転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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241 突如として現れた魔法使い!! キュアカーベル 降臨!!! (前編)

旋風之神(ミカエル)

天使系 究極贈物(アルティメットギフト)

能力:治癒力や防御力を付与した風を発生させる

 

暴風之神(ルドラ)

インド神系 究極贈物(アルティメットギフト)

能力:暴風を発生させて対象を攻撃する

 

 

 

***

 

 

『………………………!!!!!』

 

その場に居た全員が今が戦闘中である事も忘れて目の前の光景に唖然としていた。

この中で一二位を争う程の力量を持ったガミラをたった一撃で森の中へと吹き飛ばす存在の登場は敵味方を問わずに彼等の感情を驚愕の一色に染め上げた。

 

「………キ、キュアカーベル……………!!!?」

「はい、そうです。それが私の戦ウ乙女(プリキュア)としての名前です。

………ああ、この状況で話す事は困難ですね。

旋風之神(ミカエル)》」

『!!!』

 

カーベルが再びそう唱えて指を鳴らした瞬間、ブレーブとカーベルの周囲に風が巻き起こり、そして二人を包み込んで風の天蓋を展開した。

その瞬間にサリアとタロスの顔が悔しさに歪む。この状況で一番に注目しなければならない存在を取り逃した。

 

 

 

***

 

 

 

「………………!!!

こ、これは……………!!!」

「安心して下さい。キュアブレーブ。私は味方で、この風の壁を突破する事は容易ではありません。とはいえここは戦場。長居は出来ません。

ですから貴女が疑問に思っているであろう事を簡潔に説明します。まず、貴方は私が戦ウ乙女(プリキュア)であるならばどうして事の全てを知り、その媒体(トリガー)は何処に居るのかと思っている事でしょう。」

「は、はい……………。」

 

ブレーブは立て続けに起こる異様な出来事に圧倒されていたがようやく自分の意見を言う事が出来た。

今まで仲間になった戦ウ乙女(プリキュア)は三人共にリルアという既にギリスの事情を知っている者か、ミーアやリナという後から事情を説明する者かの二択しか無いが、カーベルことフゥはそのどちらにも当てはまらない(明確な根拠は無いが頭の中でフゥがギリスの知り合いである可能性は排除している)。

 

「理由を言いましょう。

それは私が()()()()()()()()()()()()()だからです。」

「!!!!? そ、それってまさか…………!!!」

「その通りです。私は戦ウ乙女(プリキュア)戦ウ乙女之媒体(プリキュアトリガー)の両方の性質を併せ持った存在なのです。」

「……………!!!」

 

ブレーフは数秒を掛けて頭の中でカーベルが言った事を変換して理解した。フェリオやヴェルドがそうであるように、フゥもまたラジェルによって産み出された存在なのだ。故に自分、延いてはギリスの事情の全てを把握しているのだ。

 

「補足ですが、私は我が主 ラジェル様の手で魔法使いの力から産み出された存在。故に私は魔法使い(ウィッチ)戦ウ乙女(プリキュア)なのです。」

「あ、はい………」

「それともう一つ、この場でしなければならない事がございます。

…………《旋風之神(ミカエル)》」

「!!?」

 

カーベルがそう唱えるとブレーブの背中に変化が起こった。彼女の背中に風が巻き起こり、そして背負っていたギリスを包んで彼の身体を浮かび上がらせた。

 

「……………カ、カーベル さん……!?

これって……………!!?」

敬称(さん)は不要です。

ご安心下さい。只今、《旋風之神(ミカエル)》に付与した治癒力でギリス様の身体の中のヴェルダースの血を分解して無害化しています。治癒が終われば取り急ぎ、峠は越えるでしょう。ですがたった今この世界に顕現したばかりの私の治癒力では斬られ、出血によって衰弱した彼の身体を全快させることは叶いません。

救助は出来てももう一度戦って貰える可能性は無いと考えて下さい。」

「……………あ、え、あ……………!!

だ、大丈夫ですよ!!! というかギリス、助かるんですか!!?」

「はい。それは神に誓って約束します。」

「な、なら十分ですよ!!!!

今までだって何度もギリスには助けて貰ったんです!!! 今度は、今度は私がギリスを助けなきゃいけないんです!!!!」

「いいえ。それは貴女の役目ではありません。

最後になりますが簡潔に説明します。私のこの場での役割は三つ。一つは貴女方に加勢する事。二つ目はギリス様を救い、彼の身の安全を確保する事。そして三つ目は敵、ガミラ・クロックテレサにとどめを刺す事です。」

「!!!? と、とどめ…………!!!?」

「その通りです。既に分かっている通り、彼の男は極めて危険な思想の持ち主です。この場を無被害で凌ぐには最早、彼を始末する他にありません。」

「…………………!!!!」

 

ブレーブの目にはカーベルの横顔が冷たい何かに感じられた。彼女の口から出た《始末する》という言葉が非常に重たい物となってブレーブの胸にのしかかった。

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