転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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245 警備団本部の籠城戦!! 救世主 キュアカーベル!!! (前編)

ブレーブがガミラと一対一で交戦している一方、時を同じくして本部の中でも籠城戦という激しい戦闘が繰り広げられていた。

 

 

***

 

 

「エミレさん!! 次の薬草の準備 出来ました!!!」

「分かりました!! そこに置いておいて下さい!!

すぐに新しいポーションを作ります!!!」

 

本部の中ではガミラ達の催眠魔法という術中にかかり、寝静まっている間にチョーマジン達に囲まれ、援軍に行く事を封じられて籠城戦を強いられた。そしてその中では図らずも催眠魔法から抜け出せなかったイーラとエミレが先陣に立って緊迫状態を切り抜ける方法を模索していた。

具体的に言うとイーラの贈物(ギフト)鉄壁要塞(ファランクス)》を《絶対防御(アンブレイカブル)》で強化して外壁を覆って侵入を阻み、魔導師達が遠距離から魔法を放って撃退を試みている。そしてその中でエミレが贈物(ギフト)改造(リモルデル)》を用いて本部の倉庫に保管しておいた薬草をポーション等に作り替え、負傷したマリエッタなどの治療に専念していた。

 

「エミレさん!!! こっちは魔力回復の効果のある薬草です!!!」

「分かりました!! すぐに取り掛かります!!!」

 

警備団員の女性が籠いっぱいの薬草を持ってエミレに駆け寄ってきた。エミレの贈物(ギフト)によって飲む事で魔力を回復させるポーションを作り、回復魔導師達の魔力の確保を狙う。

 

「ポーションが、ポーションが足りません!!!」

「敵の増援です!!! 大量に攻めてきています!!!」

「早く薬草を持ってこい!!!」

 

目を覚ました瞬間にオルドーラとマリエッタを除く警備団員は本部の外に広がっている惨劇に直面した。周囲の森は火に包まれ、その中からは馬や魔導師の姿をした怪物(チョーマジン)が本部を取り囲み、状況も掴めないままに籠城戦を強いられた。

その焦燥感はすぐに全員に伝わり、各々の役割を果たしてはいるもののいつ本部内に突入されてもおかしくない状況に怒声が飛び交う。

 

「大変です イーラ隊長!!!

倉庫にあった薬草が底をつきました!!!」

「!!! そ、そうか……………!!

マリエッタ副団長の容態はどうなっている!?」

「外傷は塞ぎましたが、意識は戻りません!!」

「……………!!!」

 

イーラの当時の理想はマリエッタが意識を取り戻して魔法が使えるところまで回復し、他の負傷者の治療に貢献してもらう事だったが、他の負傷者や魔力を消耗した魔導師達にポーションを使用した事で中途半端な結果になった。

 

イーラは再び窓の外に広がる光景に目を向けた。自分の贈物(ギフト)の効果によって侵入こそ阻めているが突破口は開けていない。本部の中に残っている戦力の数は限られているが、敵は外から無尽蔵に押し寄せてくる。

 

(ポーションに出来る薬草も底を尽きた!! それに魔導師達の魔力も俺の贈物(ギフト)もいつまで持つか分からない!! 突破されて本部の中までなだれ込まれたらそれこそ大惨事だ!!!

…………やむを得まいか!!!)

「イーラ隊長!!! 敵襲です!!!」

「敵襲!? そんな事分かってる!!!

今がまさにその時だろう!!! そんな事をわざわざ━━━━━」

「違います!! ()()()ここに近付いてくる者が居ます!!!」

「何!?」

 

イーラは警備団員の指さす方向に視線を向けた。その男の言った通り、上空に光に包まれた何者達かが本部に向かって来ている。しかしそれは敵襲では無かった。その内の一人に見覚えがあったからだ。

 

「どうします!? 魔法弾で撃ち落としますか!!?」

「違う!!! あいつは敵じゃない!!

戦ウ乙女(プリキュア)達の仲間の一人だ!!!」

「!!?」

 

イーラがその結論を出した理由はテュポーンとの戦いの時にフェリオが見せた人型の姿を見たからだ。そして彼女の隣にいた人物も見覚えは無いが同様に戦ウ乙女(プリキュア)の一人だと結論づける。

 

星聖騎士団(クルセイダーズ) 七番隊隊長 イーラ・エルルークさんですね!? 私は戦ウ乙女(プリキュア)が一人 キュアカーベルです!!!

私は貴方々に加勢に参りました!! 窓を開けて下さい!!!」

「!!!」

 

イーラの予想通りフェリオの隣にいた人物は敵ではないと話した。それをイーラは無条件で信用し、警備団員が止めるのを振り切って窓を開けた。

 

「先ずは現在の戦況を報告します。

現在の敵襲は三人。それぞれタロス、ブレーブ、そしてオルドーラ団長が交戦中です。

そして、私は加勢と彼の保護の為にここに参りました。」

「!!! こ、これは…………!!!」

 

カーベルは満身創痍のギリスを床に寝かせた。

胸の傷は塞がっているが血を大量に失った事による昏倒状態からは回復できていない。

 

「ギリス様は敵の襲撃にあって負傷しました。ですが心配は要りません。既に回復は終わっています。私はこの包囲された本部を救出に来たのです。

貴方々は私が助けます!!!」

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