロノアが上で、二人の剣の刃が触れてガチガチという金属音が鳴っている。その状況からロノアが振り下ろした(であろう)刃をタロスが受けてその鍔迫り合いの状態で地面まで墜落したのだろうとブレーブは直感した。
(ち、ちくしょう!! やっぱりこいつ強え!!!
(一体何をやってるんだ僕は!!!
いくら
「ロノアァ!!!
てめぇどこ見て戦ってやがる!! こんな所に居られたら邪魔くせぇんだよ!!! とっととどっか行きやがれ!!!」
「!!!
す、すみません先輩!! こんなやつ早く始末して━━━━━━━━━━━━━」
ドガァン!!!!! 『!!!!?』
その轟音が聞こえた瞬間、ブレーブは咄嗟にタロスがロノアに反撃した際の音だと思ったが目に入ってくる情報がその仮説を否定した。直後に背後から襲ってくる暴風と土埃がその音の所以だった。
オルドーラが地面に炎魔法を撃ち込み、土埃を上げてその場に居た全員の目を眩ませたのだ。
「!!! 団長さん!!!」
(し、しまった!!!)
その土埃に風穴を開けてオルドーラがタロスとロノアがいる場所まで飛んで行く。その足には赤と茶色の魔法陣が浮かんでいた。
俺流合成魔法 炎×身体強化
《焔の一刀》!!!!!
「!!!!!」
吹き出す炎の促進力と魔力で強化された脚力を乗せた一撃はロノアの首筋を狙って繰り出される。反応する暇も無く蹴りがロノアの意識を刈り取る━━━━━━━━━━━━━
ガキィン!!!!!
『!!!!?』
オルドーラの蹴りはロノアの首ではなくガミラの鎌の柄によって阻まれた。ロノアとオルドーラにブレーブの意識が集中した一瞬の隙をついてロノアの眼前まで回り込んだのだ。
「サリアァ!!!! 今すぐ跳ぶかしゃがむかしろ!!!!
巻き添え食うぞォ!!!!!」
『!!!!!』
ガミラは鎌を大振りに構えながらそう叫んだ。
その後に何が起こるかを全員が直感したが、対処する時間は最早 残されていない。
「《
『!!!!!』
タロス以外のその場に居た敵全員を射程に収めたガミラの技が再び炸裂する兆しを見せた。