転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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240 混戦極まる炎の森!! 三対三の大乱闘!! (後編)

ブレーブ達が襲撃犯 ガミラ達と交戦中、ラジェルも同様にとある作業の仕上げに掛かっていた。

その隣には一人の女が居た。彼女は目を覚ました瞬間に自分の宿命を理解し、それを遂行する時を今か今かと待っていた。

 

「……………よしっ!!

()が出来たわ!! これで行けるわよ!!!」

()よ、彼女は、ホタル・ユメザキはどうなっていますか!?」

「かなり危ない状態よ!! 直ぐに行ってあげて!!!

そしてせめて私の代わりに、あの子達を支えてあげて!!!」

「はっ!! 畏まりました!!!」

 

その言葉を最後にラジェルは()()を見送った。それを見届けるや否やラジェルは緊張が切れたかのように腰を下ろした。その顔には滴るかのような汗が浮かんでいる。自分の手に蛍達の命が掛かっているが故の汗だ。

 

「…………ギリス、取り敢えず私に出来る事は全部やったわ。これは貸しにしとくわよ。

時間が経ちすぎてどっちが多く貸してるかなんて忘れちゃったけどね!」

 

 

 

***

 

 

 

「俺達の前にその首を晒せぇ!!!! 勇者ァ!!!!!」

「!!!!!」

 

ガミラが全身の筋肉を稼働させて投げ付けた鎌はブレーブの首を目掛けて回転しながら飛んでいく。しかしブレーブは諦めてはいない。

オルドーラもタロスも足を止められ、援軍も望めない以上 頼れるのは自分自身しか居ない。その逆境が逆に夢崎蛍(ブレーブ)の中に残っていた能力を絞り出した。

 

「フンッ!!!!」

「!!!?」

 

ブレーブは上半身を反らせて強引に飛んで来る鎌を避けた。斬る対象を失った鎌は風切り音を立てながら空中へと飛んで行く。

 

(最初のは避けた!!! 後はこの鎖さえ何とかすれば━━━━━━━━)

「甘えよ!!!」

「!!!?」

 

ガミラは手に持っていた鎖を引いた。その瞬間、ブレーブの片足が宙を舞い、そして身体が地面に対して水平になった。更に上を見た瞬間にブレーブは理解した。

つい先程避けた鎌が起動を変えて今度は自分の心臓を狙っている事を。

 

(~~~~~!!!

もうこうなったら 残りの体力がどうとか言ってられない!!!)

強固盾(ガラディーン)》!!!!

ガキィン!!!! 「!!!!」

 

回転しながら落下の速度を乗せて威力を上げた鎌だったが、ブレーブが展開した障壁によって阻まれた。

 

(や、やった危ない…………!!!

後は(さっきも言ったけど)この鎖を何とかして………………)

『勇者女!!!!「ブレーブ!!!!」 前だ!!!!!』

「!!!!?」

 

オルドーラとタロスの言葉に反応して反射的に視線を送ると腕を振り切ったガミラと回転しながら飛んで来る鎌が目に入った。その瞬間、ブレーブは再び自分が置かれている危険な状況を理解した。

戦ウ乙女(プリキュア)になって最初期に依頼をこなしていく中で分かった事だが、強固盾(ガラディーン)は一つしか展開できないのだ。即ち、一つの攻撃を防いだ今 追撃を防ぐ術は無いのだ。

 

それを根拠無しに直感で理解したオルドーラとタロスはどうにかして鎌を止めようとしたが魔法を撃とうとすればサリアの《魔道女神(ペルセポネ)》に阻まれ、武器を投げようとすればロノアの矢がそれを止めるだろう。

 

(散々足掻いてくれたがこいつぁどうする事も出来ねぇだろ!!! 今度こそ終わりだ

 

!!!!?)

 

その瞬間、ガミラの目は奇妙な光景を捉えた。

ブレーブの少し前方に紫色の魔法陣が浮かんでいる。

 

━━ガキィン!!!!!

『!!!!?』

 

その魔法陣から何者かが姿を現し、回転する鎌を蹴り落とした。その人物は紫色の長い髪にローブに似た紫色を中心とした服装をしている。

決定的な特徴として背中から羽根が生えていたが、彼女の格好を見た全員が直感する。

彼女が戦ウ乙女(プリキュア)であるという事を。

 

「~~~~~~!!!!

な、何だお前は!!!!」

「━━━━━━《旋風之神(ミカエル)》」

『!!!!?』

 

その人物が呟いた瞬間、その場にいた全員の外周を木々を揺らす程の強さの風が吹き荒れた。その威力は強く、森を蹂躙していた炎を纏めてかき消した。

 

「………………!!!

ひ、火なんざ消した程度で━━━━━━━━

!!!!?」

 

ガミラが意識を向けた瞬間、その人物は既にガミラとの距離を詰めていた。その事を認識した瞬間には彼女はガミラの腹に両手を付けていた。

 

「《暴風之神(ルドラ)》!!!!!」

「!!!!?」

 

その瞬間、ガミラの腹から竜巻が発生した。それは直ぐに巨大になってガミラを回転させながら森の奥まで吹き飛ばした。

 

「…………………………!!!!!」

「………間一髪でしたね。キュアブレーブ。」

「…………あ、あなたは一体……………!!?」

「はい。私は《フゥ・フルフワン・ティンカーナ》。

そして戦ウ乙女(プリキュア)、《キュアカーベル》です!!!!!」

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