転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
天使系
能力:治癒力や防御力を付与した風を発生させる
インド神系
能力:暴風を発生させて対象を攻撃する
***
『………………………!!!!!』
その場に居た全員が今が戦闘中である事も忘れて目の前の光景に唖然としていた。
この中で一二位を争う程の力量を持ったガミラをたった一撃で森の中へと吹き飛ばす存在の登場は敵味方を問わずに彼等の感情を驚愕の一色に染め上げた。
「………キ、キュアカーベル……………!!!?」
「はい、そうです。それが私の
………ああ、この状況で話す事は困難ですね。
《
『!!!』
カーベルが再びそう唱えて指を鳴らした瞬間、ブレーブとカーベルの周囲に風が巻き起こり、そして二人を包み込んで風の天蓋を展開した。
その瞬間にサリアとタロスの顔が悔しさに歪む。この状況で一番に注目しなければならない存在を取り逃した。
***
「………………!!!
こ、これは……………!!!」
「安心して下さい。キュアブレーブ。私は味方で、この風の壁を突破する事は容易ではありません。とはいえここは戦場。長居は出来ません。
ですから貴女が疑問に思っているであろう事を簡潔に説明します。まず、貴方は私が
「は、はい……………。」
ブレーブは立て続けに起こる異様な出来事に圧倒されていたがようやく自分の意見を言う事が出来た。
今まで仲間になった
「理由を言いましょう。
それは私が
「!!!!? そ、それってまさか…………!!!」
「その通りです。私は
「……………!!!」
ブレーフは数秒を掛けて頭の中でカーベルが言った事を変換して理解した。フェリオやヴェルドがそうであるように、フゥもまたラジェルによって産み出された存在なのだ。故に自分、延いてはギリスの事情の全てを把握しているのだ。
「補足ですが、私は我が主 ラジェル様の手で魔法使いの力から産み出された存在。故に私は
「あ、はい………」
「それともう一つ、この場でしなければならない事がございます。
…………《
「!!?」
カーベルがそう唱えるとブレーブの背中に変化が起こった。彼女の背中に風が巻き起こり、そして背負っていたギリスを包んで彼の身体を浮かび上がらせた。
「……………カ、カーベル さん……!?
これって……………!!?」
「
ご安心下さい。只今、《
救助は出来てももう一度戦って貰える可能性は無いと考えて下さい。」
「……………あ、え、あ……………!!
だ、大丈夫ですよ!!! というかギリス、助かるんですか!!?」
「はい。それは神に誓って約束します。」
「な、なら十分ですよ!!!!
今までだって何度もギリスには助けて貰ったんです!!! 今度は、今度は私がギリスを助けなきゃいけないんです!!!!」
「いいえ。それは貴女の役目ではありません。
最後になりますが簡潔に説明します。私のこの場での役割は三つ。一つは貴女方に加勢する事。二つ目はギリス様を救い、彼の身の安全を確保する事。そして三つ目は敵、ガミラ・クロックテレサにとどめを刺す事です。」
「!!!? と、とどめ…………!!!?」
「その通りです。既に分かっている通り、彼の男は極めて危険な思想の持ち主です。この場を無被害で凌ぐには最早、彼を始末する他にありません。」
「…………………!!!!」
ブレーブの目にはカーベルの横顔が冷たい何かに感じられた。彼女の口から出た《始末する》という言葉が非常に重たい物となってブレーブの胸にのしかかった。