転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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242 突如として現れた魔法使い!! キュアカーベル 降臨!!! (中編)

「━━━以上が私がこの場で話さなければならない事の全てです。何か質問はございますか?」

「あ、え、 いや、ありません。」

 

本当は聞きたい事はあったがブレーブは咄嗟にカーベルの問に否と答えてしまった。根拠は無いが何故か彼女の表情が言外に『質問は許可しない』と言っているように感じられた。

 

「無いのならばこの風の天蓋を解除します。

状況は現在、オルドーラ・フレアストナとサリア・デスタロッサ、タロス・アストレアとロノア・パーツゲイルの二組が戦闘を展開し、未だに戦況に変化はありません。そしてこうしている間にもガミラ・クロックテレサはこの場に近付いて来ています。」

「そ、そうなったら、そうなったら私は何をすれば良いんですか!?」

「貴女には引き続きガミラとの戦闘の継続を願います。私はフェリオ・アルデナ・ペイジと共に敵の援軍が来る事を食い止めます。」

「それって、チョーマジン達と戦うって事ですか!? フェリオと一緒に!?」

「その通りです。フェリオは数分前から既に私の存在をラジェル様を介して知り、力を蓄える為に発現しないようにしていました。」

「!!」

 

ブレーブは得心した。この緊迫した状況が邪魔して気付かなかったがフェリオがずっと出てこない事にはしっかりとした理由があったのだ。

 

「良いですねフェリオ。私が天蓋を解除したら共に来て貰います。無論、チョーマジンの全員を解呪(ヒーリング)する事は叶いませんが、この警備団に居る馬や魔道士(人間)達は一人残らず助け出すと約束しましょう。」

「そ、それは良いんですけど、でも、私があの ガミラ と戦って勝てると思うんですか!!?」

 

ブレーブは自分の力に自信を持っていない訳では無かったが、それでもガミラに自分が勝っているとも思えなかった。それは今までの戦闘はもちろんの事、ギリスを一撃で戦闘不能にまで追い込んだ事実からも明らかだ。

 

「安心してください などという無責任な事は言えませんが、私の手でその可能性を上げる事は出来ます。

今から《旋風之神(ミカエル)》の治癒力で貴女の体力を出来る限り回復させます。そしてギリス様の保護も同様に私が行います。それだけ状態が整えば話は変わってくるでしょう。」

「…………!!」

 

ガミラが言った通り、力を完全に抑えた幼少の姿のギリスの体重は約三十キロである。間違っても重傷を負ったギリスを重荷だとは思わないが彼を背負うという役目をカーベルが引き継いでくれる事は戦場に立っているブレーブにとっては願ってもいない事だ。

 

「即ち、貴女にやって欲しい事はガミラと交戦し出来る限り、具体的には私の《解呪(ヒーリング)》の技で確実に仕留められるようになるまで彼を削って下さい。そうすればこの悪夢のような夜を全員生きて乗り越えられる事を約束しましょう。」

「……………!!

そ、それでも、それであなたは良いんですか!?

そんな、まるで汚れ役を一身に受けるようなそんな扱いで…………!!」

「その答えは是です。

私はヴェルダーズの謀りを阻止する。

その命だけを受けてラジェル様に産み出された存在なのですから。」

「!!!」

 

カーベルの無機質な返答を聞いてブレーブはようやく理解した。人間である自分と違ってカーベルもといフゥは最初からヴェルダーズ達に勝つ為だけに作られた存在である。

なればこそ自分とは思考も価値観も倫理観もその全てが完全に異なっているのだ。だからこそ彼女は敵と戦い、場合によっては倒す事すら厭う事は無い。それが(女神ラジェル)の望みと知り、それを正義だと信じて疑わないからだ。

 

「無論、今回は緊急事態ですので執拗な深追いはしません。万一 敵が退避するならばその背を狙う事はありません。

最優先事項は敵の排除ではなく彼等の術中にかかった罪も無い人々の救助。それは理解して行動します。」

「!!」

「そして最後にもう一つ、貴女に言っておかなければならない事があります。」

「?」

「先程、私は貴女が勝利する可能性を出来る限り上げると言いましたが、それとは別にもう一つ可能性を上げる要素があるという事をラジェル様より伝言として預かっています。

それは、貴女が《刀剣系 究極贈物(アルティメットギフト)》を身に付ける事です。」

「!!!!?」

 

刀剣系 究極贈物(アルティメットギフト)

今朝 勇者連続殺人事件の話の中でぽつりと出てきたその単語にブレーブは酷く驚いた。

カーベルの話を正しく聞いていたのなら彼女は今しがた自分にそれを身に付けろと言ったからだ。

 

「驚かれるかもしれないでしょうが荒唐無稽な話ではありません。貴女は()()()()その資質に手を掛けているのですから。」

「さ、()()()()…………!? どういう事…………!!?」

「その刀剣系 究極贈物(アルティメットギフト)の名前は《女神之剣(ディバイン・スワン)》。ラジェル様が乱れた規律を正す為に振るった神剣の一本です。」

「えっ!!? そ、それってまさか…………!!!」

「その通りです。

貴女が今日まで振るってきた《乙女剣(ディバイスワン)》は、《女神之剣(ディバイン・スワン)》に身体を慣れさせる為にラジェル様が生み出し、そして貴女に与えた贈物(ギフト)なのです。」

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